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写真家、アンリ・カルティエ=ブレッソンのすごいところ。

20世紀を代表するフランスのフォトグラファー、アンリ・カルティエ=ブレッソンのすごさを2分で説明している動画を紹介します。

タイトルは、Exposition : Henri Cartier-Bresson, grand photographe français du XXe siècle(展覧会:アンリ・カルティエ=ブレッソン、20世紀の偉大なフランス人フォトグラファー)

現在、パリのカルナヴァレ博物館で、彼の回顧展が行われています。

Henri Cartier-Bresson

2分9秒

トランスクリプション

L’œil du 20e siècle, voilà le surnom que l’on a donné à Henri Cartier-Bresson.

De 1931 jusqu’en 1973, cet artiste français a constitué une œuvre monumentale. Des milliers de clichés qui ont marqué l’histoire.

Henri Cartier-Bresson a posé les bases de la photographie de rue. La preuve avec trois images prises à Paris.

C’est le choix du 20h.

Dans les rues de la capitale, Cartier-Bresson est à l’affût de tout ce qui se passe. La bonne photo, c’est celle qui est prise au bon moment, à la sauvette, comme il le dit.

Exemple, cet homme qui saute au-dessus d’une flaque derrière la gare Saint-Lazare. Henri Cartier-Bresson a capté le moment précis où le passant est suspendu en l’air.

Il appelle ça l’instant décisif et il le raconte hors caméra, car le photographe détestait se faire filmer.

– Pour moi, la grande jouissance, c’est d’être devant un sujet, hop, qui s’impose à moi, hop, n’est-ce pas et puis d’avoir appuyé au bon moment et ça, c’est une fraction de seconde et c’est le seul moment de création.

En un clin d’œil, Cartier-Bresson a repéré, en plus, que tout est en double dans le décor : le passant qui saute, les cercles de fer dans l’eau, la publicité murale.

C’est aussi l’originalité de la photo.

Cette autre image de 1951 montre une facette différente de son talent.

– C’est une photographie qui est prise sous le métro aérien, place de la Chapelle et qui témoigne de son goût pour la géométrie.

Le photographe utilise la ligne entre la lumière et l’ombre pour ranger les personnages et créer un dégradé de gris.

– Avec ces silhouettes qui sont toutes noires au premier plan et puis celles qui sont au second plan qui se fondent dans le gris des pavés parisiens.

Le photoreporter arrive même à suggérer le mouvement dans ses clichés.

En 1972, des artistes manifestent devant le Grand Palais.

Sur cette photo, on ressent le déplacement de la foule, repoussée par les CRS, comme une vague.

Saisir l’imprévu sur le vif et composer en un rien de temps le cadre parfait, voici le génie d’Henri Cartier-Bresson.

☆トランスクリプションの引用元⇒Enseigner le français FLE avec TV5MONDE

アンリ・カルティエ=ブレッソン・和訳

『20世紀の眼』、それがアンリ・カルティエ=ブレッソンのあだ名です。

1931年から1973年にかけて、このフランスのアーティストは、途方もない作品を残しました。

歴史を切り取った何千枚もの写真です。

アンリ・カルティエ=ブレッソンは、ストリート写真の基礎を築きました。パリで撮影された3枚の写真がその証拠です。

le choix du 20h(午後8時の選択)(le choix du 20hは、番組のコーナーの名前)です。

首都(パリ)の街中で、カルティエ=ブレッソンは、起こることをすべて待ち構えていました。

よい写真とは、よい瞬間に、さっと取られたものだと彼は言いました。

例えば、この男性は、サン・ラザール駅の裏にある水たまりを飛び越えています。

アンリ・カルティエ=ブレッソンは、通行人が宙に浮いているその瞬間を的確に捉えました。

この瞬間を彼は、決定的瞬間と呼び、この話をオフカメラでしました。というのも、彼は、フィルムに撮影されることが大嫌いだったからです。

– 私にとって、もっとも大きな喜びは、被写体の前にいて、ぽんっと、それは私の前に現れるんですけどね、そして、そのいい瞬間を捉えることです。それは一瞬のことで、それこそ、創造の唯一の瞬間です。

しかも、カルティエ=ブレッソンは、またたく間に、その写真の舞台にあるすべてのものが、2つあることを見つけました。

ジャンプしている通行人、水の中にある鉄の輪、壁の広告です。

これも、写真のオリジナリティです。

この1951年の写真は、彼の才能の別の面を示しています。

– これはシャペル広場の地下鉄の高架線の下で撮影されたものですが、彼の幾何学的なセンスがうかがわれます。

この写真では、光と影の境界線を利用して人物を配置し、グレーのグラデーションを作り出しています。

– 前景の人々は黒一色で、後景にいる人々は、パリの石畳のグレーに溶け込んています。

このフォトジャーナリストは、写真の中に動きを感じさせることすらできました。

1972年に、アーティストたちがグラン・パレの前でデモを行いました。

この写真では、機動隊(CRS、共和国保安機動隊)によって、押し戻された人々の動きが波のように感じられます。

その場で、突発的なできごとをとらえて、あっという間に、完璧な構図を作る。これが、アンリ・カルティエ=ブレッソンの天才性です。

単語メモ

une œuvre  作品

monumental  (話)途方もない

un cliché  写真、ネガ

à l’affut de  ~を待ち構える

à la sauvette   急いで、大慌てで、人目を避けて

une jouissance  楽しみ、喜び

en un clin d’œil  またたく間に、あっという間に

un décor  舞台装置、背景

un métro aérien  地上を走る地下鉄

CRS Compagnies républicaines de sécurité 共和国保安機動隊

un imprévu 意外なできごと、突発事、予想外のこと

sur le vif  現場で

アンリ・カルティエ=ブレッソン・関連動画

彼の展示会について説明している7分の動画です。

Exposition “Revoir Paris” d’Henri Cartier-Bresson アンリ・カルティエ=ブレッソンの展示会『パリ、再発見』

7分33秒。

アンリ・カルティエ=ブレッソン(1908-2004)はいろいろな国に行って、スナップ写真を撮りましたが、今回の展示会では、パリが舞台の写真が集められています。

彼は、スタジオで写真を取る写真家ではなく、ライカを持って、街をフラフラしつつ、決定的瞬間を撮る人でした。

■関連記事もどうぞ

写真に関係のある言葉:かわいいフランス語教えます(151)

動画で「フォトジャーナリスト」という言葉が出てきますが、カルティエ=ブレッソンは写真家というより、フォトジャーナリストと呼んだほうがいいかもしれませんね。






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