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フレンチポップスの訳詞

ジェーン・バーキンの『無造作紳士』(アクアボニスト)歌と訳詞

ジェーン・バーキンのL’aquoibonist(邦題 無造作紳士)という曲を紹介します。

aquoiboniste は、à quoi bon ?(それが何の役に立つというのか)と言う人で、投げやりな、あきらめた態度を持っている人のことです。

aquabonisme は、何をしても無駄だと考える、諦観(ていかん)的思想、宿命論的態度。

aquoibonisteは、投げやりな、やる気のない感じの人だと思います。邦題とは少しずれていますね。

それでは曲をお聞きください。

※YouTubeで見る方はこちらから⇒JANE BIRKIN – L’Aquoiboniste



L’aquoibonist 訳詞

C’est un aquoiboniste
Un faiseur de plaisantristes
Qui dit toujours à quoi bon
À quoi bon

彼は「どうでもいいよ」主義
悲しげな冗談好き
いつも、言ってる。それが何?
どうでもいいよ

彼は「どうでもいいよ」主義
目立たないギタリスト
音があってるためしがない
どうでもいいよ

彼は「どうでもいいよ」主義
悲しげな冗談好き
いつも、言ってる。それが何?
どうでもいいよ

彼は「どうでもいいよ」主義
そこそこの理想家
いろんな調子で繰り返す
どうでもいいよ、って

彼は「どうでもいいよ」主義
悲しげな冗談好き
いつも、言ってる。それが何?
どうでもいいよ

彼は「どうでもいいよ」主義
変てこな「別に何でもいいよ」屋さん
彼の言うことは間違っていて、正しいの
どうでもいいよ

彼は「どうでもいいよ」主義
悲しげな冗談好き
いつも、言ってる。それが何?
どうでもいいよ

彼は「どうでもいいよ」主義
何にも気にしないのに、頑固なの
私がすごく欲しいと言ってるのに、
どうでもいいよ

彼は「どうでもいいよ」主義
悲しげな冗談好き
いつも、言ってる。それが何?
どうでもいいよ

彼は「どうでもいいよ」主義
目医者なんていらないの
汚い世間を見たくないから
どうでもいいよ

彼は「どうでもいいよ」主義
悲しげな冗談好き
いつも、言ってる。それが何?
どうでもいいよ

彼は「どうでもいいよ」主義
悲しそうな目をして私に言うの
君、君を愛してる、他の連中は
みんなくだらない

歌詞はこちら⇒Paroles L'aquoiboniste par Jane Birkin – Paroles.net (clip, musique, traduction)

単語メモ

L’aquoiboniste は どうでもいいよ主義という言葉を作りましたが、そのまま「アクアボニスト」にしたほうがいいかな、とも思います。

faiseur de~ ~の愛好家

plaisantristes= plaisanterie+triste に複数のSがついています。悪ふざけが好きな人だけど、どこか悲しみをたたえた人という感じでしょうか。

je m’en fous=je m’en fiche=ça m’est égal
私はどうでもいい

Qui dit à tort à raison
à tort 間違って
à raison 正しい

se fout de = se foutre de ~を馬鹿にする、無視する、問題にしない
Tu te fous de moi ? ばかにしてるのか?

persiste persister 固執する、あくまでも~し続ける

oculiste 眼科医

con ばか、間抜け

この曲の作者は「夢見るシャンソン人形」と同じセルジュ・ゲンズブールです。彼は言葉遊びが好きなので解釈はいろいろ。フランス語を知っている人は、私の和訳は無視して、自分の好きなように味わってください。

ジェーン・バーキン Jane Birkin について

ジェーン・バーキンは1946年12月14日ロンドン生まれ。今年の12月に70歳になります。

彼女はイギリス生まれの女優で、60年代の終わりに渡仏し、セルジュ・ゲンズブールと結婚し、彼の曲を歌って成功。70年代にファッション・リーダーになりました。

ゲンズブールとは8年ぐらいで別れていますが、この2人は、まだに有名なカップルです。日本では、シャルロット・ゲンズブールの母であることと、エルメスのバーキンというバッグが知られています。

このバッグは1980年代に、エルメスの人がジェーンのために作ったバッグです。



Yesterday yes a day(哀しみの影)

L’aquoibonistは、以前、田村正和主演の「美しい人」(1999年)というドラマのタイトルソングとして使われました。

確かに、ドラマのテーマ曲に向いてますね。すごく短いし。

ドラマの挿入歌もやはりジェーン・バーキンの曲で、Yesterday yes a day(邦題:哀しみの影)という英語の歌です。この曲もゲンズブールが作りました。

この曲を紹介します。

若いころのジェーン・バーキンの画像がたくさん出てきます。

※YouTubeで見る方はこちらから⇒Jane Birkin – Yesterday Yes a Day

彼女の70年代あたりの写真がいっぱいです。

写真を見ると彼女、よくカゴを持っていますが、飛行機で移動するときもこのカゴに所持品を入れてました。

荷物置き場からかごバッグが落ちて、中身がそのへんに散らばったのを見たのがきっかけで、エルメスの社長がバーキンという名のバッグを作ってプレゼントしたという逸話があります。

Yesterday, yes a day
Like any day
Alone again for everyday
Seemed the same sad way
To pass the day
The sun went down without me
Suddenly someone else has touched my shadow
He said « hello »

きのうも、いつもの一日
いつものようにひとりぼっち
いつもどおりの悲しい日のようだった
私を残して、陽は落ちたけど
突然、誰かが私の影にさわった
「こんにちは」彼はそう言った

こんなふうに始まる歌です。

影が出てくるから「哀しみの影」なんでしょうが、新しい彼が、私の影を見つけてくれたので、その彼と愛しあったので、きょうは、きのうまでとは違う私になっています。だから最後のフレーズで、today という言葉がでてきます。

歌詞はこちら⇒YESTERDAY YES A DAY LYRICS | Jane Birkin

こちらで、ゲンズブールとジェーン・バーキンの歌う、69 année érotique(邦題は『69年はエロの年』ってもう少し考えてつけてほしかった)を紹介しています。

ゲンズブールの曲を1曲だけ紹介します。

「無造作紳士」も「哀しみの影」もともに、1978年のEx Fan des Sixties(想い出のロックン・ローラー)というアルバムに収録されています。

実は、この記事は以前、アメブロにあげていた記事を加筆修正したものです。今、ドラマ「美しい人」のOPの動画をYouTubeで発見しました。そこにこの歌の訳詞と単語メモが書いてあるのですが、それが私のアメブロの記事をそっくりそのままコピペしたもの。

この歌を「どうでもいいよ主義」と訳しているの、たぶん私だけです。

勝手にコピペしないでください(T_T)。せめて、ブログの記事にリンクしてほしかったです。

まあ、どうでもいいのですが。






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