「まいにちフランス語」66課は条件法その2です。
条件法は、現実ではない世界を仮定する話でしたね。
「もしpenにお金があったら、パンを買うのに。」
こんな文章です。
条件法はもう一つ、ものを丁寧に言いたいときに使えます。
きょうのポイントはこれだけだから、楽かも? では、早速、復習行ってみよう!
丁寧に言いたい時に使う条件法
ふつう(直接法)
Je veux vous voir ce soir.
今晩あなたに会いたい。
ていねい(条件法現在)
Je voudrais vous voir ce soir.
今晩あなたにお会いしたいのですが。
veuxは vouloir(~したい)の直接法現在形、voudraisは条件法現在形です。
条件法には「もし可能であれば~」という気持ちが入るので、丁寧な表現になります。
※文法用語に免疫のあるあなたへ※
参考書には「語気緩和(ごきかんわ)」の用法、などと書いてあります。
語気:ことばの調子、語調
緩和:厳しさや激しさの程度を和らげること。トーンダウンすることです。
特によく出てくる動詞
この使い方で特によく出てくる4つ動詞の例文を書いておきますね。
4つともそれぞれの動詞のあとに別の動詞が続く助動詞のような使い方をします。
1.vouloir ~したい
Je voudrais vous poser une question.
質問させていただきたいのですが。
2.aimer ~を好きだ、好む
J’aimerais travailler.
できれば働きたいのですが。
※aimerの直接法は「好きだ」という意味
J’aime travailler. 働くのが好きだ。
3.pouvoir ~できる
Tu pourrais m’aider ?
手伝っていただけますか?
Pourriez-vous venir chez moi ?
拙宅(せったく)においでいただけますか?
※拙宅:自分の家をへりくだっていう言葉
4.devoir ~ねばならない
Vous devriez faire du jogging chaque jour.
毎日ジョギングなさるといいのに。
まとめ~基本のダイヤローグ
Mademoiselle, pourriez-vous me donner votre numéro de téléphone ?
Oui, cherchez-le, il est là-dedans.
男性:お嬢さん、電話番号教えていただけますか?
女性:はい、探してくださいね。ここにありますから。(どん!と電話帳を渡す)
お嬢さんに男性が電話番号を聞いたら、電話帳をどん!と机の上に置いた、というオチです。教えたくないときの、ちょっと手のかかることわり方ですね。電話帳を持ち歩いている必要もあります。
条件法のコンセプトについてはきのうの記事を読んでね⇒「まいにちフランス語」43:L65 条件法現在その1
☆ラジオ講座関連記事目次はこちらから
■ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その1(概要)
■1課~47課まで⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その2
■48課以降⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その3
ていねいな言い方の条件法は出てくるパターンが決まっているので、自分がよく使いそうなのを覚えておくといいと思います。
来週は接続法です。
終わりが見えてきましたね?
がんばりましょう。
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