高校生たち

フランス語の語彙

フランス語のスラング、ヴェルラン(le verlan、逆さ言葉)とは?(前編)

ヴェルランができた背景や、よくあるヴェルランを教えてくれるARTEのKarambolageの動画を紹介します。

タイトルは、Le verlan

verlanは、l’envers の音節を逆にした言葉で、このように音節を逆さにして作ったスラングをverlanと呼びます。



ヴェルラン(逆さ言葉)

4分56秒。

前編は2分59秒まで。

Le verlan トランスクリプション

Nicolas Obermann nous initie ce soir au mystère d’une forme d’argot que tous les Français connaissent: le «verlan«.

– Vous parlez français?

– Oui, très bien.

– Mais parlez-vous aussi çaisfran ?

Ah … nos amis allemands restent sans voix !

Et pourtant c’est bien la même chose, simplement les syllabes sont inversées.

Écoutez: «français» – «çaisfran».

L’inversion des syllabes est un phénomène linguistique que l’on appelle «verlan».

Soit dit en passant, ce vocable a été lui aussi décomposé puis recomposé selon le même principe: on intervertit les syllabes de «l’envers» et ça devient «verl’en» puis «verlan», c’est simple !

Le verlan est un langage des jeunes.

Tout le monde le connaît en France, à défaut de le comprendre et c’est voulu, car à l’origine il s’agissait d’un code secret: des formes d’argot inventées de toute pièce par les loubards des quartiers ouvriers parisiens des années 60.

Ce parlé deviendra vraiment populaire à partir de 1978: Renaud, l’homme aux blousons noirs et aux bottes de cowboy chante «Laisse béton».

En bon français il faudrait dire «laisse tomber», mais Renaud a transformé «tomber» en «béton».

«Laisse tomber» – «Laisse béton» … cool!

La jeunesse des banlieues parisiennes, où vivent surtout des ouvriers et des immigrés s’approprie le verlan à partir des années 80 et se met à créer une foule de nouveaux mots à tel point que les adultes n’arrivent plus à suivre.

Objectif: se démarquer du reste de la société, provoquer, embrouiller la police, s’affirmer en tant que groupe et, évidemment, être cool !

Par le verlan c’est branché, sauf qu’évidemment personne ne dit «branché», mais «chébran».

Le verlan est une langue orale, où tout repose sur l’oreille et non sur le visuel.

C’est ainsi que même des mots composés d’une seule syllabe peuvent être «verlalisés».

À propos, les Allemands, vous me suivez toujours ?

Eh bien, faisons un petit test.

Vous, les Français, vous avez le droit de participer.

Comment dit-on «soirée» en verlan ? «résoi». C’est ça! Parfait! «Merci» ça devient … «cimer». Facile!

Quant au mot «chien», oui ça se complique un petit peu: il se transforme «iench», bravo !

«chien» – «iench».

De la même façon, «pourri» devient «ripoux», un adjectif qui désigne les policiers corrompus, et «Les ripoux» c’est bien sûr le titre d’une célèbre comédie de 1984 dans laquelle un policier se fait expliquer le verlan par un collègue.

– «ripoux – pourri»

«pourri – ripoux.» – ah, ouais ouais

– Tu comprends «biledé» par exemple ?

– «biledé» … ehm … «débile»

– Voilà ! Tu y es mon petit bonhomme !

ヴェルラン:和訳

ニコラ・オベルマンが、今夜、フランス人なら皆知っている、ヴェルランというスラングの謎を解き明かしてくれます。

フランス語を話しますか?

はい。

すばらしい。でも、セフランも話しますか?

ああ、ドイツ人の友人たちは言葉を失っていますね。

でも、同じことなのです。ただ、音節が逆になっているだけです。

聞いてください。français、çaisfran

音節の逆転は、ヴェルランと呼ばれる言語現象です。

ちなみにこの言葉自体も、同じやり方で、分解と再合成がなされています。

l’enversの音節を逆転させ、verl’en が verlan となりました。

ヴェルランは若者たちの言葉です。

フランスでは、誰もが知っています。理解できないのは意図的なことです。というのも、もともと秘密の暗号だったからです。

この形のスラングは、1960年代のパリの労働者階級の街のちんぴらによって、一から作られました。

この言葉が本格的に普及したのは、1978年以降です。

ルノーという黒いジャケットにカウボーイブーツをはいた男性が、Laisse béton という歌を歌いました。

正しいフランス語では、laisse tomber と言うべきですが、ルノーは、tomber を béton に変えました。

Laisse tomber … Laisse béton かっこいい!

労働者や移民が多く住むパリ郊外の若者たちは、80年代になってからヴェルランをよく使うようになり、新しい言葉を次々と生み出し、大人たちは、もうついていけなくなるほどでした。

その目的は、社会の他の人たちより目立つこと、挑発すること、警察を混乱させること、集団として、自己主張すること、そしてもちろん、カッコよくなることです。

ヴェルランを使うのはトレンディ(branché)なことです。ただし、もちろん、誰も branché とは言いません。 chébran と言います。

ヴェルランは話し言葉で、すべて耳で聞きます。目には見えません。

だから、1音節しかない言葉ですら、ヴェルランにすることができます。

ところで、ドイツの人たち、ここまでついてきていますか?

では、ちょっとテストをしてみましょう。

フランス人の皆さんも、参加していいですよ。

soirée は、ヴェルランで何と言うでしょう?

résoi そのとおり、完璧です。

merci は … cimer ですね。簡単です。

chien は、ちょっとむずかしいですね。iench となります。ブラボー。

chien … iench

同じ要領で、pourri(腐った) は、ripoux になります。

買収された警察官を形容する言葉です。そして、Les ripoux と言えば、もちろん、1984年の有名なコメディ映画のタイトルです。

ある警察官が同僚から、ヴェルランの説明を受けるシーンがあります。

ripoux – pourri

pourri – ripoux

ああ、わかった、わかった。

biledé は何か、わかるかい?

biledé は、えーと、débile(ばかな)

そのとおり、コツをつかんだね、僕の坊や。

単語メモ

syllabe  音節

soit dit en passant  ところで

à défaut de  ~がなければ

de toute pièce  完全に、何から何まで

loubard  (盛り場や大都市の周辺にたむろする)与太者、ちんぴら

un parlé  語りの部分

s’approprier  わが物とする、専有する

embrouiller  混乱させる

s’affirmer  (意志、現象などが)明確に現れる

corrompu  買収された



ヴェルラン・関連動画

1986 : Comment parler verlan avec ses potes ?(1986年:どんなふうに友達にヴェルランを使うか)

2分37秒。

髪型や服装が、しっかり80年代ですね。

☆関連記事もどうぞ⇒それってやばくない?~ヴェルラン(逆さ言葉)について 

*****

日本では、特定の業界で逆さ言葉が使われますね。戦後、ジャズマンが逆さ言葉を使い、それがテレビ業界や芸能界に入ったそうです。

一般人は、言葉の頭だけをつなげて、別の言葉を作ります。

「あけおめ」や「ことよろ」など。

品がよくないので、年頭の挨拶としては、私は決して使いません。

文脈があってもわからないときがありますし。

上でリンクした記事で、昔、私が、「アイミル」を理解できなかった話を書いています。

さすがに「スマホ」は使います。これは、ほぼ一般名詞になっていますからね。






ホットドリンク1月はお酒を飲まないチャレンジをする月~ドライ・ジャニュアリー前のページ

ガレット・デ・ロワを食べるのは、1月6日、エピファニーの習慣。次のページガレット・デ・ロワと紙の王冠

ピックアップ記事

  1. 『星の王子さま』~お役立ちリンク集
  2. ぜんぶ無料:あなたのフランス語学習に役立つサイト16選
  3. 2022年版、フランス語学習用カレンダー(日めくり)の感想:テーマは場所。

関連記事

  1. ノルマンディー

    フランス語を読む練習

    なぜノルマンディー上陸作戦は伝説となったのか?(4・終)

    ノルマンディー上陸作戦が、欧米で必要以上に称賛されているのではないか、…

  2. 美術館

    フランス語を読む練習

    サルバトール・ムンディ(ダ・ヴィンチ、最後の作品)の謎

    サルバトール・ムンディ(救世主、という意味)は、レオナルド・ダ・ヴィン…

  3. 不気味な写真

    フランス語の語彙

    ハロウィンにまつわる単語 その4(終)

    10月の週末はハロウィンに関連する単語をご紹介しています。前回は魔女、…

  4. ハロウイン

    フランス語の語彙

    ハロウィンにまつわる単語 その1

    10月の週末はハロウィンに関する語彙を紹介していきます。ハロウ…

  5. 赤いフェルトのハート

    フランス語を読む練習

    バレンタインデーとその神秘~その4 相手がいる人のバレンタインデー

    フランスの若い女性むけWebマガジンにのっている、バレンタインデーの記…

  6. スマーフの学校

    フランス語を読む練習

    フランスで新学年開始~スケジュールの大きな変更

    楽しかった夏休みも終わり、新学期が始まりました。フランスは9月…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

スポンサーリンク



更新情報をメールで配信中

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらからどうぞ

封筒
⇒お問い合わせフォームへ


お気軽に^^

☆和文仏訳、仏文和訳の無償サービスは行っておりませんので、ご了承願います。

コメントありがとう。

アーカイブ

PAGE TOP