ニューヨークにある『自由の女神像』は、アメリカ合衆国の独立、100周年を記念して、フランスがアメリカに贈呈したものです。
フランス人の寄付によって作られたこの彫像は、1886年の10月28日に除幕式が行われました。
この日から130年後、2016年の10月28日に、130周年記念のお祝いが行われています。
そのときの様子を取材した動画を紹介します。
タイトルは、Statue de la Liberté – Le monument le plus célèbre des États-Unis fête son anniversaire 自由の女神像:合衆国でもっとも有名な建造物の記念日を祝って。
6分以上あるので、2回に分けますね。
130周年を迎えた自由の女神像
6分48秒。フランス語の字幕があります。
今回は、3分31秒まで。
トランスクリプション
Les américains et les touristes présents à New York ont célébré le week-end dernier l’anniversaire d’une grande Dame.
Le rendez-vous était au sud de Manhattan, à Battery Park, pour, sous la surveillance discrète de la police, s’embarquer pour une courte croisière de 15 minutes.
Le soleil offrait un éclairage d’été indien sur le quartier financier de Manhattan et sur le nouveau building One World Trade Center.
Et les bateaux mettaient le cap sur une Dame de 46 mètres de hauteur, dont le bras mesure à lui seul 12,8 mètres.
Vous l’avez compris cette Dame de 225 tonnes est la Statue de la Liberté qui célébrait ce week-end le 130 ème anniversaire de son inauguration.
C’est en 1871 que le sculpteur français Frédéric Auguste BARTHOLDI lança l’idée de construire sur l’île inhabitée de Bedloe une statue de « la Liberté éclairant le monde ».
3 ans plus tard, ce sculpteur originaire de Colmar en Alsace créa une fondation franco-américaine pour collecter en France des fonds afin d’offrir ce cadeau du peuple français au peuple américain.
En avance sur son temps, il organisa des banquets payants, des loteries et même la vente de coupe-papiers.
Dans le même temps, il proposa aux américains de financer la structure de base en pierre. La première recette américaine vint des combats de boxe.
Le projet initial était d’édifier la statue à l’occasion du centenaire en 1876 de la déclaration américaine.
Mais le sculpteur réussit uniquement à présenter à cette date la main de la statue à Paris, puis 3 ans plus tard, en 1879, la tête et le buste étaient les attractions de l’exposition universelle de Paris.
Il fallut attendre encore 6 ans et l’ apport du génie de Gustave Eiffel pour la réalisation de la structure, véritable squelette de 125 tonnes d’acier, pour voir édifiée la statue aux Etats Unis.
Plus de 100.000 souscriptions avaient permis d’assembler sur la structure 300 feuilles de cuivre de un mètre sur trois.
Dans 3 ans un musée de 2500 m2 devrait voir le jour sur l’ile de La Liberté. Cette fois le projet est financé par trois donateurs : l’ancien maire de New York Michael BLOOMBERG, le réalisateur de Star Wars George LUCAS et COCA COLA.
和訳
先週、アメリカ人と旅行者は、ニューヨークで、自由の女神像(une grande Dame 大きな婦人)の記念日を祝いました。
予約客は、マンハッタンの南にあるバッテリー・パークにやってきて、警察の控えめな警護のもと、15分の短いクルーズに出発しました。
小春日和の日差しが、マンハッタンのウォール街(金融街)と新しいワン・ワールド・トレードセンターの建物に降り注いでいました。
船は、46メートルの高さで、片腕が12.8メートルの婦人に向かいました。
ごらんのように、重さ225トンのこの婦人は、自由の女神像で、この週末、落成130周年を祝いました。
1871年、フランス人の彫刻家、フレデリック・オーガスト・バルトルディが、人の住んでいないべドロー島に『自由が世界を照らしている』彫像を作るアイデアを形にし始めました。
3年後、このアルザスのコルマール出身の彫刻家は、フランスとアメリカ共同の基金を作り、フランスにて、フランス人がこの贈り物をアメリカ人に贈るための資金集めをしました。
これより前に、彼は、有料の食事会、宝くじを用意し、レターオープナーまで販売まで計画していました。
同時に彼は、アメリカ人に、石の土台を自前で用意するよう提案しました。アメリカ人が最初にやったのは、ボクシングマッチです(=ボクシングの試合を開催して資金を集めた)。
当初の予定では(←最初のプロジェクトは)、アメリカの独立宣言の100周年の1876年に彫像を建てることでした。
しかし、この日までに、彫刻家ができたのは、彫像の片腕だけをパリで見せることで、3年後の1879年に、頭と胸部が、パリの万博のアトラクションとして展示されました。
125トンの鋼鉄(はがね)の骨格が、合衆国に立つ彫像になるまでには、さらに6年の月日と、天才、ギュスタフ・エッフェルの貢献を要しました。
10万人以上の寄付によって、1メートルx3メートルの銅のシートで彫像をおおうことができました。
3年後に、リバティ・アイランドに、2500平方メートルの美術館ができる予定です。このプロジェクトは、寄付者が3人います。元ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ、スター・ウォーズの監督、ジョージ・ルーカス、そしてコカ・コーラ社です。
単語メモ
rendez-vous (話)予約客
mettre le cap sur ~の方に向かう
inhabité 無人の
Bedloe べドロー島、現在のリバティアイランド
vint venir の単純過去
une apport もたらすこと、提供、寄与
un squelette 骨格、骨組み
souscription (公債などへの)応募、出資;寄付、募金
un cuivre 銅
自由の女神像・関連動画
3分45秒。L’histoire de la statue de la Liberté(自由の女神像の歴史)
自由の女神像の色は、もともとは銅貨のような茶色でしたが、時間がたつにつれて、緑青(緑色のさび)がついて、緑色になりました。
巨大だから、メンテナンスも大変でしょうね。
☆後編はこちら⇒自由の女神像は、フランスからアメリカへの贈り物(後編)
☆関連記事もどうぞ⇒エッフェル塔建設から130周年を迎えて。
フランスの象徴がエッフェル塔だとすると、アメリカの象徴は、自由の女神像ですね。
両方とも、ギュスタフ・エッフェルさんがかかわっているのですね。
バルトルディさんが、こんなに大量の銅をどこから調達したのかは、よくわかっていないそうです。
それでは、この続きをお楽しみに。
自由の女神像は、フランスからアメリカへの贈り物(前編)
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