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生物多様性を守るため、世界自然保護会議がマルセイユで開かれた。

フランスのマルセイユで、2021年の9月3日から9月11日まで、Le congres mondial de la nature (世界自然保護会議)が開かれました。

自然を保護するために世界の代表が話し合うサミットです。2020年は、COVID-19 のため、中心になりましたが、今年は無事、行われました。

この会議の開催を知らせる2分のニュースクリップを紹介します。

世界中で、どんどん生物多様性が失われているから、この会議で、いい方策を考えなければならない、という内容です。

タイトルは、Environnement : comment sauver notre biodiversité ?(環境:どうやって生物多様性を守るか?)



Le congres mondial de la nature

1分46秒。

動画を見ることができない人は、記事をごらんください⇒Environnement : comment sauver notre biodiversité ?

トランスクリプション

En cinquante ans, la planète a perdu les deux tiers de ses vertébrés dans les mers ou sur terre. L’année dernière, une trentaine d’espèces végétales ou animales ont tout simplement disparu.

Comment préserver ce qu’il nous reste de vie sur terre ?

C’est tout l’enjeu du Congrès sur la biodiversité à Marseille.

D’abord, en faisant un état des lieux des menaces, et elles sont connues : réchauffement climatique, déforestation pour faire de la place à l’agriculture ou à cause des incendies, qui réduisent considérablement l’habitat des animaux sauvages, la surpêche ou la pollution à l’image des huit millions des tonnes de plastique qui finissent dans les océans chaque année et qui touchent plus de six cents espèces marines ; imaginer des mesures contraignantes.

Un électrochoc. Il faut augmenter le nombre de zones protégées et les moyens qui sont affectés à la biodiversité.

La France propose par exemple de sanctuariser 30 % des espaces terrestres et marins d’ici 2030.

Autre enjeu de ce congrès, mettre à jour la liste des espèces menacées, les classer : entre celles qui sont en danger critique d’extinction, un quart des espèces animales ou végétales, et celles qui sont appelées à les rejoindre si rien n’est fait, comme certaines espèces de girafes dont les populations ont baissé de 40 % en trente ans.

Une espèce en tant que telle, c’est en fait un maillon de la chaîne, et quand vous supprimez un maillon de la chaîne, au bout d’un moment, c’est toute la chaîne qui risque de s’effondrer. C’est ça la biodiversité.

Faire prendre conscience de l’enjeu de la biodiversité : à Marseille, les experts ont dix jours pour essayer de trouver des mesures concrètes et efficaces à court terme.

☆トランスクリプションの引用元⇒7 jours sur la planète – Enseigner le français langue étrangère avec l'actualité 問題は2週間ごとに変わるので、もうのっていないかもしれません。

和訳

50年で、海や陸地で地球上の3分の2の脊椎動物が失われました。

昨年、30ほどの動植物がふっと姿を消しました。

地球上に残された生命をどうやって守るか?

これが、マルセイユで開催される生物多様性に関する会議の焦点です。

まず、驚異となっている現状を調べていきます。何が驚異かは明らかです。地球温暖化、農業地にするためや、山火事による森林の減少、森林の減少のおかげで、たくさんの野生動物の住処が失われました。

さらに、魚の乱獲、それに海洋汚染。毎年、900万トンのプラスチックが海に流れ込み、600種以上の海洋生物に影響を与えています。

拘束力のある方法を考えなければなりません。

– 本当にショックです。保護区の数を増やし、生物多様性に割り当てるリソースを増やさなければなりません。

たとえば、フランスは、2030年までに、地球の陸地と海の30%を、聖域とすることを提案しています。

もう1つの課題は、絶滅に瀕している種のリストを更新することです。

動植物の4分の1にあたるすでに絶滅の危機に瀕している種と、何もしなければ、絶滅の危機に瀕してしまう種を分けます。

たとえば、ある種のキリンはこの30年で個体数が40%減少したので、こちらの種に入ります。

– 種はそれ自体は、鎖の中の輪の1つです。鎖の輪を1つ外すと、やがてはすべての鎖が崩れてしまう危険性があります。それこそが、生物多様性なのです。

生物多様性の課題を意識し、マルセイユでは、専門家たちが、10日間かけて、具体的で、短期間で効果のあがる方法をさぐります。

単語メモ

une vertèbre  椎骨(ついこつ)

un enjeu  問題点、焦点

faire un état des lieux  現状を分析する état des lieux 現状

contraignant  強制する、大きな拘束力をもった

affecté  割り当てられた

des moyens  資力、富〈複数形で〉(m)

appelé à  ~を運命づけられている、約束されている

en tant que tel  そういうものとして、それ自体として、その性質上

un maillon 鎖の輪、システムの一要素、一段階

au bout de + 時間  その時間の終わり

faire prendre conscience de  ~を意識する、自覚する



生物多様性会議・関連動画

この会議を主催しているInternational Union for Conservation of Nature(IUCN、国際自然保護連合)が、IUCNとは何か説明している動画

3分50秒。フランス語の字幕あり。

生物多様性とは?⇒生物多様性とは何か?~環境の日に考える。

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ほかにもあります。

*****

この50年で、地球上の3分の2の脊椎動物がいなくなってしまったなんて、すごくないですか?

訳し間違えていませんよね^^;?

このままでは遅かれ早かれ人類は滅亡しますね。

都会に暮らしていると、自然の美しさや雄大さを忘れてしまいますが、その偉大さをもっとアピールし、人間も自然の一部だということを、もっと皆に知らしめなければなりません。






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