スカイツリー

フランス語でガイドする日本

古き街、浅草~日本の旅 #1(フランスダイレクト)

フランスダイレクトスクールの動画教材、Voyage au Japon(日本の旅)シリーズの第1話の受講メモです。

これは2014年10月12日(日)の撮影。
約1ヶ月前ですね。ちょうど今と同じ連休中でしたから、人がいっぱいです。

字幕なしビデオが一般公開されていますので、ごらんください。

外国人にフランス語で浅草を案内するというシチュエーションです。
出演しているのはフランスダイレクトスクールの講師、ティファニーとケン(敬称略)

■きょうのメニュー

  • 4つのキーフレーズと解説
  • 食品サンプル
  • それでは復習、行ってみよう!



    4つのキーフレーズと解説

    ~と呼ばれるものです

    スカイツリーを指さして「あれは何?」と聞くティファニーに説明しています。

    あれは、スカイツリーと呼ばれるもので塔だよ。エッフェル塔じゃないよ。日本の塔。

    スカイツリー

    Ça c’est ce qu’on appelle Sky Tree, c’est la tour, pas Tour Eiffel, c’est la tour japonaise.

    ce qu’on appelle いわゆる
    これはこのまま熟語として覚えればOK.

    C’est ce qu’on appelle une bêtise.
    それこそ愚かな行為というものだ。

    appelerは (~という名で)呼ぶ 

    Il a appelé son premier fils Julien.
    彼は長男をジュリアンと名づけた。

    私の記憶が正しければ

    神谷バーの説明部分

    あれは神谷バーという名前の日本のバーだよ。すごく古くて有名なんだ。僕の記憶があってれば、1880年頃にできたバーだから。

    神谷バー

    Ça c’est un bar japonais qui s’appelle Kamiya-bar, et c’est un bar très connu et très ancien, parce qu’il a été ouvert à peu près, si je me rappelle bien vers 1880.

    si je me rappelle bien
    もし、私の記憶が正しければ

    これもこのまま覚えて、使えるフレーズ

    se rappeler
    思い出す、覚えている

    私は彼に会ったことを思い出せない
    Je ne me rappelle pas l’avoir rencontré.

    vers ~のころに

    1880年は明治13年です。君が代ができた年。

    おいしそうね

    神谷バーにある食品サンプルを見ながら

    本物そっくりね。
    そうだね、おいしそうだね。

    食品サンプル

    On dirait presque des vrais.
    C’est vrai, mais ça a l’air bon hein ?

    avoir l’air + 形容詞(句)~のようである
    このair は 「様子、外観」という意味です。

    Pam a l’air contente.
    パムちゃんはうれしそうだ。

    air のあとの形容詞は主語と性数一致します。

    Ces gâteaux ont l’air bons.
    ケーキ、おいしそうだね。

    Ils ont l’air fatigués.
    彼らは疲れてるみたい。

    on dirait ~のようにみえる
    hein ~だね 間投詞 よく使います。
    日本語の「~ね」みたいな感じでしょうか。

    強調構文

    アサヒビールのモニュメントを見ながら

    フランス人の建築家なんだよ、あれ作ったの。

    アサヒビール

    Et c’est un architecte français qui a fabriqué, ça.

    c’est…qui で、この文の主語を強調。
    ふつうの文にすると
    Un architecte français a fabriqué ça.

    強調構文はこちらで説明しています⇒「まいにちフランス語」41:L63 強調構文

    フランス人を案内していますから、フランスにゆかりのあるものを教えてあげるのはいいアイデア。たぶん相手は興味を持ってくれるでしょう。そうじゃない人もたまにいますが。

    この続きはこちら⇒東京スカイツリーへ~日本の旅 #2(フランスダイレクト)



    豆知識~食品サンプル Un échantillon de nourriture

    食品サンプル

    店の前に置いてあるろうでできた料理の模型は日本発祥です。大正時代から昭和初期にかけて考案されました。その変遷は詳しくはわかりません。

    最も古い食品のサンプルは1917年(大正6年)に学校の理科の教育用見本として作られたもの。実物を寒天で型取りしてろうを流し込んで制作。

    その後大正の終わりから昭和初期にかけて、白木屋(デパート)が食堂に食品の模型を置いたり、岩崎製作所が食品サンプルを貸す事業を始めたりして、食品サンプルがだんだん広まってゆきます。

    現行の食品サンプルの普及に貢献したメーカーはこの(株)いわさき(昔の名前は岩崎製作所)。

    会社のサイトで食品サンプルについて詳しいことがわかります⇒食品サンプルなら株式会社いわさき

    私が、「食品サンプルって日本独自のものなのかな」と思ったのは、「日本人の知らない日本語」という本を読んだときです。

    この本は、日本に来た外国人に、日本語を教えている先生が、学生とのやりとりを描いたコミックエッセイ(漫画は別の人が描いてます)。

    「学生が母校に持って帰りたいもの」で、食品サンプルが一番最初にあがっています。そういえば、私のまわりではこういうサンプルは見ないですね。

    こうしたサンプルは現在は外国にも輸出されているそうですが、アジア圏をのぞいては普及していないとか。イベントで使われることはあっても、実際にレストランなどでは使われないのです。

    その理由は「日本人は視覚で料理を食べる」とか「メニューどおりのものが出てくる安心感を得たい」とか説明されているのですが、実際のところはどうなんでしょうね?

    「メニューどおりのものが出てくるのを期待している」というのは、日本の食文化の1つではあります。

    日本の人は、レストランで「玉ねぎ抜いてください」とか、「ソースは少なめに」とか「ごはんは大盛りで」といった注文はあまりつけませんよね。

    ですが、こちらでは、そういう細かい注文をするお客さんはわりといます。

    日本でとんかつ定食を頼んだら、1つのとんかつ定食がすべての人にあてがわれます。そのとんかつ定食は、食品サンプルから予測されるものとほぼ同じです。均一で安定したサービス。

    こちらでは、ごくシンプルなフードコートでサンドイッチを頼むときでも、パンは白いのか、茶色いのか、サンドイッチの具はどれを入れて、どれを入れないのか、いちいち選んで注文します(いわゆるサブウェイ方式)。

    最初はこれが「面倒じゃわい」と思いました。でも、考えてみると、その人の好みにあわせて作ってくれるので、より親切で、人間的とも言えます。

    ☆『日本人の知らない日本語』
    数年前ベストセラーになりました。日本語はもちろん、外国語に興味のある方におすすめ。笑えますよ。

    キンドル版もありますね。これほとんど漫画なのですが、キンドルでうまく表示できるのかな。

    Voyage au Japonは外国の方をフランス語で案内するシリーズ。

    今回は、豆知識も日本文化について書いてみました。ご感想などいただけるとうれしいです。






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