電話で話す女の子

百合のFranceウォッチング

L20 バイリンガルになるには?

百合のFranceウォッチング、第20課の受講メモです。

この日のスキットは、百合が帰ったあと、ピエールとジャンヌが百合のフランス語について話しています。

百合は日仏バイリンガルなのですが、それはお父さんが外交官で、子どものとき、10年フランスに住んだから、とのこと。

きょうのメニュー

  • 半過去
  • ポーズカフェ~バイリンガル
  • 20週目にして、もう半過去が出てきますね。清岡先生の「ナミのおいしいパリ日記」では、実質、複合過去までしかやりませんでしたから、それに比べると飛ばしています。



    半過去

    Son père était diplomate.
    彼女の父親は外交官だった。

    半過去は過去におきたことだが、その時点では完了していない過去

    例文では、êtait (être)がこれに当たります。

    半過去の形

    活用は動詞の不定法の語尾が変わります。
    -ais, -ait, -ait, -ions, -iez, -aient

    語幹は現在形のnousの活用からonsをとったもの。
    例外はêtre

    j’étais, tu étais, il était, nous étions, vous étiez, ils étaient

    すべての動詞に同じ活用語尾がつきます。

    おもな用法

  • 過去のある時点で継続している状態(~だった)
  • 過去のある時点で進行中の行為(~していた)
  • 過去のある時期に続いていた習慣(~したものだった)
  • Avant j’habitais Osaka mais j’ai déménagé à Tokyo.
    昔私は大阪に住んでいたが、東京に引っ越した。

    J’ai pris le parapluie parce qu’il pleuvait.
    雨が降っていたので傘をさした。

    Quand j’étais jeune, je jouais du piano.
    若い頃、ピアノを弾いていた。

    半過去について詳しくはこちらに書いています⇒「まいにちフランス語」33:L55 半過去



    ポーズカフェ~バイリンガル

    書き取り

    シルヴィ先生は日本で結婚されてお子さんがいますが?

    Oui, j’ai une fille de 20 ans qui est étudiante et un fils de 17 ans qui va au Lycée. Mais malheureusement ni l’un ni l’autre ne sont bilingues.

    Je me force de leur parler le plus souvent possible en français mais comme le français est totalement absent de l’environnement, ils se refusent à répondre en français. Cela dit, même s’ils ne parlent pas le français, ils comprennent assez bien.

    Je connais bien sûr des couples Franco-Japonais au Japon dont les enfants sont bilingues. Mais dans la plupart des cas soit les parents parlent tous les deux le français, soit les enfants sont scolarisés dans une école française, soit encore les parents envoient régulièrement leur enfants en France pour passer les vacances dans la famille française.

    バイリンガルだと就職に有利なのにもったいないですね。

    Oui, mais les enfants ne voient pas les choses de cette façon. C’est seulement quand ils grandissent qu’ils prennent conscience de l’intérêt d’être bilingue.

    要約

    大学生の娘(20歳)と高校生の息子(17歳)がいるが2人ともバイリンガルではない。

    フランス語で話しかけるようにしているが、周囲にフランス語を使う環境がないので、むこうは使わない。しかし、聞いて理解することはかなりできる。

    在日のフランス人と日本人のカップルの子どもでバイリンガルの人も知っている。その場合、たいてい両親ともフランス語を話すか、フランス語の学校へ行っているか、定期的に、バカンスにフランス語を話す家族のもとに送り込まれている。

    バイリンガルの利点に気づくのはもっと成長してからだ。

    単語メモ

    ni…ni…ne 異なる主語を結合して否定

    Ni l’argent ni la gloire ne nous rendent heureux.
    金も名誉も私たちを幸せにはしてくれない。

    Ni la musique ni la danse ne peuvent le divertir.
    音楽も踊りも彼をなぐさめることはできない。

    動詞は通常複数形

    se forcer

    自分に努力を強いる

    Si vous n’avez pas envie d’y aller, ne vous forcez pas.
    行きたくないなら、無理しなくてもいいですよ。

    Je me suis forcé à [pour] avaler ce médicament amer.
    我慢して、その苦い薬を飲んだ。

    ★まれに se forcer de+inf.も用いられる、と辞書にありましたが、ポーズカフェではdeを使っていますね。

    se refuser à

    ~をこばむ

    Ils se sont refusée à vous aider.
    彼らはあなたを援助することを拒否した。

    cela dit

    それはそれとして、それはさておき

    Cela dit, la difficulté n’est pas résolue.
    それはともかく、問題は解決されていない。

    prendre[avoir] conscience de

    ~に気づく、自覚する

    Il a conscience de sa faiblesse.
    彼は自分の弱さを知っている。

    intérêt

    利益、利点

    Il trouve son intérêt dans cette affaire.
    彼はこの取引にメリットを見出している。

    いかがでしたか?

    シルヴィさんの、子どもが周囲の日仏カップルの子どもがバイリンガルになっている事例、全く同感です。

    うちの娘もそれぞれの親の使う母国語が違うわけですが、英語しかしゃべりません。

    一応、私は日本語で話すことのほうが多いのですが、私の場合、バイリンガルにしようという気はなかったので、努力もしませんでした。

    娘は子どものとき、言葉が出るのがすごく遅かったし、、ややどもる時期が、少しだけありました。

    そのため、家人が、「日本語で話すな」と私に言ったのも無理強いしなかった理由の一つです。

    「自分の気持ちをわかってほしいから、自分の言葉を教える」という人の話を聞いたことがあるのですが、そんなのは親の押しつけだし、言葉が違っても気持ちは通じます。

    また、「バイリンガルだと就職に有利」というのも、私はあまりそうは思いません。そんな先のこと、わからないじゃないですか。これは、「いい学校にいけばいい就職が見つかるから」ぐらいの、かなり不確定な要素であり、これまた親のおしつけという気がします。

    周囲が英語の環境なので、「まずはしっかりした母国語を身につけてほしい」、と私は思いました。その上で外国語を身につけたければ、本人がその気になったとき習得すればいいのです。

    中途半端なバイリンガルになるより、母国語をちゃんと使えるほうがいいのではないでしょうか。

    それでは、次回のラジオ講座の記事をお楽しみに。

    ★この講座の過去の記事はこちらからどうぞ⇒ラジオ講座「百合のFranceウォッチング」記事の目次

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