雄鶏

フランスにまつわるあれこれ

なぜ雄鶏がフランスのシンボルなのか?

フランスのナショナルチームのユニフォームに雄鶏がついていることがありますが、これは、雄鶏がフランス共和国のシンボルの1つだからです。

しかし、マリアンヌのように、正式に定められたシンボルではありません。

なぜ、雄鶏がフランスのシンボルになったのか説明している動画を紹介します。

タイトルは、Pourquoi ce coq pour emblème ? なぜ、この雄鶏が象徴なのか?



雄鶏とフランス

フランス語の字幕があります。

2分35秒

トランスクリプション

Pourquoi un coq pour emblème ? Et pourquoi pas un taureau puissant, un lion rugissant ou un aigle fier ? Déjà, juste pour bien mettre les choses au clair, le coq n’est pas officiellement l’emblème de notre pays.

C’est uniquement par de cocasses mécanismes de l’Histoire que cet animal est devenu malgré lui un symbole.

A l’époque des romains, la France actuelle s’appelle alors la « Gaule ». Or, en latin, le mot « Gallus », signifie « Coq ». Ce sont donc les romains qui associent le coq à ce pays.

Au Moyen-âge, les anglais vont s’emparer de cet emblème pour se moquer de leur ennemi français.

En effet, le coq est réputé, paresseux, ridicule, colérique et même lubrique.

Agacés d’être ainsi moqués, les rois de France successifs vont redorer l’image du pauvre coq qui n’a rien demandé à personne.

Les Valois décident d’arborer fièrement le coq pour emblème.

Mais ce coq-là n’est pas ridicule ni stupide.

Il est vigilant et protège la basse-cour.

Son champ réveille les hommes, accueille le soleil et fait fuir les mauvais esprits une fois la nuit tombée.

Mais c’est sous la révolution qu’il voit son heure de gloire arrivée.

Son origine campagnarde en fait très rapidement le symbole du peuple.

En 1791, on le trouve même sur les pièces de monnaies, les estampes, les sceaux et autres attributs officiels.

Bon ensuite arrive Napoléon qui, je cite, « déteste la volaille ». Il préfèrera un aigle fier et fringant pour emblème de son empire.

Après la révolution de 1830, le coq retrouve de sa grandeur.

Pendant la première guerre mondiale, il encourage les troupes, et on le retrouvera sur les monuments aux morts, mais surtout en guise de girouette sur les clochers de Eglises.

Haaa, l’image d’Epinal de la campagne française.

Comme je le disais au début de la vidéo, le coq symbolise la vigilance.

Il guette l’arrivée du soleil afin de réveiller le fermier pour sa journée de travail.

Le symbolisme est donc tout trouvé pour les catholiques.

Le coq sera le premier être sur terre à voir arriver Jésus lorsqu’il reviendra sur terre pour juger les vivants et les morts.

Sous le régime de Vichy, l’animal disparaît à nouveau du paysage face à Pétain qui décrète qu’arborer un coq est un acte de résistance.

Cet animal souvent considéré comme ridicule, a parcouru ce long chemin semé d’embuches depuis l’antiquité romaine, et on ne le retrouve maintenant guère ailleurs que dans le monde sportif.

Je l’aime bien ce petit coq.

C’est sûr qu’à première vue il est beaucoup moins imposant et prestigieux que d’autres emblèmes que d’autres pays.

Mais il est comme une espèce de maître Yoda.

Il dissimule sa véritable valeur derrière une apparence humble mais trompeuse.

和訳

なぜ、雄鶏が象徴なのか? なぜ、パワフルな雄牛や、怒れるライオン、堂々としたタカではないのか?

まず、明らかにしておきますが、雄鶏は、我が国の正式な象徴ではありません。

雄鶏の気持ちとは関係なく、奇妙な歴史の流れから、象徴になっただけです。

ローマ時代、フランスは、実際は、ガリア(ゴール Gaule )と呼ばれていました。そして、ラテン語で、Gallus は『雄鶏』という意味です。

だから、ローマ人はフランスと雄鶏を結びつけていました。

中世になると、イギリス人はこの象徴を、敵であるフランス人をからかうために使いました。

実際、雄鶏は、なまけもので、こっけいで、怒りっぽく、淫乱ですらあると見られていました。

こんなふうに馬鹿にされるのに気を悪くした、歴代のフランスの国王は、誰にも何も求めてなどいないかわいそうな雄鶏のイメージを、よくしようとしました。

ヴァロワ王朝は、雄鶏をシンボルとして、得意げに見せびらかしました。

このときの雄鶏は、こっけいでも馬鹿でもありません。

雄鶏は、注意深く、鶏小屋を守っています。

その鳴き声は、人々を起こし、太陽を出迎え、ひとたび夜になると、悪霊を追い立てるのです。

ですが、雄鶏のすばらしい時代が到来したのは、革命のときです。

田舎出身の雄鶏は、またたくまに、人々のシンボルになりました。

1791年には、コイン、版画、印影、その他の公式の標章に使われるほどでした。

その後、ナポレオンが登場し、「鶏は大嫌いだ」と言いました。ナポレオンは、堂々として、さっそうとしたワシを自分の帝国のシンボルにしました。

1830年の革命後、雄鶏は名声を取り戻しました。

第一次世界大戦下で、雄鶏は、軍隊を勇気づけ、死者のモニュメントにその姿を見ることができます。特に、教会の鐘楼にある風見鶏によく使われました。

ああ、いかにも、フランスの田舎(←エピナル版画)です。

ヴィデオの最初で話したように、雄鶏は、監視のシンボルです。

太陽が昇るのをじっとうかがい、農民を起こして、仕事の1日が始まったことを知らせます。

このシンボリズムは、カソリック教徒にうまく使われました。

雄鶏は、大地で誰よりも先に、生きている者と死んでいる者をさばくために復活するイエスを見るのです。

ヴィシー政権下では、雄鶏は再び、姿を消しました。ペタン元帥が、雄鶏を掲げるのは、抵抗の印だと宣言したからです。

しばしば、こっけいだと思われていた雄鶏は、古代ローマの時代から、落とし穴に満ちた長い行程を経て、いまは、スポーツの世界でのみ、見る存在となりました。

私は、雄鶏が好きです。

確かに、一見、ほかの国のシンボルのようには堂々としていないし、威厳もありません。

でも、ちょっと、マスター・ヨーダのようです。

控えめだけど実は違うその姿の下に、本当の価値を隠しています。

単語メモ

un taureau  雄牛

rougissant  赤くなる

cocasse (話)珍妙な、こっけいな

s’emparer  奪う、横領する;捕まえる

réputer  ~とみなす

colérique  怒りっぽい

lubrique  淫乱な

redorer  金箔を張り替える、金めっきし直す

les Valois  ヴァロワ王朝(1328-1589)
 
arborer  (旗を)掲げる;これみよがしに身につける;見せびらかす

une basse-cour   鶏小屋、家畜小屋

aux champs で、太鼓の連打(行進の印)という意味があるので、son champs は、雄鶏の鳴き声、としました。

campagnard  田舎の

un sceau  印, ろうの上におされた官印、印影、封

un attribut  標章、象徴

fringant  はつらつとした、さっそうとした

une girouette  風見鶏、風向計

images d’Épinal  エピナル版画、通俗的な伝説や歴史を題材として、エピナルで作られた色刷り版画。エピナルは、ロレーヌ地方にある町。

les embûches  罠、落とし穴



雄鶏・関連動画

2つ紹介します。両方とも最初の動画と同じようなことを伝えています。

3分39秒 POURQUOI LE COQ EMBLÈME DE LA FRANCE ?(なぜ、雄鶏はフランスの象徴なのか?)

3分37秒。À l’origine du coq, emblème national (国の象徴である雄鶏の起源)

大半はテロップの動画です。

関連記事もどうぞ⇒フランスの象徴、マリアンヌ像はどのようにして生まれたか?

ローマ時代に、フランスイコール雄鶏となり、その後、時代に応じて、いろいろな人に雄鶏が象徴として使われてきた、ということですね。

革命のときに、雄鶏がフランス国民のシンボルになったのは、フランスはもともと農業の国だからです。

第一次世界大戦のとき、雄鶏が兵士を元気づけたのは、富国強兵のイメージに使いやすかったからでしょうか? 産めよ、増やせよ。的なイメージというか。

雄鶏は、あまりパワフルな印象はありませんが、ほめようとすればほめることができるし、けなすのも簡単です。そういう意味では、いろいろな意味付けをできる柔軟なシンボルと言えるかもしれません。






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