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シャルリ・エブド続報~2つの立てこもりと犯人の射殺

シャルリエブドの編集者12人が、テロリスト2人に銃で殺された事件の続報です。

タイトルは
Charlie Hebdo : la fin de l’épreuve
シャルリ・エブド:試練の終わり

この事件のあと、犯人は、サイド・クアシとシェリフ・クアシ兄弟だろうと発表がありました。

結局この2人と、共犯と見られるもう1人も、警察に撃ち殺されました。二箇所で立てこもり事件が起きたのです。さらに死者も出て、悲惨な結末です。

今回は、JDEのニュースを訳します。



Charlie Hebdo : la fin de l’épreuve シャルリ・エブド:試練の終わり

シャルリ・エブドを襲った犯人には少なくとも1人共犯がいました。彼はパリで12人の人質を取りました、3人とも特殊部隊によって殺されました。

警察は、1月7日にシャルリ・エブド誌を襲った犯人、シェリフとサイドのクアシ兄弟には共犯がいると疑っていました。

共犯の1人の身元が本日判明。アムディ・クリバリーという名です。3人とも、1月9日、特殊部隊に向かって銃を向けました。

Retranchés dans une imprimerie 印刷工場での立てこもり

1月7日に、シャルリ・エブド誌の敷地で悲惨な事件が起きて以来、警察はクアシ兄弟を追っていました。

兄弟は1月9日の朝、セーヌエマルヌ県の、ダマルタンアンゴエルで、警察と撃ちあう結果となりました。

2人のテロリストは産業地帯にある工場に一日中立てこもっていました。彼らは知らなかったのですが、物入れの中に、1人の従業員が隠れていたのです。従業員は警察に通報しました。

午後5時頃、機動隊が発砲。クアシ兄弟は外に出て、反撃し、GIGN(対テロ特殊部隊)の警官が応酬。

2人のテロリストは撃ち殺されました。会社に隠れていた男性は無事でした。

Prise d’otage dans un supermarché de Paris パリのスーパーマーケットでの人質を取った立てこもり

1月8日、ある女性警官がパリで殺され、1人の市の公安官が重症を負いました。

政府は、この事件が、突然起こったシャルリ・エブドの悲劇と関係があるとは発表していません。

しかし、この事件の犯人である、アムディ・クリバリーは、(シャルリ・エブド事件の)共犯であることは間違いありません。

1月9日の午後早い時間、クリバリーはパリのポルテドゥヴァンセンヌのスーパーマーケットに押し入り、3人を殺害、12人を人質に取りました。

彼は、機動隊にクラシ兄弟の解放を要求しました。

ダマルタンでの突入の直後、警察は、スーパーマーケットを包囲し、アムディ・クリバリーを撃ち殺しました。

この代償は大きいです。人質1人を含む5人が亡くなり、何人かが重症を負っています。

フランス国民はいまだにショックを受けています。世界中が支援の声をあげています。明日は国中で、フランス人は、このような盲目的な暴力に「ノー」と言うでしょう。

元記事 → www.jde.fr : Tous les articles : Charlie Hebdo : la fin de l'épreuve ☆記事が削除されたので、リンクをはずしました(2020/08/10)

前回の記事はこちら⇒シャルリ・エブド(フランスの風刺週刊誌)での銃撃

単語メモ

auteur 犯人

les forces de l’ordre 機動隊

soupçonner de ~の嫌疑をかける

complice 共犯者

affronte 立ち向かう

aux trousses de qn ~の後をついて

échanger des coups 殴りあう、この記事の場合は、撃ち合いです。

à la hauteur ~の場所で

se retrancher 身を隠す

placard 作り付けの押入れ、物入れ

riposter 反撃する

sain et sauf 無事に、つつがなく

survenir 突然起きる

investir 包囲する

bilan 収支

abattre 射止める

aveugle 盲目的な、絶対的な

1月7日の昼前に、クアシ兄弟が、シャルリ・エブドの建物に押し入って12人を銃で殺害して、車で逃走。

この犯行には5分もかからなかったそうです。

その後、ダマルタンの印刷工場に身を隠しました。

この記事によると、人質をとるつもりはなく、たまたまこの建物に従業員がいたようです。

9日午後に、兄弟の共犯とみられるクリバリーが、スーパーマーケットに人質をとって立てこもり。

警察は、印刷工場とスーパーマーケットをほとんど同時に強行突破し、犯人を撃ち殺したのです。



シャルリ・エブド続報事件関連ニュース

特殊部隊がほぼ同時に、2つの場所を突破して犯人を射殺したことを伝えています。

ポルテドゥヴァンセンヌのスーパーに特殊部隊が入った様子です。

人質の人、カウンターの下で避難していますよね?人質に向かって発砲はしないでしょうが、この位置だと流れ弾に当たりそうです。

いい、悪いは別にして、日本だと強行突破しないかもしれないです。しかし相手は銃を持ったテロリストで人を殺すことを何とも思ってないでしょうから、強硬手段をとるしかなかったのかもしれません。

この続きはこちら⇒シャルリ・エブド最新号の発売、すぐに売り切れ

7日にシャルリ・エブド社が襲撃されてから3日目に犯人が射殺されました。

事件の詳細はこれから明らかになっていくでしょうし、たくさんの人が重症を負っているようなので、死者も増えるかもしれません。

フランスのニュース映像を見たとき、1995年の3月に地下鉄サリン事件が起きた一報をテレビで見たときと同じ感じがしました。

1月半ばに神戸で震災があった年です。当時、名古屋港のそばの船会社で働いていました。神戸港が使えなかったので、名古屋港にたくさん外国の荷物が入ってきて忙しかったです。

昼休みにお弁当を食べながらニュースを見たのですが、なんともいえない感じがしました。

「突然、とんでもない暴力的なことが起きて、何がなんだかわからない」という感覚です。

天災のみならず、テロとも共存して生きていくしかないのでしょうか?






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