バゲット(フランスパン)

フランス語を読む練習

バゲット(フランスパン)のちょっとした歴史。

TV5MONDEの、Petits Histoires というシリーズから、バゲットの歴史を説明している3分の動画を紹介します。

コピーライトを見ると、2011年となっているので、少し古い番組です。



L’histoire de la baguette

3分30秒

説明しているのは歴史学者ですが、とても熱い人ですね。きっとバゲットが大好きなのでしょう。

トランスクリプション

Moelleuse, croustillante, dorée et rassasiante… Aujourd’hui, la petite histoire de la baguette. Avec sa mie pulpeuse, sa croûte craquante, son parfum suave, la baguette est un symbole fort de notre culture française. Au départ, les pains étaient ronds, mais certainement pas longs.

Au XVIIIe siècle, ils constituaient 90 % de notre nourriture et on en consommait jusqu’à un kilo et demi par jour. La baguette était considérée comme un pain fantaisie, privilège de l’aristocratie…

La baguette, donc, commence comme une pièce, disons, élitiste. En fait, c’était exactement la même pâte ; il y avait aucune différence. Ça donnait plus de croûte.

Moi je suis croûtiste, donc je suis très content ; y en a d’autres qui a* la nostalgie pour une mie plus sensuelle, charnue, ronde, magnifique, Sophie Marceau*, enfin, etc.

Une des revendications de la Révolution française est le pain égalitaire. En 1793, un décret de la Convention* impose aux boulangers de faire le même pain pour tous, sous peine d’emprisonnement.

C’est ainsi que la baguette a vu le jour. À sa naissance, elle mesurait 40 centimètres et pesait 300 grammes, contre 80 centimètres pour 250 grammes aujourd’hui.

On voulait aussi son pain quotidien blanc. Blanc parce que, historiquement, on associe le blanc avec ce qui est beau, avec ce qui est pur, avec l’ascension sociale ; or le pain était quasiment noir.

On a commencé à faire un pain blanc, même dans une situation de pénurie, en pétrissant très rapidement. On dénaturait le pain ; ça devenait un pain qui était gonflé à bloc, qui était extrêmement blanc mais qui était insipide.

Véritablement parisienne, elle a mis du temps à se faire accepter dans les campagnes où les paysans préféraient un pain qui tenait bien au corps et qui durait toute la semaine.

La baguette, elle est éphémère, elle ne vit qu’une journée. Les connaisseurs vous diront même qu’elle reste parfaite jusqu’à une heure environ après sa cuisson. Mélange de farine, d’eau, de sel et de levure, elle est pétrie puis scarifiée par son boulanger, avant d’être plongée dans un four à très haute température.

Le pain est chose vivante. Tous les jours, le boulanger ensemence.

C’est un acte presque sexuel. Ça donne quelque chose qui pousse, qui ne peut pas être toujours le même. D’ailleurs, ce serait tragique si on avait exactement la même baguette le lendemain ; on serait donc dans l’industriel. C’est ça qui est pour moi la chose la plus extraordinaire.

Après avoir été l’ennemi juré des médecins, la baguette a retrouvé ses lettres de noblesse mais serait quand même limite en train de nous snober, en affichant un prix de plus en plus élevé.

Je dis aux boulangers : « Ne tuez pas la poule qui pond des œufs en or. ». Il faut pas dépasser un euro.

C’est un scandale : ceux qui demandent un euro dix, vingt, trente sont pour moi des gens qui sont myopes et à la limite de l’honnêteté.

Mais en attendant qu’elle devienne inaccessible, mon petit plaisir, c’est de croquer dans son quignon sur le chemin de la maison.

☆トランスクリプションの引用元⇒L'histoire de la baguette | Apprendre le français avec TV5MONDE

バゲットの歴史・和訳

ふかふかで、皮はカリカリで、こんがり焼けていて、満足感がある……きょうは、バゲットのちょっとした歴史です。

パンの柔らかい部分はパルプのようで、皮はカリカリしていて、たまらない香りがするバゲットは、フランス文化を、しっかり象徴するものです。

はじめは、パンは丸くありませんでしたし、長くもありませんでした。

18世紀、バゲットは、食べるものの9割を占め、私たちは日に1キロ半も消費していました。

バゲットは、夢のパンと思われていました。貴族たちの特権だったのです。

バゲットは、そうですね、エリートのものでした。全く同じ生地でしたよ。違いはありません。もっと厚い皮でしたが。

私は、皮が大好きだから、とても満足しています。もっと肉感的で、ふかふかで、丸くて素敵なソフィー・マルソーのようなパンを好きな人もいますが。

フランス革命での要求の1つは、平等なパンでした。1793年の国民公会の政令により、パン屋は、すべての人に同じパンを作ることを求められ、従わないと禁固刑に処せられました。

このとき、バゲットが生まれました。登場したときは、長さ40センチで、重さは300グラムでしたが、現在は、長さ80センチで、250グラムです。

人々は、毎日白いパンを食べたいと思ったのです。白は、歴史的に、美しく、まじりけがなく、社会的な出世を思わせたからです。しかし、パンは黒色に近かったのです。

そこで、(小麦粉が)不足していたにもかかわらず、ものすごく速くこねて、パンを白くし始めました。パンを変質させたのです。ギリギリまでパンをふくらませて、すごく白くしましたが、味は落ちました。

正真正銘、バゲットはパリのもので、田舎で受け入れられるまでに時間がかかりました。農民は、栄養があり、1週間は持つパンが好んでいました。

バゲットは長持ちしません。1日しかもちません。目利きは、焼けてから1時間以内が一番おいしいとすら言うでしょう。

小麦粉、水、塩、イーストを混ぜて、パン屋が切り目をつけたあと、かなり高温のオーブンに入れます。

パンは生き物です。毎日、パン屋は種をまいています。

それは、性的な行いに近いものです。成長するものを作っているのであり、いつも同じパンを作ることはできません

前日と同じバゲットを食べるのは悲しいことですね。工場で作られたものでしょう。私にとって、パンが生きていることは、とても素晴らしいことなんです。

医者の天敵であった時代を過ぎたあと、バゲットは、社会的に公認されました。それでも、スノッブなものになりつつあります。値段がどんどん高くなっています。

パン屋に言いたいです。「金の卵を生むメンドリを殺すな」と。1ユーロを超えるべきではありません。

そんなことしたらスキャンダルです。1ユーロ10、20,30と要求する人たちは、私に言わせれば近視眼的で、誠実かどうか、ギリギリのところにいます。

でも、バゲットが買えなくなるまでは、私のちょっとした楽しみは、家への帰り道に、大きな一切れをほおばることです。

単語メモ

rassasiant  満足させる

une mie  パンの身(柔らかい部分)

suave  甘美な、心地よい

charnu  肉のついた

une revendication  (政治的、社会的な)権利の要求

la Convention  国民公会、フランス革命時、1792-95年に開かれた。

pétrir  こねる

dénaturer  ~を変質させる

à bloc  限度いっぱいまで、できる限り

tenir au corps  栄養がある

ensemencer  ~に種をまく

acquérir ses lettres de noblesse  公認の地位を獲得する

à la limite de  ~の限界に、すれすれに

une honnêteté  正直、誠実 

un quignon  パンの大きな一切れ



バゲット・関連動画

Succes Stories Episode 1 : La baguette(サクセスストーリー、エピソード1:バゲット)

1分

À l’origine de la baguette de pain(バゲットの紀元)

4分12秒。

*****

バゲットは日本のおにぎりみたいなものですかね。

シンプルなパンだから、長く愛されているのでしょう。






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