もうすぐイースターです。今回は、イースターとは何か簡単に説明している短い記事と、この日、うさぎや卵が出てくる理由を説明している動画を紹介します。
イースター基礎知識
イースターは別名復活祭で、イエス・キリストの復活を祝うキリスト教で一番古い祝日です。移動祝祭日で、毎年春分のあとの最初の満月の次の日曜日です。
2017年は4月16日。今度の日曜日です。
復活祭はキリスト教圏の国では、大事な祝日です。
カソリックの国であるフランスでは、家族や親戚が集まってごちそうを食べます。イースターの食事の席用のドレス(ちょっと素敵な外出着)も、2月から販売されています。
イースター(Easter)は英語由来で、フランス語ではPâques(パック)といいます。
イースターはチョコレートがいっぱい
では、フランス語ネイティブの小さな子ども向けの記事を和訳します。2012年のイースターの記事なので、日付が違いますが、そのまま訳しています。やることは毎年同じです。
Pâques(イースター)
2012年の4月8日、それはイースターの日曜日です!
キリスト教徒の国では、イースターは、キリストの復活を祝う日です。その年によって、3月か4月にあります。
この時期、お菓子屋さんは、チョコレートのウサギ、卵、めんどり、そして鐘の形をしたチョコレートを用意します。
イースターの日は、家の中や庭にこうしたお菓子を隠します。
小さな食いしん坊さんたちが、探して食べる光景がみられるでしょう。
元記事 → Lire l’histoire : Pâques – Documentaires – Il était une histoire
ちょっと意訳してますが、だいたいこんな感じです。
とても短く簡単ですので、初心者の方におすすめです。ノンフィクションのほうが、フィクションより読みやすいですね。
単語メモ
résurrection 復活
poule 雌鳥 雄鶏はcoq
cloche 鐘
devront < devoir の未来形 ~することになっている
お菓子を探す遊びは、エッグハントと呼ばれるもので、子どもたちのお楽しみです。家庭によっては大人もお菓子を探します。
我が家でも娘が小さい頃は、庭や家の中でエッグハントをしました。
卵にきれいな色を塗ったり柄をつけて楽しむ習慣もあります。
この時期、ウサギのぬいぐるみも街に出回ります。ウサギのぬいぐるみはかわいいですね。
なぜイースターにはうさぎや卵が出てくるのか?
イースターはキリストの復活を祝う行事なのに、なぜウサギや卵が出てくるのでしょうか?
この点について説明している短いビデオを紹介します。動画のあとに和訳を書きますね。
1分50秒
言い伝えによれば、イースターの時期、毎年、うさぎがチョコレートの卵を庭に置きます。なぜウサギなのでしょうか?
古代からウサギは多産と豊作のシンボルでした。だから、ごく自然にウサギは四旬節の節制の終わりと春の訪れのイメージさせるものとなりました。
イースターのウサギの言い伝えは、ドイツで生まれ、18世紀にドイツの移民によって大西洋を渡りました(アメリカに伝わった、ということです)。
イースターのウサギの伝説はおそらく、エオストラ(Eostra)という土着の宗教の女神を春分の日にお祝いすることから来ています。ウサギはこの女神のシンボルで、そのままイースターのシンボルとなったのです。
ちなみに、英語のEasterの語源はEostra(エオストラ)です。
ドイツには、イースターの日、貧しくて子どもたちにお菓子をあげられなかった女性の伝説があります。
卵に色をぬって庭に置くことができなかったのです。ところが翌朝、この家の庭にウサギがやってきて卵を産んだといいます。この話からイースターにウサギが登場するようになりました。
最後にオーストラリアのお話をしましょう。オーストラリア政府はウサギのかわりに地元のビルビーをイースターの動物として使おうとしています。ビルビーが絶滅の危機にあることを、子どもたちに知ってもらうためです。
つまり、多産のウサギは、春と豊作の象徴で、エオストラという繁殖の女神の動物だったのが、そのまま現在のイースターのシンボルとなったわけです。
ウサギと卵、めんどりはすべて繁殖、命、再生の象徴です。鐘は、イエスの復活を祝って高らかに鳴らされるからイースターのアイテムになったのでしょう。
☆四旬節について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ⇒マルディグラ(カーニバル)の起源とお祝いの仕方。
☆以下に、最初の記事に出てこなかったイースター関連の単語を少しリストアップします。
couleur 色
lapin ウサギ
œuf 卵
œuf teint 色付き卵
œuf de Pâques イースターの卵
vendredi saint グッドフライデー
イースターおめでとう(英語でHappy Easter!)は Joyeuses Pâques(ジョワイユーズパック)です。
もっとイースターの単語を知りたい方はこちらへ⇒かわいいフランス語、教えます~その62 イースターの単語
*グッドフライデーは「聖大金曜日」とも呼ばれるイエス・キリストの受難と死を記念する日です。イースターの前の金曜日なので、2017年は4月14日です。
イエスは13日の金曜日に十字架に架けられ、3日後の日曜日(イースター)によみがえったとされています。イエスが十字架にかけられたことによって、万人に救いが与えられたので、英語ではgood(良い)と言うわけです。
penのイースターの思い出
私がイースターの習慣を知ったのは、スヌーピーの漫画ででした。このコミックスが好きで、小学校5年のときから、谷川俊太郎の訳で読んでいました
スヌーピーがかごに入っている卵をみんなに配ってるエピソードを見て、いったい何でこんなことをしているのか不思議に思ったものです。
大人になってからそれがイースターだとういうことを知りました。
イースターのシーンの動画がありましたのでご紹介します。セリフはありません。
イースター関連記事もどうぞ
日本はキリスト教の国ではないので、イースターはお祝いしないはずですが、最近は卵の形をしたチョコレートなどお店に並んでいるでしょうか?
それでは皆さま、Joyeuses Pâques !
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