6時間ほど前に、翻訳者養成講座の清水先生と面談し、フランス語の勉強方法などを聞きました。きょうはその内容をシェアします。
私は事前にメールに質問を5つ書いて送っておきました。
1)私がもう一段階力をつけるための学習モデルは?
2)翻訳課題をする手順は?
3)誤訳をふせぐ方法は?
4)これまでの課題はだいたい何時間ぐらいでやるのが理想なのか?
5)面談の内容をブログに書いてもいいか。
5の質問に関しては返事のメールで「よいです」と快諾いただけました。
はたして、先生は私の質問になんと答えたのでしょうか?
ちなみに先生は現在、フランスに留学中です。Google通話を使う予定でしたが、なぜかGoogle+Hangoutsが「Your microphone is not working or is hardware-muted!」と言うので、急きょスカイプで対応していただきました。
清水先生の回答
以下が、4つの質問の回答の要約です。
1)映画のディクテ(書き取り)
「訳文を見る限り文法はできているようですので、あとはフランス語で何をやりたいかによって違ってきます。」
と言われましたので、
「トリュフォー監督の映画を字幕なしで楽しく鑑賞することです。」
と答えましたら、映画のディクテをすすめられました。
何かを身につけたかったら、その何かをやるしか方法はありませんから、これはしごく妥当なお答えです。
先生自身、学生寮の自室で映画のディクテを1時間ぐらい、鉛筆でかりかり書いてやった後、下におりていって、フランス人の学生と話をしたら、なんだか知らないが、すごくすらすらフランス語が口をついて出たそうです。
このディクテに関しては、スクリプトは必ずしも必要ではないとのこと。何度も聞き直してできるだけ埋めていき、どうしてもわからないところがあっても、それはそのままでいいそうです。
「7割ぐらいは書き取れないと、スクリプトがほしいと思うかもしれませんが、すでに見たことがあり、内容を知っているのなら問題ないでしょう。」
先生はディクテをかなり推しておられました。ご自身も、DALFのC2に最近、合格された*のですが、ディクテ中心に準備されたそうです。
*épreuve écrite が50/50でépreuve oraleが45/50という成績だそうです。
2)これについては、
自分の今の手順:
仏文をひと通り読む。
訳文を書く。
それから辞書をひく。
また訳文を書き直す。
以上を、メールに書いておいたのですが、この方法でいいそうです。
先生ご自身は、いきなり模範解答を作るので、辞書をひきつつ訳しているそうです。
「辞書をひかずに読み進むことにも功徳がありますから。」
お若いのにいきなり『功徳』なんてお坊さんのような言葉を使ったのでびっくりしました。
3)訳したあと一晩ぐらい時間を置いて読み直します。このとき、日本語としてしっくりきてない箇所、明らかに意味がとおらない部分に誤訳の可能性が潜んでいるそうです。
「やはり動詞に、誤訳の可能性が多いでしょうか?」と聞きましたら、
「そうかもしれないです。僕も、動詞をいちばんよく辞書でひいています。それもごく基本的な、たとえばmettreなんかをひきます。」
4)だいたい3時間。もちろんもっと時間をかけてもいいけれど、もしそれが8時間なら、そのへんでやめましょう。
この8時間というのは、リサーチの時間も含んでいます。私は課題をいつも締め切りギリギリにやるため、実はろくにリサーチしていないのです。
ほんとうにちょろちょろっと検索するぐらい。でもこの講座は半分ぐらいは仏文解釈の勉強も兼ねているので、そんなにリサーチに時間をかける必要はないとのこと。
スカイプの感想
以上が私の質問への回答でしたが、このほかにも、おすすめの教材やサイトを教えていただきました。長くなりますので、そちらは後篇に書きますね。
この面談は翻訳者養成講座で課題を提出するコースの生徒なら誰でも申し込めます。課題を一度も出していないと、先生は、その生徒のフランス語の力がわからないので、面談のしようがないのですが、一度や二度、提出してない課題があっても大丈夫です。
自分の聞きたいことに対して、アドバイスをいただけますので、まだ申し込まれていない方はぜひお申込みを。
清水先生は講座と同じ声で(あたりまえですが)、とても話しやすい方でした。
面談申し込みの詳細は一番最近届いた「まとめ授業、第一回目」の冒頭で話されています。
後篇はこちらです⇒学習におすすめのサイト~清水先生に聞きました~後篇
清水先生のお話が読みたくて、やってきました。
(あと、応援クリックと!)
今後の勉強方法を、その個人にあわせて教えてくれるって、一番嬉しい面談ですよね。なるほど~。それで、ファンが多いんだ。
インテリアの本を音読してくれているサイトとかないよな・・・(笑)
木蓮さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
早速、ありがとうございます。私個人へのアドバイスだから、
あまり参考にはならないかもね。
それと私、重大なことを間違えていて、清水先生、もうDALF合格済みでした^^;
記事、書き替えておきました。失礼しました。
個人面談は、ありがたかったです。
翻訳講座、初心者には難しいと思うけど(課題が)、
とても勉強になりますです。
清水先生って、もともとやさしい性格みたいだし、育ちがいい感じが
します。いつも丁寧に応対してくれるしね。
明日、後篇書く予定です。
すごく為になりました~
ある程度フラ語ができる人の方が実のある面談になりそうですね!
面談は画像ありですか?
声だけ?
うるるさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
いや、そんなことないです。その人の質問に答えて下さるから
初級者には初級者の質問に答えて下さいますよ。
だって、先生なんだから。
でも、あの翻訳講座受けてる人に今月、始めたばかりと
いう人はいないですよね。けっこう前に始まったし。
こういう面談を実のあるものにするためには
自分で質問をしっかり考えておくことかな。
画像はなくて声だけです。
清水先生、いい方なのですね~。
全然接点がなく人となりを全く知らなかったです。
私がフランス語でやりたいことは「会話」だから
やっぱり最初から会話重点の勉強(というか実践練習)しておけばよかったんだなぁ。
後悔先に立たず、ですが。
姫さま、こんにちは。
清水先生ってもともとあたりがやさしいタイプかな。
講師3人で話をしてる音声を聞くとそう思いますね。
彼は、仏作文、翻訳講座の担当講師ですね。
先日の講義で、もうひとつ、何かやってみたい講座があるようなことを
おっしゃってたけど。
会話重点の練習は、今からでもできるんじゃない?
どこかのサイトでネイティブとランゲージ・エクスチェンジや
メールの交換をしてましたよね?
お金払うなら、アンサンブル・フランセもそんなに高くないみたいだし。