週に1度受け取っているフランスダイレクトスクール配信の動画教材、『不思議の国のFrance』第33話の受講メモです。
今回から3回は、パリ在住の写真家へのインタビューです。ということでついに動画のロケーション場所が日本からフランスに移ったようです。
少なくとも今後3回は。
今回は アレグザンドラ・トピアック(Alexandra Taupiac)という女性フォトグラファーが登場しました。
トピアックさんは現在35歳。17歳から写真を撮り始め、 Patrick Gries(パトリック・グリス)という有名写真家のもとで修行し、現在はイタリアのヴォーグなどでファッション雑誌でモードの写真をとるかたわら、別のプロジェクトをしたり、他の写真家のアシスタントをしたり、動画を作ったりさまざまな仕事をしていて忙しいそうです。
動画では彼女の写真がたくさん出てきました。
いずれもモノクロで、部分的に色が使ってあるアーティスティックな写真が多かったです。
キャプチャーしたかったのですが、著作権が気になるので、ポートフォリオを見ているところを1枚だけ取ってみました。
ご本人はわりと素朴なふつうの感じでした。
写真家へのインタビューですが、作品で表現したいものとか、仕事のスタイルとか、なぜ写真家になったのか、といったことは聞いておらず、ごく一般的な質問に終始していました。
それでは3つのキーフレーズを紹介します。3つともネイティブならではの表現で、丸暗記しておくと重宝しそうです。
3つのキーフレーズ
1.流れにまかせています
Quelle est votre direction dans votre futur ?
Pour le moment, j’y vais sans trop réfléchir, je me laisse un peu porter par…tout en restant…je travaille beaucoup quand même et c’est très important pour moi de faire des choses.
将来はどんな方向を目指していますか?
今のところ深く考えず流れにまかせています。仕事をしっかりすること、いろいろなことをやることが自分にとっては大事です。
se laiser + inf. されるがままになる
je me laisse un peu porter par… のあと文を最後まで言い切っていませんが、たとえば、
par le vent とか、par le cours と補うことができます。
自然体で進んで行きたい、というようなとき使える表現です。
2.考えずにすむ
Ça ne laisse pas trop de temps pour réfléchir, c’est aussi bien.
いろいろ考える時間がないのもいいですね。
最初の ça は「アレグザンドラがいつも仕事で忙しい状態」をさしています。仕事で忙しいので、悩んだりする時間がないということ。
小人閑居して不善を為す、と言うので、仕事が忙しいのはいいことなのかもしれません。
3.自分を信じる
最後に日本の若い作家にメッセージはあるか、という質問に答えて。
Quand on a une passion, il faut continuer, si on y coirt vraiment, on arrive à faire les choses. Il faut croire en soi.
情熱があるのなら、続けるべきです。信念を持てば、道は開けます。自分を信じるべきです。
y croire 確信する、信念を持つ
croire à/en ~を信頼する en を使うときはより信じる度合いが強いと解説で聞きました。
croire en soi 自信を持つ
そのほかの使えそうな表現
若く見えますね
Vous avez l’air plus jeune.
考える時間がありません。
J’ai pas beaucoup de temps en fait, pour penser.
仕事の時間を取っておく
Je garde un emploi du temps pour tout, pour pouvoire faire aussi, des moments comme ça, chez moi, ce que j’ai envie.
自宅でこんなふうに自分のしたいことができるように、仕事の時間を取ってあります。
知らなかった単語
régisseur de studio スタジオの助手
次のインタビューはこちらです⇒自分の性格を語るフランス語の表現と偏見について
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トピアックさんは、フランス人にしては無口な印象を受けました。写真で自己表現しているからべらべらしゃべる必要はないのでしょう。
それにしても最近写真ネタが多いですね。
私は写真はさして興味がなく、自分でも全然撮影しません。昔は子どもの学芸会などで撮影する係だったのですが、それをやっていると、その瞬間をフルに楽しめないことに気づき、撮影するのはやめました。
今は心の目で見て記憶しています。
今回の動画を見て、写真にはいわゆる商業写真と芸術的な写真があるらしい、ということがうっすらわかってきました。
あとはふつうの人がiPhoneなどでバチバチとる日常の写真もありますね。
トピアックさんの写真は芸術的な作品に近いと思います。単に写真をとるだけでなく、プリントした写真を切って、またそれを写真に撮影してコラージュしたりしています。
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