アリとキリギリス

暦、年中行事

フランス語のことわざ16~朝(あした)に笑う者は夕べに泣く

今日、ご紹介するフランス語のことわざはこちらです。

金曜日に笑う者は日曜日に泣くだろう。
Tel qui rit vendredi, dimanche pleurera.



金曜日に笑う者は日曜日に泣くだろう

金曜日に笑って、日曜日に泣くというのはいろんなケースがあると思います。

たとえば、6月23日の日曜日に仏検がありますね。その前の21日の金曜日に、やけくそになって、あるいは、もう受かった気で夜遊びなんかをしたとします。

そしたらリズムがくずれて、日曜日に実力を発揮できず不合格。これまでの努力が水の泡になって泣いてしまいます。

このように、準備をしておくべき時に、あそびほうけていたら、肝心のときに泣くことになる、ということわざです。

イソップ物語でいえば、アリとキリギリスの世界ですね。

アリとキリギリスのあらすじ-penバージョン

ある夏のこと、アリがせっせと働いて、食物をたくわえている横で、キリギリスは、歌を歌って遊びほうけていました。

夏は終わり、秋も過ぎ、寒い冬がやってきました。備蓄がたっぷりあるアリはあたたかくして、安心して暮らしています。

ところが、キリギリスには食べ物がありません。ハタ、ハタ、ハタ。空腹のせいで力のでない手(?)でアリの家のドアをノックします。「お願いです。食べ物を少しわけて下さいな。」

「あんた、夏に歌を歌ってたんだから、冬は踊ればいいじゃん!(ばたん! – ドアを閉じる音)」冷たく言い放つアリ。

ほどなく飢えたキリギリスは死んでしまいます。

こういう話ですね。これだと残酷なので、もう少しキリギリスにやさしい結末もありますが。

ちなみに、「アリとキリギリス」はフランスでは、La Cigale et la Fourmi(セミとアリ)です。

1分半ほどで、この話をまとめたかわいいアニメがありましたので、ご紹介します。

遊ぶ前にやることやりなさい!

というのがこのことわざの教えです。

よくわかる!フランス語の文法解説

★単語の意味

tel (無冠詞で)ある人[もの]・・・古い用法

qui 関係代名詞 qui 以下でどういう人か説明しています。
詳しくは⇒もう迷わない!フランス語の関係代名詞 quiとqueの違い

rit < rire 笑う

vendredi 金曜日
詳しくは⇒金曜日はヴェヌスの日:フランス語の暦(15)

dimanche 日曜日
詳しくは⇒フランス語の暦 日曜日はフランス語で?

pleurera < pleurer 泣く の未来形

★直訳

「金曜日に笑う者は日曜日に泣くだろう。」

★補足

このことわざはラシーヌ Jean Racine(1639-1699)という17世紀のフランスの劇作家の書いた喜劇『訴訟狂(Les Plaideurs)』の台詞から来ています。

Ma foi, sur l’avenir bien fou qui se fiera : Tel qui rit vendredi, dimanche pleurera.

おおざっぱな訳:確かに、未来がどうなるかなんて途方もなくわからない。金曜日に笑う者は、日曜日に泣くだろうから。

fiera と pleurera が韻を踏んでいます。
※ma foi むろん、確かに

ラシーヌは情熱的な恋愛をテーマにした悲劇で有名ですが、この作品は彼の唯一の喜劇です。

若いころ 目が大きくて可愛いです。
ジャン・ラシーヌ



似ていることわざ

日本語のことわざでは、

朝(あした)に笑う者は夕べに泣く

また、今はよくても、そのうち悪くなるものだ、という意味で、

盛者必衰(じょうしゃひっすい)

が、同じような意味を持っています。

ちなみに、英語にはこんなことわざがあります。

Sing before breakfast, cry before night.
朝ごはんの前に歌を歌い、夜になる前に泣く。

これなど日曜日の夜、ギリギリになって宿題を始める子どもにぴったりですね。

もっとことわざを読みたい方はこちらへ⇒フランス語のことわざ・名言

実は私も小学生のときはギリギリになるまで宿題をしない子どもでした。

日々の宿題もためると苦しいのですが、このやり方が最も悲惨な状況を生むのは夏休みです。

今は2学期制の小学校とか、8月21日ぐらいに新学期が始まるところなどあるのですが、昔は本州の小学校は9月に新学期が始まりました。

私、ひどいときは9月になってもまだ宿題が終わってなかったです。

8月の終わりに一気呵成にやり、それはそれは苦しかったことを覚えています。

ちびまる子ちゃんみたいに家族総出で手伝ってくれるわけでもありません。母はたまに家庭科の作品を手伝ってくれましたけど、それだけです。

あとは全部自力でやるのです(あたりまえでしょうか?でも昨今の親御さんってけっこう手伝いますよね)。

今みたいにインターネットもなかったですし、絵日記の天気はいったいどうやって調べていたのか、自分でも不思議です。

小学校、中学、高校とずっとこんな調子でした。特に小学校のときのことは今でも夢にみるぐらいです。

明日から学校なのに、全く手付かずの宿題が山と残っているという怖い夢を。

あまりにも地獄を見過ぎたせいでしょうか?

社会人になってからは、仕事を早め早めにやるようになりました。

とはいえ、今もフランス語脳プロジェクトの課題はいつも後ろ手に回って、ギリギリの提出です。

今週こそ、翻訳講座の課題を早めにやらなければ・・・






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