こども新聞の26日のニュースで初音ミクを取り上げていたので訳してみました。
実は私、初音ミクという名前は知っていたものの、実態を知らないでいました。
アニメの登場人物なんだろうか、それにしてはやたらといろんな歌を歌っているな、と思っていたのです。
ですが、今回の記事を読み、ようやく彼女の正体がわかりました。歌手なんですね。
Hatsune Miku : chanteuse, japonaise, et virtuelle
26 novembre 2013
初音ミク:歌手、日本人、そしてヴァーチャル
なぜこれがきょうの話題なのでしょうか?
「ジ・エンド」、これがオーケストラもなければ、肉声も入っていない初めてのデジタル・オペラのタイトルです。
パリでデビューしたこのユニークなショーのヒロインは初音ミクです。
パリのシャトレ劇場で肉声のないオペラが公開されました。でも、誰が歌っていたのでしょうか?日本のヴァーチャルポップスター、初音ミクです。声はデジタルなプログラムで作られています。初音ミクをごらん下さい。その名前はフランス語で「未来の初めての音」という意味です。
29秒
初音ミクって誰?
初音はボーカロイド(vocaloïd)です。ボーカロイドは « voix(声) » と « androïde(アンドロイド) »からできた言葉です。ヤマハという会社が2000年にコンピュータから人の声を再現することができるソフトウエアを開発しました。
その後、この声を具象化するために、クリプトン・フィーチャー・メディアという会社が3Dの人の形をデザインして形にしました。
それが大きな青い瞳を持ち、長い髪をたばねたかわいい歌手です。
リアルの世界での成功
ヤマハの予想を超えて、このボーカロイドはみるみるうちに成功しました。日本では、大勢のファンが、このターコイズブルーの瞳の16歳の少女の魅力のとりこになりました。
初音の3Dのホログラムが、ハイテクの映写機で映しだされるコンサートが開かれ、大勢の観客が彼女に拍手喝采をするためにかけつけました。
大衆にとって初音は生きているのです。こうしてポップスターが誕生しました。
オペラを歌うポップスター
しかし、今回初音が国境を超えて、パリでショーをするのは、甘いポップソングを歌うためではありませんでした。彼女はオペラの歌姫として登場しました。
事実、渋谷慶一郎とう有名な音楽家が初音のために哀愁のあるオペラを作曲しました。
初音は、彼女の幻想的だと言われる声で、皆を魅了しました。それは、人生の危うさをテーマにした「ジ・エンド」に見事なまでに調和した声なのです。
単語メモ
numérique デジタルの
logiciel ソフトウエア
à partir de ~から
incarner 具現化する
couette 髪の束
réel 実在の
précipiter 急ぐ
en tant que + 無冠詞名詞 ~として、~の資格で
cantatrice 歌劇、声楽曲の女流歌手、歌姫
関連動画
このオペラはシャトレ劇場で11月12,13,15日に行われました。
こちらは観客へのインタビューです。
初音ミクになりきっている人がいましたね。
元記事 → Hatsune Miku : chanteuse, japonaise, et virtuelle – 1jour1actu | L'actu pour tous les enfants !
27日(フランス時間)の記事に替わるまでは、全文読めますので興味のある方はお早めにチェックしてください。
初音ミクはボーカロイドだったのですね。彼女には猫耳がついています。だから、アニメの女の子にはよく猫耳がついているのでしょうか?
それとも先にアニメの女の子に猫耳がついていたので、初音ミクも猫耳がついているのでしょうか?
ホログラムといえば、以前ABBAの美術館で、メンバーのボーカロイドとファンが舞台で一緒に歌う趣向があり、なかなかうまくできているな~と思いました。
将来は、自分の近親者のボーカロイドを作ってもらって、亡くなったあとも、一緒にご飯を食べたり、テレビを見たりできる、なんてサービスが誕生するかもしれませんね。
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