鯉のぼり

フランス語を読む練習

子どもの日の由来~前編:鯉のぼり

子どもの日について書かれたフランス語を読んでみました。

日本文化をフランス語で紹介しているサイトはたくさんありますが、比較的文章が短く、構文も簡単そうなところを選びました。

それでもちょっと長いので、2回にわけて訳しますね。
きょうは鯉のぼりについて書かれたところです。

Kodomo no hi 子供の日

Carpes aériennes 空中の鯉

5月5日、日本の庭に、色とりどりの鯉がたなびきます。古い男の子のお祭りは、子どもたちみんなのものになりましたが、今も伝わっています。

女の子のお祭りから2ヶ月後、桜が散ってしまった頃、春の暦を飾るのは男の子の番です。

5月5日は、中国の行事と侍(さむらい)の文化が合わさった古くからある祭日です。このよく知られたお祭りは端午の節句と呼ばれ、日本人は大々的にお祝いします。

Le jour du koi nobori 鯉のぼりの日

Sur les balcons, dans les jardins, au-dessus des rivières, les symboles de ce jour particulier flottent alors dans la brise de printemps : des carpes multicolores de papier ou de soie, accrochées par les foyers ayant eu au moins un garçon.

La carpe, ce poisson qui remonte les rivières à contre-courant en période de ponte, est un symbole de courage et de persévérance, que les parents japonais aimeraient inculquer à leur progéniture masculine.

特別なこの日にバルコニーや庭、川の上で春風に乗ってたなびくのは紙や布でできたカラフルな鯉です。男の子が1人でもいる家で飾ります。

鯉は産卵のとき、川の流れに逆らって登りますが、勇気と忍耐の象徴です。この2つは日本の親が息子に教え込みたいと願っていることなのです。

鯉のぼりは竹の竿に飾ることが多いです。何匹か一緒になって風に吹かれています。大きな黒い鯉はお父さん、赤い鯉はお母さん、つぎにその家の子どもの鯉です。

元記事 → http://www.guidejapon.fr/a-savoir/comprendre-le-japon/kodomo-no-hi-fete-enfant-koi-nobori-sekku ☆サイトを改装中のようなのでリンクをはずしました(2018/02/26)

単語メモ

aérienne 空中の

à peine やっと~したばかりだ
J’ai à peine fini mon devoir.
宿題を今終えたところだ。

avoir les honneurs de la première page
第1面を飾る

s’enthousiasmer pour  ~に熱狂する、熱をあげる、感激する
Elle s’enthousiasme pour la musique. 彼女は音楽に夢中だ。
Il s’enthousiasme aisément. 彼はすぐ熱くなる。

ponte 産卵

inculquer à 教えこむ

progéniture (人、動物の)子、子孫

mât 竿

au gré de ~のままに、に任せて
Il décorait sa chambre au gré de sa fantaisie.
彼は思いつくままに部屋の飾り付けをした。
flotter au gré des courants 流れのままに漂う

patriarche 家長

仏文を読むと言ってることはわかるのですが、とても訳しにくかったです。そのまま訳すと変になるので、かなり意訳しました。

日本語の単語、1語ですむところをフランス語では3~5語ぐらい使っているような印象です。

patriarcheは辞書によりますと、(旧約聖書におけるイスラエル民族の)族長、家長;(大家族の)長老、古老。

昔は大家族でしたから、「家父長」というコンセプトがありました。今はあまりないかもしれません。

女性のステイタスは低かったので、お父さん鯉の次にお母さん鯉が並んでいるのがちょっと意外な気もします。が、武家では、母親は大事な存在だったのでしょうね。家を守る人であり、男の子を産む存在ですから。

私は弟がいますが、家に鯉のぼりはなかったです。
きわめて庶民なサラリーマン家庭でしたから、鯉のぼりなんてぜいたくだったのかもしれません。

私のお雛様も、ガラスのケースにお内裏様とお雛様が入っているものでした。

でもこれでよかったと思います。8段飾りなんて所有してしまった日には、場所もとるし、メンテナンスも大変ですからね。






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