フランス語のことわざ25~角を矯(た)めて牛を殺す

ことわざ

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今日、ご紹介するフランス語のことわざはこちらです。

Le mieux est l’ennemi du bien. 最善は善の敵

角を矯(た)めて牛を殺す

まずこの牛のことわざの説明をしますね。

「矯める」とは曲がっているものを伸ばしたり、あるいは逆にまっすぐなものを曲げて、形を整えること。

また「悪い性質、習慣を改める」つまり「矯正する」という意味もあります。

「曲がっている牛の角の形を変えようとしたら、牛が死んでしまった」ということですね。

ベストな状態を求めて、ある場所をさわったら、全部がおじゃんになってしまったのです。

そこで、フランス語のことわざにあるように、「最善(一番よい状態)」が「善(よい状態)」の敵になります。

現状に満足できず、もっと上を求め過ぎたり、小さなことにこだわって、もとの状態より悪くなることはよくあります。

たとえば、株の売買や子どもの教育。

よりもうけようとして、投資をしたら、株の値段が急落。

子どもがそこそこいい成績をとっているのに、できないところにしか目が行かない親が、ガミガミ叱ってばかりいたら、子どもがぐれて、成績急降下。

「今持っているもので、満足しておきなさい」という教訓なので、「足るを知る」とも言えます。

よくわかる!フランス語の文法解説

★単語の意味

le mieux 一番よいこと[状態]

est < être ~である

ennemi 敵 l’ennemi は le+ennemiのエリジオン

du  de+le の縮約 ~の

bien  よいこと[状態]

★直訳

「一番よいことは、よいことの敵である」

★補足
le mieux は bien(よく) の最上級が名詞になったものです。
最上級の説明はこちら⇒「まいにちフランス語」20:L42~最上級

出典はヴォルテールの作品

このことわざの出典はフランスの作家で、啓蒙思想家であるヴォルテール(Voltaire)(1694-1778)が書いた« La Bégueule » (1772)という物語です。

こちらで読めます⇒La Bégueule – Wikisource

bégueule は「淑女ぶった女」「気取ったすまし屋」

また、彼は同じことを別のところで、イタリア語で書いています。

イタリア語では “Il meglio è l’inimico del bene”

ヴォルテール

ヴォルテールは生涯に2万通以上の手紙に、二千冊以上の本や小冊子を書いたそうです。

ペンで・・・。

☆もっとことわざを読みたい人はこちらへどうぞ⇒フランス語のことわざ~目次 その1

小さなことにこだわって、全体をだめにするのは、ブログのカスタマイズでもありがちなことです。

あるところを直そうと、ちょっとテンプレートに手を入れたら、別のところがおかしくなり、そっちを直そうとしたら、今度はまた別のところが変になって・・・。

何時間もHTMLやPHPと格闘しているうちに、頭がもうろうとしてきて、うっかりデータを全部消してしまった・・・。

完璧主義は時として、すべてのものをだめにしてしまいます。

ほどほどのところで手を打つことが必要ですね。

もちろん、よりよいものを作っていこう、より前に進もうとすることは大事です。

しかし、本質からずれたことにかまいすぎるのはよくありません。

完璧主義に足をすくわれないために、今、やっていることの目的、ゴールを時々再確認するのがいいですね。

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