クジラ

時事ニュース

なぜ日本は捕鯨をやめないのか?

日本では、もうクジラの肉を食べる人はそんなにおらず、クジラを獲る必要はないのに、なぜ捕鯨をやめないのでしょうか?

こんなふうにフランス人に聞かれたらどう答えますか?

きょうは、1jour1question の Pourquoi les Japonais chassent-ils la baleine ?(なぜ、日本人はクジラを捕るの?)という動画を紹介します。



なぜ、日本人はクジラを捕るの?

Pour en manger ! C’est une tradition qui remonte au Moyen Âge.

Et si la chasse à la baleine est aujourd’hui officiellement interdite, le Japon ne l’a jamais vraiment abandonnée.

Mais d’où vient cette obstination ?

Jusqu’au vingtième siècle, c’est la Norvège qui chasse le plus les baleines, dont l’huile est utilisée dans l’industrie et pour l’éclairage.

Après la Seconde Guerre mondiale, la viande de baleine nourrit une population japonaise affamée. Le nombre de baleines pêchées explose.

La survie du cétacé est en danger. Du coup, à partir de 1986, la chasse commerciale est interdite.

Mais le Japon contourne l’interdiction et continue de pêcher la baleine en Antarctique… soi-disant dans un but scientifique.

L’Organisation des Nations Unies finit par demander au pays de mettre fin à cette chasse.

Le Japon n’est pas d’accord. Et fin 2018, il déclare qu’il va reprendre la chasse commerciale !

Il ne chassera plus la baleine en Antarctique, mais dans ses propres eaux territoriales.

Cette décision est prise pour des raisons politiques et identitaires : le Japon ne veut plus se faire dicter sa conduite par les autres pays.

Mais en réalité, aujourd’hui, les Japonais ne mangent presque plus de viande de baleine…

Et s’il n’y a plus grand monde pour en acheter, la pêche pourrait bien un jour… cesser d’elle-même !

スクリプトはこちらを参考にしました⇒Pourquoi les Japonais chassent-ils la baleine ? – Vidéo – Francetv Éducation

スクリプトの和訳

食べるためです。中世にまでさかのぼる伝統なのです。

現在、捕鯨は公式に禁止されているのに、日本は捕鯨をやめようとしません。どうして、こんなに捕鯨に執着しているのでしょうか?

20世紀までは、ノルウェーがもっともたくさんクジラを獲っていました。クジラの油を、産業や灯りに使っていたのです。

第二次世界大戦のあと、クジラの肉は、飢えた日本人の食料となり、捕獲されるクジラの量が爆発的に増えました。

そして、クジラの生存は危機に陥りました。そのため、1986年以来、商業目的の捕鯨は禁止されています。

しかし、日本は、法律を回避して、南極での捕鯨を続けています。科学的な目的のために獲っているというのです。

国連はこの捕鯨をやめるよう言いましたが、日本は承諾しません。そして、2018年末に、商業目的の捕鯨を再開すると宣言したのです。

南極ではもう獲らないが、自国の領海で行うと言っています。

政治的な理由とアイデンティティにかかわる理由に基づいて決まったことです。日本は、ほかの国に、自分たちのやることを指図されたくないのです。

けれども、現実には、今日、日本人はもうほとんど鯨肉を食べません。たくさんの人が、鯨肉を買わないのだから、そのうち、捕鯨も自然になくかもしれませんね。

単語メモ

chasser à la baleine クジラを獲る、捕鯨する

obstination 頑固、強情

Norvège ノルウエー

éclairage 照明

survie 生存、存続

cétacé 鯨類

contourner 回避する、迂回する

Antarctique  南極大陸

L’Organisation des Nations Unies  国連=ONU

この動画は、捕鯨反対の国の立場で作られていますから、「絶滅しそうなクジラを獲るってどうなの?」と思ってしまうでしょうね。



捕鯨について思うこと

日本は、2018年の12月に国際捕鯨委員会(IWC)を脱退して、2019年の7月に30年ぶりに商業捕鯨を始めることを決めました。

どちらかというと、ふだんあまり自分の意見を強く主張しない日本なので、IWCを脱退したことを、「えらい」と評する国民声が多いようです。

わりと世界から叩かれているのに、なぜ日本は、捕鯨を続けたいと思っているのでしょうか?

日本の伝統だから、という言葉はたいして説得力がありません。実際、今どき、クジラを食べる人ってあまりいないですよね?

私は子供のとき給食で食べたきりです。50年近く前の話です。

これまで商業捕鯨をお休みしていたから、クジラの肉があまりなく、食べる人が少なかった、というわけではないと思います。

ほかの動物の肉や魚でタンパク質は取れるわけだし、そもそも、あらゆる食料が余って捨てられています。

今後、しっかり捕鯨したとしても、クジラの肉が爆発的な人気を得ることはない、と思われます。どちらかというと余るんじゃないでしょうか?

そうしたら、クジラの缶詰をどこかに輸出するんでしょうか?

ただ、反捕鯨派の言う、「全面禁止」も無茶です。捕鯨する国にとっては、クジラは食料資源の一つで、牛や豚と同じ扱いだと思います。

だから、持続可能な範囲でクジラを獲るなら、べつにいいですよね。あくまで、持続可能な範囲ですが。

本当に必要な分だけ、近場でとるのがベストでしょう。

いずれにしろ、1jour1actuも言っているように、鯨肉を食べる人があまりいないから、商業捕鯨は自然に縮小していくと思います。

捕鯨のニュース、3年前も書いています⇒日本の捕鯨船、南極海に向けて出発

******

戦後、日本は食べるものがなかったので、1940年代後半から60年代半ばぐらいまでは、クジラは貴重なタンパク源であり、人々はたくさん食べていました。

ですが、いまは、牛や豚の肉だって嫌う人がいるご時世なので(私も肉はめったに食べません)、鯨肉が入り込む余地はないような気がします。

ただ、鯨肉は、タンパク質が豊富、低カロリー、低脂肪でヘルシーではあります。






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