ラジオ講座の受講メモ。記念すべき第50課は代名動詞その2です。
きのうやった代名動詞の復習に、新しい用法を学びました。
では、早速、復習しましょう。
動作と状態の違い
「座る」という動作と「座っている」という状態の表し方の違いの確認。
基本のダイヤローグ
Vous voulez vous asseoir ?
Non merci, je suis assis toute la journée.
女性:お座りになりませんか?
考える人:いえ、私は一日中、座ってますので。
テキストを見てないのでわからないのですが、この女性は、ロダンの「考える人」に、椅子をすすめたようです。
動作 座る 代名動詞のs’asseoir
状態 座っている être assis(e)
※ポイント vous asseoir が代名動詞
前にvouloir(~したい)という助動詞があるので、そのうしろにくる代名動詞の動詞部分(asseoir)は不定法。しかし代名詞の部分は主語にあわせて、vousになっています。
●きょうの語呂合わせ
「私は足です(je suis assis)」と聞こえたら、それは座っている。
代名動詞の s’asseoir
「座る」という意味の動詞です。
1.asseoirが母音で始まるので、前に置く代名詞が、動詞とエリジオンやリエゾンします。
エリジオン
s’asseoir ← se asseoir
m’assieds ← me assieds
t’assieds ← te assieds
2.活用のスペルがちょっと変則です。
je m’assieds
tu t’assieds
il s’assied
nous nous asseyons
vous vous asseyez
ils s’asseyent
おまけにもうひとつ活用の形がありますが、より一般的な、こちらをしっかり覚えてから考えましょう。
気になる人はこちらから確認できます⇒s'asseoir – Conjugation of verb s'asseoir
リエゾンなど、発音の確認はこちらで
30秒
代名動詞の2つの使い方
再帰的(さいきてき)と相互的(そうごてき)という2つの用法があります。
漢字で書くと難しいのですが、要するにその動作を自分に向かってするか、お互いに向かってするかの違いです。
●再帰的:寝る、起きる、座る
se coucher 自分で自分を寝かせる⇒寝る
se lever 自分で自分を起こす⇒起きる
s’asseoir 自分で自分を座らせる⇒座る
●相互的:見つめ合う、愛しあう、電話しあう
お互いにしあうので、主語は必ず複数です。
講座の応用ダイヤローグに「お互いに~しあう」という代名動詞が出て来ました。
Est-ce qu’elles s’entendent bien ?
Ouais …, mais elles se disputent parfois …
彼女たちは仲良しですか?
ええ、でもときどきケンカします。
s’entendent < s’entendre お互いに聞きあう⇒気が合う
特にs’entendre bien で仲が良い
se disputent < se disputer けんかする
ひとりで仲良くしたり、けんかしたりできないに決まっていますが、フランス語では主語を複数にし、(ふつう)代名動詞を使い、主語にあった代名詞を動詞の前におきます。
3人称の場合は単数、複数関係なく se です。
このseは「主語を受けてます。主語と同じでっせ」というしるしです。主語と動詞の目的語である代名詞が、違う人や物の場合は、先週習った、leとかlaなどを使います。
たとえば、自分で自分を起こせば「起きる」ですが、自分が他人を起こす場合もあります。このようなときは、seは使いません。
ラジオ講座関連記事目次はこちらから
■ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その1(概要)
■1課~47課まで⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その2
■48課以降⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その3
いかがでしたか?
代名動詞っておもしろいですね。おもしろいのですが、代名詞を主語にあわせたり、目的語について考えなければいけないので、先に進むと難しくなってきます(私の場合)。
迷ったら、基本を復習ですね。
明日はなんと、enとyです。
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