パリの建物

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パリを一新した男:オスマン男爵の大改造とは?(前編)

ジョルジュ・ウジェーヌ・オスマン(Georges Eugène Haussmann)の仕事について6分で理解できるARTEのKarambolageの動画を紹介します。

タイトルは、Le Paris du baron(男爵のパリ)

オスマンはフランス第二帝政期にナポレオン3世の指示により、セーヌ県知事としてパリの大改造をした人です。

Le Paris du baron

長いので半分ずつ訳します。前半は2分50秒あたりまで。

トランスクリプション

Regardez ces bâtiments de Berlin, Londres et Paris. Avez-vous reconnu l’immeuble parisien?
Et oui, il a un style bien particulier. D’abord c’est un immeuble en pierre de taille, sa façade est souvent richement décorée, statuaire mythologique, bestiaire fantaisiste ou encore faune et flore exotiques et il compte six étages.

Regardons les : le rez-de-chaussée normalement destiné aux boutiques ; le premier étage ou plutôt entre-sol ; le deuxième étage, appelez-le « étage noble », avec un balcon filant, réservé aux foyers les plus riches ; les étages intermédiaires : 3e et 4e sans balcon ; le 5e étage flanqué lui aussi d’un balcon filant. Et le sixième étage sous les combles, autrefois habité par les domestiques, avec ses chambres de bonnes qui offrent une belle vue et où l’on étouffe en été.

Si vous êtes parisien, vous savez bien sûr qu’il s’agit d’un immeuble haussmannien comme plus de la moitié des immeubles de Paris. Haussmann et oui, d’après le célèbre baron Georges Eugène Haussmann, issu d’une famille de Cologne établie depuis six générations en Alsace. Il fut préfet de la Seine, l’ancien département de Paris à partir de 1853.

Il faut savoir qu’au milieu du 19e siècle, Paris est une ville labyrinthique à la fois pittoresque, avec des hôtels particuliers mais surtout insalubre et dangereuse, faite de rues étroites surpeuplées et où il est difficile de circuler. En somme une capitale qui n’a pas beaucoup évolué depuis la Révolution française.

Napoléon III qui a vécu à Londres trouve que Paris a tout à envier à sa rivale d’Outre-Manche, métamorphosée par la révolution industrielle avec ses grandes avenues, ses parcs et ses gares. Décidément, il est temps de moderniser la capitale française. Son mot d’ordre? Tout doit circuler : l’air, les gens, l’argent.

Pour satisfaire ses ambitions, Napoléon III doit trouver un homme de poigne, capable de réaliser des travaux de grande ampleur. Le baron Haussmann sera son homme. Un homme d’ordre. Il n’aime rien moins que la ligne droite, l’hygiène, l’autorité. Sa mission : aérer, unifier, embellir la ville.

Ce duo très efficace transforme Paris en un temps record. En moins de vingt ans, on perce 70 voies nouvelles. On crée ou élargit neuf ponts. On construit 40 000 immeubles. On creuse 585 km d’égouts. On plante une vingtaine de squares, de grands parcs : les Buttes-Chaumont et le parc Montsouris, les quatre-vingt-mille arbres d’alignement, sans oublier le bois de Vincennes et le bois de Boulogne.

Question embellissement, tout doit s’aligner : les corniches, les balcons, les façades. Et l’on unifie le mobilier urbain : les kiosques, les célèbres colonnes Morris, les lampadaires, les bancs et même les grilles qui protègent la base des arbres.

トランスクリプションの引用元⇒Le Paris du baron Haussmann – Cours BTP

オスマンのパリ・和訳

ベルリン、ロンドン、パリの建物を見て下さい。どれが、パリの建物かわかりますか?

はい、そうです。大きな特徴のあるスタイルですね。

まず、この建物は切り石でできていて、ファサードは神話の彫像、幻想的な動物、エキゾチックな動植物で豊かに装飾されていることが多く、6階建てです。

では見ていきましょう。1階は通常店舗用です。2階、というより中2階、「貴族階」と呼ばれるバルコニー付きの3階は、最も裕福な家庭のために用意されていました。3階と4階はバルコニーのない中層階、5階は再びバルコニー付きです。6階はかつて使用人が住んでいた屋根裏部屋で、景色は良いものの夏は蒸し暑い部屋です。

もしあなたがパリ市民なら、この建物が、パリの建物の半分以上と同じ、オスマン様式の建物だとよくご存知でしょう。

オスマンは、有名なジョルジュ・ウジェーヌ・オスマン男爵にちなんだ名前です。彼は、アルザスに6世代に渡って住んでいたケルン出身の家系の著名な男爵です。

彼は、1853年からセーヌ県(かつてのパリ県)の知事を務めました。

19世紀の半ばは、パリは迷路のような街で、特別なホテルがあって絵のような面もありましたが、特に不衛生で危険で、過密状態だった狭い道は、移動が困難でした。

要するにフランス革命以来、たいして発展していない首都だったのです。

ロンドンに住んだことがあるナポレオン3世は、産業革命によって大きく変わったロンドンに憧れ、パリにも広い通り、公園、駅が必要だと思いました。

どう考えてもフランスの首都を近代化するときでした。

彼のスローガンは、「すべてが循環するべきだ。空気も人もお金も」でした。

この野心を達成するため、ナポレオン3世は、力があり、大規模な仕事を実現できる人物を見つけなければなりませんでした。

秩序を守る人であったオスマン男爵がうってつけでした。

彼はまっすぐな道、衛生、権威を何よりも好む人でした。彼のミッションは、街の風通しをよくし、統一し、美しくすることでした。

この敏腕なデュオは記録的な速さでパリを変えました。

20年足らずで、70本の新しい道を作り、9つの橋を作ったり広げたりし、4万棟の建物を建設し、585キロメートルの下水を掘りました。

20近くの広場や大きな公園、たとえば、ビュット・ショーモンやモンスーリ公園、80マイルの並木、そして忘れてはならないヴァンセンヌの森やブローニュの森も作ったのです。

美については、すべてが整然と並んでいなければなりませんでした。コーニス(軒先)、バルコニー、ファサードが。

都市の不動産も統一しました。キオスク、有名なモリス塔、街灯、ベンチ、そして街路樹の根本を守る鉄柵に至るまで。

単語メモ

pierre de taille  石材、切石

statuaire  彫像

entre-sol  中2階
 
insalubre  不衛生な、健康によくない

surpeuplé  人口過剰の

en somme  要するに

mot d’ordre  合言葉、モットー

poigne  (人を従わせる)力強さ、威厳、権威

de grande ampleur  大規模な、重大な

son homme  うってつけの人

homme d’ordre  きちょうめんな人;秩序を守る人、保守派の人

élargir  広げる

égout  下水

embellissement  (都市、家などを)美しくすること、美化

corniche  コーニス、建物の壁や天井の境目に設置される装飾的な帯状の縁取りやモールディング部分

lampadaire  街灯

grille  (公園などの)鉄柵、鉄格子の門

オスマンの大改造・関連動画

Paris haussmannien – La transformation d’une ville(オスマン様式のパリ- 都市の改造)

4分34秒。フランス語の字幕あり。

パリの整備が行われた理由や、ナポレオン3世とオスマンがどんなふうにパリを改造していったのか、わかりやすく説明されています。

この動画は小中学生向けみたいなので、フランス語もそんなに難しくなく、発話もゆっくりです。

パリは、かつては人口過密で不衛生、秩序など何もない場所だったので、再生の必要を感じたナポレオン3世は実行リーダーとしてオスマンを任命しました。

男爵は徹底的に物事を行う性格だったようで、怒涛の勢いで、建物を建てています。トランスフォーメーションと呼ぶのにふさわしい大改造ですね。

パリにあった歴史的な建物の破壊や変革にかかる高額な費用に対して批判が集まり、オスマンは解任されましたが、その後も工事は続き、パリは、19世紀末には近代的な都市に生まれ変わりました。

■この続きはこちら⇒パリを一新した男:オスマン男爵の大改造とは?(後編)

****

よくも悪くも、今の観光都市パリがあるのは、オスマンの大改造のおかげですね。

どんな性格の人だったのか、興味がわいてきました。






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