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Pas à pas〜ころばぬ先のフランス語入門

「まいにちフランス語」47:L69 時制照応 (じせいしょうおう)

ラジオ講座の復習。本日は「時制照応」です。

なんかいきなり難しげ。でも、言葉は固いけれど、2つルールが出てきただけなので、大丈夫です。

ただし、今回の文法事項は中級にあたるそうなので、
「な~んか、よくわからん」
と思ってしまっても、これまた大丈夫です。

さて、これから、時制、節、主語、述語、主節、従属節を説明するので、知っている人はスクロールして、一気に「時制照応の実際の例」に飛んでください。



時制とは?

現在、過去、未来~♪
という時の区別。

その動作をいつやっていたかという時にあわせて、動詞が活用します。

照応とは?

2つあるものが互いに関連して、対応すること。

たとえば、猫ののどをなでると、目を細めてゴロゴロ言う場合、のどをなでるという行為と、目を細めて、ゴロゴロ言う現象が照応しています。

時制照応はこっちの時制が変わると、それに対応するもう一つの時制も変わるということです。

といっても実際に起きたことが変わるのではなく、単に動詞の形が変って見た目が変わるだけです。

では、こっちの時制とそれに対応する時制とは?

主節と従属節(しゅせつとじゅうぞくせつ)

これまでこの言葉を使ってこなかったのですが、この課では使ったほうが説明しやすいので書きますね。

まず節(せつ)を説明します(シャレではありません)。

これは簡単で

節:文を構成する一つのまとまり(意味を持った並び方をしている単語の集まり)で、中に主語、述語があるもの。
(主語と述語はないが意味をもって単語が並んでいるのを句と呼びます。)

主語、述語は大丈夫でしょうか。
Pen mange du pain.

penはパンを食べている。
のPenが主語
mangeが述語です。

主語:その動作をするもの。
述語:動作、たいてい動詞。

文とはたいてい「何がどうした」ということを言っています。その「何が」にあたる部分が主語です。

主語も述語もとても大切な部分なのですが、日本語の場合、主語を省略することが多いです。

特に、いちいち「私が」とは言わないですね。

主語と述語の入ってるかたまりは、このように単に文とも呼べます。

が、こうしたかたまりがいくつかくっついて文になることがあります。

たとえば、
Je pense que tu as raison.
私はきみが正しいと思う。

この文には主語と述語の関係が2つでてきます。

すなわち
Je pense 私は~と思う。⇒こっちが主節。メインの要素です。
Tu as raison きみは正しい。⇒こっちが従属節。

ふつう主節のほうが先に出てくるし、従属節はqueやほかの接続詞が前についているので、どっちがどっちなのかを見分けるのはそんなに難しくはないです。もちろん、意味を考えればわかります。

さて、この文の主節の動詞はpenserで、従属節の動詞はavoirです。

時制照応とは、この主節の動詞の時制が変ったときに、従属節の動詞の形も変わる、ということ。

これは単にそういうルールです。

時制照応の実際の例

今回の講座では主節の動詞が現在から過去に変わるパターンが2つだけでてきました。

主節の動詞が現在から過去になったとき、
従属節の動詞が現在であれば半過去になる⇒例文1
未来形であれば条件法現在になる⇒例文2

1. Elle me dit qu’elle est fatiguée.
彼女は疲れていると私に言う。

主節の動詞ははElle me dit (彼女は私に言う)の dire
従属節の動詞は elle est fatiguée (彼女は疲れてる)のêtre

(queは「疲れている」という文章を節に変え、主節にくっつける働きをしています。queがないとバラバラの2つの文です。)

主節の動詞が過去になると(つまり「過去、そう言った」となると)従属節の動詞は半過去に形を変えます。

Elle m’a dit qu’elle était fatiguée.
彼女は疲れていると私に言った。

(このとき、和訳を「疲れていたと私に言った」というと、「疲れていた」時が別の時制にとられる可能性あり。フランス語に過去の時制を表す時制がたくさんあるからです。あるいは日本語にないからとも言えます。)

2. Je pense qu’elle viendra.
私は彼女が来るだろうと思う。

主節の動詞はJe pense (私は思う)の penser
従属節の動詞は elle viendra(彼女は来るだろう)のvenir

この場合、主節の動詞が過去になると(つまり「過去、そう思った」となると)従属節の動詞はなんと条件法現在に形を変えます。

Je pensait qu’elle viendrait.
私は彼女が来るだろうと思っていた。

つまり
現在⇒半過去
未来形⇒条件法現在です。



まとめ~基本のダイヤローグ

〈雨がふっている〉

Je suis sûr qu’il va faire beau demain.
Ah zut ! J’ai annoncé qu’il allait neiger !

てるてる坊主:明日はきっと晴れるわ!
気象予報士:え!雪になるって予報したけど。

J’ai annoncé qu’il allait neiger.
この文の主節の動詞と従属節の動詞は時制照応しています。

主節が現在の文にすると
J’annonce qu’il va neiger.

主節:annonce (annoncer 現在)⇒ai annoncé(複合過去)
従属節:va (aller 現在)⇒allait(半過去)
こんな関係になっています。

☆ラジオ講座関連記事目次はこちらから
ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その1(概要)

■1課~47課まで⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その2

■48課以降⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その3

いかがでしたか?

時制照応、難しいですね。

だって、まず時制になじみがないとだめですし、1つの文に動詞が最低でも2つでてきますし、しかもフランス語の時制がやたら多い。

難しくて当然です。

きょうのように機会的に変換するのはまだいいとしても、自分で実際に起きたこと、起きていること、これから起きることを、最適の時制で表し、なおかつ、ふたつの要素をうまくくっつけ、それにふさわしい時制にするのはかなり大変。

まあ、少しずつ慣れていけばいいでしょう。

さて、このラジオ講座、いよいよ来週が最終週。

完走まじかです。

来週は(今週、ラジオで放送していることですが)これまでの復習と中級への橋渡しといった内容になるそうです。お楽しみに。






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