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プラスチックの海を掃除する船、オーシャンクリーンアップ

海にたまったプラスチックを掃除する船、The Ocean Cleanup (オーシャンクリーンアップ)について伝えるフランス語のニュースを紹介します。

2018年秋のニュースです。

プラスチックの海を掃除するオーシャンクリーンアップ

1分36秒。

トランスクリプト

Le port de San Francisco n’a pas lésiné sur les honneurs : les jets d’eau des remorqueurs, les voiliers, tout y est pour accompagner le départ du Maersk Launcher.

Avec sa traîne gigantesque, une navire va s’attaquer au continent de plastique du Pacifique, un projet ambitieux lancé par une organisation néerlandaise : Ocean Cleanup.

Dans les mois à venir, je vais regarder de façon très attentive les données qui vont nous revenir : du navire, du système de nettoyage. Et on espère pouvoir récupérer les premiers plastiques et les ramener à terre.

Âgé de 24 ans, Boyan Slat, le fondateur d’Ocean Cleanup promet d’avoir vidé la moitié du continent plastique d’ici 2023.

Et il y a fort à faire : à 450 km au large de la Californie, la « soupe de plastique » est deux fois plus étendue que la France : 80 000 tonnes de déchets s’y concentrent.

La technologie mise en place : un flotteur de 600 mètres de long à la surface de l’eau, équipé d’une jupe de 3 mètres qui empêche les débris de s’échapper en dessous.

Les plastiques amassés sont ensuite ramenés sur la terre ferme pour y être recyclés, une initiative qui n’est pas du goût de certains : pour eux, on prendrait le problème à l’envers.

Le danger de cette initiative réside dans le fait que l’on risque de ne plus se focaliser sur l’énorme travail que nous devons faire sur terre, afin d’empêcher, en premier lieu, l’invasion des plastiques dans les océans.

Cette première mission doit apporter la preuve de l’efficacité de la technique. Testée depuis 5 ans en laboratoire, l’expérience prévoit de déployer une armada d’une cinquantaine de flotteurs.

☆トランスクリプトはTV5のフランス語勉強サイトを参考にしました⇒Actualité mondiale このページの上のほうにあるコンテンツは週替りなのでトップにリンクしておきます。

トランスクリプトの和訳

サンフランシスコ港は、立派なものであふれています。ウォータージェットで走るタグボート、ヨット、マースク・ランチャーとともに出発するすべてのものがあります。

巨大な引き網と一緒に、船はプラスチックの大陸にいどみます。これは、オランダの団体、オーシャンクリーンアップの野心的なプロジェクトです。

「これから数ヶ月間、フィードバックされるデータを注意深く見ていきます。船舶、清掃システムについて。

はじめて、プラスチックを回収し、地面に戻せることを期待しています」。

オーシャンクリーンアップの創設者、24歳のボイヤン・スラットは、2023年までに、プラスチックの大陸にあるプラスチックを半分にすると約束しました。

たくさんのことをしなければなりません。カリフォリニアから450メートル沖にある「プラスチックスープ」はフランスの2倍で、8万トンのゴミが集まっています。

配備された技術は600メートルの長さのフロート(パイプ)を水に浮かすことです。このフロートには、ゴミが下を流れていかないように3メートルのおおいがついています。

集められたプラスチックは、リサイクルするために陸地に戻されます。人によってはこのミッションを疑問視しています。問題が逆だ、というのです。

「このプロジェクトが危険なのは、そもそも、陸地で、プラスチックが海に流れこまないように、努力するべきなのに、そこに目が行かなくなるかもしれないことです」。

はじめてのこのミッションで、技術の効果を実証しなければなりません。このプロジェクトでは、実験所で5年テストした技術を使い、50あまりのフロートという大艦隊を送り込みます。

単語メモ

remorqueur  引き船、タグボート

voilier  帆船、ヨット

traîne  引き網、引き縄

mise en place  配置、取り付け、配備

armada   大艦隊;大群、大勢、多数(話)

déployer   展開する

海を清掃するプロジェクトはこうして生まれた

オーシャンクリーンアップの創設者、ボイヤン・スラットは高校生のときから個人的に清掃プロジェクトを開始して、日本でも知っている人は知っている有名人です。

なぜこんなプロジェクトを始めたのか、彼が語っている動画です(英語)。

4分35秒。

内容を簡単に書きます。

~~~~~

16歳のときギリシャの海でスキューバダイビングをしていたら、海中に魚よりレジ袋がたくさんあったから、「掃除したらいいんじゃない?」と思いました。

高校のサイエンスプロジェクトで、清掃のモデルを作りました。その後、デルフト大学で、航空宇宙工学を勉強していましたが、大学か、清掃プロジェクトのどちらかを選ぶべきだと思い、清掃プロジェクトのほうを選びました。

難しいプロジェクトではあるけれど、やってみなければ成功する確率はゼロだ、と思ったのです。

お小遣いをためて300ユーロ持っていましたが、このお金は、清掃する団体の登記で使ってしまいました。

資金集めをするために、数百の会社にメールを出しスポンサーになってくれないか頼みました。たった1つ返ってきた返事には、「これはどうしようもないアイデアだ。うまくいきっこない。馬鹿なことはやめて大学に戻りなさい」とありました。

しかし、その後クラウドファンディングで、200万ドル集めることができました。

これまで、こんな大々的なスケールで海にあるプラスチックを掃除しようとした人はいません。どうやって掃除するか、その方法を見つけるのに思案しました。

海の表面は動いているけれど、下のほうは動いていません。その特性を利用して、清掃する道具を作ることにしました。

しかし、実際にうまくいく技術を開発するには、かなり手こずりました。たくさんのライン(フロート)を海に浮かべ何度も実験しました。一時は、スタッフも、「そんなものはできない」と悲観的でした。

巨大なものを作り直すのは、時間もお金も手間もかかります。

しかし、最終的には、今のようなフロートならうまくいくと確信し、5年のリサーチと実験を経て、2018年の9月に、清掃作業を開始することになりました。

5年で、太平洋のプラスチックの海の半分を清掃し、集めたプラスチックは、質のよい商品にリサイクルするつもりです。

それを売り、その収益で、さらなる清掃をしたいと思っています。

このようなプロジェクトを成功させるには、大きな情熱が求められます。今後5~10年、それだけにコミットする覚悟が必要です。

~~~~

こちらはこの清掃プロジェクトの歩みがわかる3分50秒の動画です。発話はありません。

仕組みはシンプルで、海にパイプを浮かべて、流れてきたプラゴミをキャッチします。このパイプには、ナイロンの布もついています。網を使うと魚がつかまってしまいますが、これなら、魚はその下を通り抜けることができます。

成功するといいですね。

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海の中は見えないし、遠くの海で何が起こってるかなんて、ふだんあまり考えませんが、実は、おそろしいほどプラスチックのゴミがたまっています。

いま、ダイレクトに迷惑をこうむっているのは、動物や魚でしょうが、食物連鎖で、人間の体にもプラスチックが入ってきています。掃除もしつつ、プラスチック製品との付き合い方も変えていかなければなりませんね。






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