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フランス語の扉を開こう~ペンギンと

ケセラセラって何語なの?

お花

ドリス・デイの代表曲に「ケセラセラ」”Que Sera, Sera”という素敵な曲があります。

Que Sera Sera

(アマゾンの画像です)

ヒッチコックの「知りすぎていた男(1956年)」という映画の中で彼女が歌いました

Doris Day singing ‘Que Sera, Sera’ in ‘The Man Who Knew Too Much’
1分45秒

最初のほうの歌詞は:

When I was just a little girl
I asked my mother
What will I be?
Will I be pretty?
Will I be rich?
Here’s what she said to me:

Que sera, sera.
Whatever will be, will be.
The future’s not ours to see.
Que sera, sera.
What will be, will be.

私が小さな女の子だったとき
ママに聞いた
私、何になるの?
きれいになる?
お金持ちになれる?
そしたら、ママはこう答えた

ケセラセラ
なるようになるのよ
先のことはわからないの
ケセラセラ
なるようになるわよ

ケセラセラ(Que Sera, Sera)は「なるようになる、気に病んでもしかたない」という意味です。

この”Que sera sera”って何語か考えたことないですか?英語ではないですね。que というのは単体ではあまり英語に見えません。

では、フランス語なのでしょうか?フランス語にはスラとかサとかそういう単語がたくさんあります。事実、sera(発音が少し違いますが) はêtreの未来形ですが、そのあとに属詞(名詞とか形容詞)が来るべきです。

実は「ケセラセラ」は作曲したジェイ・リビングストンがイタリアとアメリカ合作の映画「素足の伯爵夫人」の中で見た”Che sarà sarà”というイタリア語をもとにした文句で、特定の国の言葉ではないそうです。

裸足の伯爵夫人 [DVD]
(アマゾンの画像です)

「素足の伯爵夫人」の中でエヴァ・ガードナーと結婚するロッサノ・ブラッツイ扮する伯爵家の先祖の古いお城にある石(映画を見てないのでこれがどういうものかわからないのですが)にその家の家訓として”Che sarà sarà” -「なるようになる」 -と掘ってありました。

これを見たジェイ・リビングストンが「これはそのうち曲のタイトルに使えるかもしれん」と思ってさっとメモをとったのだそうです。

そして、後に作詞家のレイ・エバンズとこの曲を作るとき、スペルをスペイン語風にしました。

だから、どこの国の言葉とも言えないのですが、この曲が大ヒットして、広く世の中に知れわたり、特にラテン語がベースのロマンス諸語(イタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語など)のネイティブスピーカーはそれぞれが、自分の国の言葉がもとなんだろう、うれしいな、と思っていたそうです。

私がこの逸話を読んだとき、一番感心したのは、ジェイ・リビングストンが映画のシーンに出てきた文句を即座にタイトル候補としてメモをとったというところです。職人魂を感じます。

彼はレイ・エバンズとコンビで1940年代~50年代にすぐれた映画音楽をたくさん作り、アカデミー賞を3回受賞しています。

一曲目が「ボタンとリボン」Buttons And Bows(1948)1分52秒

ボブ・ホープ主演の映画「腰抜け二挺拳銃」の主題歌です。ダイナ・ショアが歌ってヒットしました。

二曲目が「モナリザ」。これは映画「別働隊」 Captain Carey, U.S.A.(1950)で使われた曲をのちにナット・キングコールが歌って大ヒットしました。

三曲目が「ケセラセラ」です。ヒッチコックが「知りすぎていた男」の中で歌を使ったのは、主演がドリス・デイであったので、制作会社が彼女に歌わせろとヒッチコックに要請したからです。

ヒッチコックはたまたま(?)彼女の歌を映画の中ですごく効果的に使ういいアイデアを思いつきました。

知りすぎていた男 [DVD]
(アマゾンの画像です)

最初に貼った動画は息子が誘拐される前に、ドリス・デイ扮するお母さんと仲良く歌っているシーンです。これは伏線になっていて、誘拐されたあとに、お客さんの前で歌いつつ、息子にも助けに来たと伝えるシーンがあります。そちらの動画はこの記事でご紹介しています⇒Que Sera Sera:18日に仏検を受験される皆さまへ 

はじめは”Que Sera, Sera”というタイトルのみだったのすが、これだと英語ではないので、アカデミー賞の協会みたいなところの受けがよくないため、またしても映画会社の意見で”Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be)”と英語として意味のあるサブタイトルがつけられました。

ドリス・デイはこの曲を子どもっぽいという理由で全く好きになれず、歌いたくなかったそうです。それがものすごくヒットして、後にテレビのドリス・デイショーのテーマソングにも使われ、彼女の看板の曲になりました。

シンプルでとてもいい曲ですが、どこが気に入らなかったのでしょうか?

最後に往年のシャンソン歌手リーニュ・ルノーがフランス語で歌っている「ケセラセラ」をご紹介します。フランス語ではQué será seráというスペルです。

サビの部分は

Qué será será
Demain n´est jamais bien loin
Laissons l´avenir, venir
Qué será será
Qui vivra, verra

ケセラセラ
明日は決して遠くはない
未来はそのままにしておきましょう
ケセラセラ
先に行けばわかること

という感じです。

Line Renaud – Qué será será
2分1秒(静止画です)

ケセラセラは今は日本語にもなっていますね。大辞泉には「昭和32年頃の流行語」とありますが、今でも、店の名前や歌詞の一節に使われることはあるんじゃないでしょうか。

先のことを気にしてもしかたない、今を精一杯生きることが大事
・・・とても共感できるメッセージです。



    • アン
    • 2013年 6月 23日

    そうなんですかー。
    最初、フランス語だと思って、どうしても説明がつかなくて、
    ああ、スペイン語なんだと気付いたものの、
    なんでスペイン語なんだ?と、今度は背景がわからなくて・・・
    記事を読んで、なーるほどでございます。

      • フランス語愛好家
      • 2013年 6月 23日

      アンさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
      国語辞書にはスペイン語由来と書いてありますけど、文法的に正しいとされる並びではないかもしれません。
      もとのイタリア語のほうも同じです。記事には複雑になるので書かなかったのですが、
      たとえば英語でもLong time no see という正規の英語の並びになっていないが
      ふつうに使われる表現があります。もとのイタリア語はそういうのの一つだと思います。
      (イタリア語もスペイン語も知らないのでわからないのです)。
      だから、ロマンス語が母国語の人は、自分のしゃべってる言葉だと
      思えたりするらしいです(この気持ち、日本人の私にはわかりません)。

  1. 「ケ・セラ・セラ」、勝手にスペインとかイタリア語と
    思っていましたが、そういう背景があったのですね。

    ほんと「職人魂」が生んだ世界的ヒット作ですね。

    てか、penさんもとても丁寧に調べてらして
    すごく面白い記事でした^^

    あ、私の住んでいる町が田舎かどうかという件ですが、
    客観的に表現すると、田畑が広がる農業が基幹産業の
    電車の最寄駅がない人口8000人の町といったところです。

    私が東京23区に生まれて30年間暮らしたので
    「田舎」と言えば田舎なのですが、
    ここから札幌へマイカー通勤する人もいる
    郊外の住宅街でもあります(夏期なら1時間くらい)

    最初は環境の変化に戸惑いましたが
    今となっては空気もいいし、食べ物もおいしいし、
    小さな子どもの子育てもしやすく
    「住めば都」です。

    penさんのお住まいも自然が豊かそうですよね。

    カナダと北海道は気候的に似ていると
    言われるので、親近感があります^^

      • フランス語愛好家
      • 2013年 6月 24日

      月子さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
      記事おもしろかったですか?
      月子さんにほめていただけるとうれしいです。
      自分としては、例によっていろいろ盛り込みすぎてるな~と思っています^^;

      さて、月子さんはとてもよいところにお住まいなのですね。
      まあ、東京から電車の最寄り駅のないところに引っ越すと最初はカルチャーショックでしょうね。
      車がないと生活できない場所みたいですね。
      お子様にとってはとてもいい環境だと思いますよ。空気の悪いところに住んでいると
      それがふつうになってあまり気づかないものなのですが・・

      確かに私の住んでいるところと気候が似てますね。
      私も名古屋出身なので、ここは全然都会という感じはしないです。

    • JN4LWP
    • 2013年 9月 04日

    初めまして、ケセラセラの曲について検索していてこちらにたどり着いたものです。YouTubeサイト内で子供ですが素晴らしい歌唱力で歌っている動画を見つけのでコメントさせていただきました。
    http://www.youtube.com/watch?v=dWCNr-OSnakがその動画アドレスになります。お名前が東 亜樹ちゃんという若干5歳の幼稚園児だそうです。
    日本の演歌とかジオリラチンクエッティの雨とか堺正章さんのさらば恋人なんて曲も凄い上手ので聴かれてみてはと思います。

      • フランス語愛好家
      • 2013年 9月 04日

      JN4LWPさん、はじめまして。
      コメントありがとうございます。
      聞いてみました。
      上手ですね。というか、5歳で文字が読めるのがすごいなと思いました。

    • JN4LWP
    • 2013年 9月 04日

    ケセラセラ歌の上手い少女についてコメントしたものです。
    ジオリラ・チンクエッティ 雨という歌も原曲のままイタリア語でさらっと歌っちゃてますので聞いてみられて下さればと思います。アドレスがこちらになります。
    http://www.youtube.com/watch?v=IhnJ8qcXNIo

      • フランス語愛好家
      • 2013年 9月 04日

      JN4LWPさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      聞いてみました。
      私はイタリア語は全然わからないのですが、
      小さい子どもさんのほうが、日本語にない音でも
      とりやすいのかな~と思います。
      ジリオラ・チンクエッティ、私もよく聞いていました。
      この女の子は、若いのに、選曲がしぶいですね。

    • JN4LWP
    • 2013年 9月 05日

    前回コメントさせていただいた子以外にも歌が上手い子をユーチューブサイトで発見しましたのでコメントさせていただきました。
    http://www.youtube.com/watch?v=YxarZyCL790
    の動画の子は桜まりあという芸名をおもちの現在11歳になるちびっこ演歌歌手だそうです昨年2012年にフジテレビ系で放送されたフジテレビに出たい人TVという番組で取り上げられて少し有名になったみたいです。
    http://www.youtube.com/watch?v=3DqDSn-vSWgの動画に登場の子(日系ブラジル人4世か5世で現在10歳)も同じ番組で紹介されて日本に昨年の夏に来日したみたいです。ご存じないようでしたら一度動画をみられてみてはと思います。http://www.youtube.com/watch?v=q46YK2L9BkI
    動画の子も上手いので一度みられてはと思います。 melissa と同じ日系ブラジル人だそうです。

      • フランス語愛好家
      • 2013年 9月 05日

      JN4LWPさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
      ご紹介ありがとうございます。

      実は私は演歌はあまり好きではないので、また機会がありましたら
      拝見いたします。

    • JN4LWP
    • 2014年 7月 28日

    以前ケセラセラ等を歌う少女の動画についてコメントさせて頂いた者です。
    昨年公開のジブリ映画かぐや姫の物語の主題歌いのちの記憶を歌われた、
    二階堂和美さん(広島県大竹市出身のシンガーソングライター)が歌われているのを見つけましたので一度お聞きになってみてはと思いコメントさせていただきました。http://www.meile.com/album/824633930985
    のアドレスにジブリ映画の主題歌カバーアルバムがMP3で聴ける様です。

    • フランス語愛好家
    • 2014年 7月 29日

    JN4LWPさん、こんにちは。
    二階堂和美さんの「ケ・セラセラ」のご紹介ありがとうございました。
    シンプルなアレンジですね。

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