カトリーヌ・ドヌーブ主演の2013年のロードムービー、Elle s’en va という映画の予告編の後半です。
Elle s’en va(邦題:ミス・ブルターニュの恋)
きょうは45秒ぐらいから。またまた難しいですが、最初のBonjour、ドヌーブの役名、孫の役名は聞き取れます。それと、孫が電話で話してるところもわかりやすいです。
スクリプトと和訳
Bonjour. Je suis Betty, ta mamie.
Maman, elle a dit de pas te laisser fouiller.
こんにちは。ベティよ、あなたのおばあちゃん。
ママが、あんたに家を嗅ぎまわせるなって言ってた。
Tu me fous la honte devant tout le monde !
Tu vas pas m’emmerder longtemps, toi, tu sais !
みんなの前で僕に恥をかかせた。
今すぐ、そんな言い方やめなさい。わかったわね。
Charlie !
On est quittes.
Ça va pas de faire ça ! J’ai cru qu’on t’avait enlevé !
Bah tout le monde serait bien content. [… ] le petit con !
Ta mère au téléphone.
On parle, on chante, on se raconte des blagues . Gros bisous. Je t’aime.
チャーリー!
これでおあいこね。
気でも違ったの。誘拐されたのかと思ったのよ。
だったら、みんなに都合がよかったんだ。
ママから電話よ。
話をして、歌を歌って、冗談を言った。愛してるよ。
Il est tellement attachant.
Il est comme tout le monde. Il donne quand il reçoit.
とても可愛い子ね。
みんなと同じよ。愛されれば、愛を返してくれるの。
単語メモ
mamie おばあちゃん 口語で、幼児語
英語 の mammyより
英語では「ママ」なのに、フランス語では「おばあちゃん」です。
fouiller ~を探しまわる、丹念に調べる
foutre la honte 恥をかかせる
emmerder うんざりさせる、うるさがらせる、困らせる
quitte (義務、負債などから)解放された;借金を返済した
enlever 誘拐する
attachant 愛着を抱かせる、心をひきつける、魅力のある
Gros bisous 大きなキス bisou は biseのこと。電話の相手はママなので、ママに「大きなキスを」つまり、「ママ大好き」という感じ。
愛情を示すキスをする習慣のある国の人は、電話の終わりにこんなふうに言ったり、「キス、キス」などと言って終わることがありますね。もちろん、全くこんなふうに言わない人もいますが。
★スクリプトはこちらを参考にしました⇒A voir peut-être | Je dis, tu dis, il dit, nous disons…
前編はこちら⇒映画:Elle s’en va(彼女は立ち去る)予告編のフランス語 前編
きょうのところも難しかったですね。
くだけた表現が多いのと、ひとつひとつの単語や文が短いので、はっと気づくと、次のセリフに行っていたりして。
まあ、日常会話とはこうしたものですから、何度も聞いて慣れるしかないでしょう。
予告編の最後に写っているのは、家族のパーティでしょうか?野外でなかなか楽しそうです。ドヌーブがレストランをやっていた場所はブルターニュという設定ですから、そこからだんだん南に下っていったんでしょうね。
夏のフランスの陽光が美しいです。
前回も書きましたが、ドヌーブは今年70歳なのですが、車をかっとばすなかなかかっこいいおばあさん(?)役です。
よくも悪くも1960年代からずっとフランス映画を牽引している彼女。若い頃、演技が大根とかよく言われてましたけど、ずっと第一線にいて、今も、こんな映画で主役をはって、すごいなと思います。
このままずっと活躍してもらいたいですね。
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