2019年3月31日はエッフェル塔竣工から130周年という記念の日でした。
この日は、エッフェル塔で記念イベントが行われました。
今回は、生まれて130年を迎えたエッフェル塔について伝えるごく短いニュースを紹介します。
エッフェル塔、建設130周年
La Tour Eiffel fête ses 130 ans et garde une santé de fer
エッフェル塔130周年、いまだに頑丈
トランスクリプト
Elle est haute de plus de 300 mètres et domine tout Paris : la tour Eiffel fête ses 130 ans.
Mondialement connu, l’édifice reçoit chaque année plus de 7 millions de visiteurs.
Construite par Gustave Eiffel, elle a été réalisée à l’occasion de l’Exposition universelle.
En plus d’un siècle, la Dame de fer a vu défiler les descendants de son constructeur et recèle de nombreux souvenirs.
“C’est moi quand j’avais 11 ans.J’étais très fier d’être venu. J’étais un peu inquiet, un peu surpris, devant le grand ancêtre.”
Si le troisième étage de la tour a abrité pendant longtemps un appartement où venait se reposer la famille Eiffel, il ne reste aujourd’hui plus que l’ancien bureau du créateur.
“Ma grand-mère, quand elle était jeune, elle avait des problèmes d’asthme et donc un docteur lui avait recommandé le bon air de l’altitude.
Et tous les jeudis après-midi elle montait la tour Eiffel pour passer l’après-midi dans ce bureau et profiter donc du bon air de Paris à 300 mètres.”
Malgré ses 130 ans, le temps ne semble pas avoir d’emprise sur la tour, qui garde une santé de fer.
スクリプトはiliniの字幕を参考にしました⇒Ilini | Eiffel Tower turns 130 years old
アナウンサーのフランス語、とても聞き取りやすいので、ディクテの素材にいいかもしれません。
エッフェル塔130周年、和訳
エッフェル塔の高さは300メートル以上で、パリにそびえ立っています。
世界的に知られるエッフェル塔には、毎年700万人以上が訪れます。
グスタブ・エッフェルによって、エッフェル塔は、万博のために建てられました。
1世紀以上に渡って、鉄の女神(la Dame de fer、エッフェル塔のこと)は、建設者(エッフェル氏のこと)の子孫が続々とやってきては、数々の思い出を秘めていくのを見てきました。
「これは、11歳のときの私です。ここに来られてとても誇りに思っていました。偉大なる先祖を前にして、やや緊張し、少しばかり驚いていました」。
エッフェル塔の3階(日本語では4階)は、長いあいだ、エッフェル家の人々が休養するアパートでしたが、いまは、エッフェル氏の古いオフィスしか残っていません。
「私の祖母は、若いとき、喘息をわずらっていて、医者に高い場所の空気をすすめられました。
だから、毎週木曜日、祖母はエッフェル塔にのぼってこのオフィスで午後を過ごしました。高さ300メートルの空気を吸っていたのです」。
建設から130年たつエッフェル塔ですが、時がたっても相変わらず、その鉄はしっかりしています。
単語メモ
dominer (ひときわ高く)~にそびえる、そそり立つ、~を見下ろす
receler 包み隠す、包蔵する、秘蔵する
altitude 高所、高地
emprise 影響力、支配力
avoir de l’emprise sur qn ~に対して影響力を持つ
le temps ne semble pas avoir d’emprise sur la tour, qui garde une santé de fer
直訳:時は、その塔に影響を与えていないらしく、塔は鉄の健康を保ったままである。
動画で、「祖母は喘息で~」と語っているのは、エッフェル塔の建設者、グスタブ・エッフェルの子孫の方です。
エッフェル塔豆知識
エッフェル塔は、特にフランスやフランス語に興味のない人にもよく知られている、パリのセーヌ河湖畔に立っている鉄骨の塔です。
建設したのは、アレクサンダー・グスタブ・エッフェルというフランスの技師です。エッフェル塔は建設者の名前をつけたわけですね。
1889年のパリの万国博覧会の会場に建てられました。
万博のモニュメントを募るコンペティションで、エッフェル氏の案が1位に選ばれたのです。
エッフェルさんは、エッフェル塔を建てる前に、橋の設計をしていて、鉄骨の構造物を建てるのが得意でした。その経験をいかして、橋をたてにしたみたいな、エッフェル塔を作りました。
およそ300メートルの高さは、当時は世界一でした。いまは放送用のアンテナが立っているため、324メートルです。
エッフェル塔の歴史や、構造については過去記事に詳しく書いているので、興味のある方はごらんください。
パリのエッフェル塔の楽しみ方。 階の数え方についても説明しています。
もう1つ、エッフェル塔130周年関係の動画を紹介します。
6分半ありますが、おもしろいので、よかったらどうぞ。
エッフェル塔で働くエンジニアへのインタビューなどあります。
こちらでも、最初の動画に出てきた、エッフェルさんの子孫の方が、しゃべっています。
130 ans de la tour Eiffel : les origines(エッフェル塔の130年:その起源)
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エッフェル塔は、20年ぐらいたったら壊す予定だったのですが、エッフェルさんが、「アンテナを立てたらまだまだ使えるんじゃない?」と提案し、放送用のアンテナを立ててもう少し使うことにしたのが、今もずっと立っています。
現在のように、観光名所として人気が出たのは、第二次世界大戦後、20世紀の半ばをすぎてからです。
エッフェル塔ができた当初は、美しくない、醜悪だ、とエッフェル塔を嫌う人もたくさんいました。鉄骨の建物なんて、なかったからです。
それに、これは今もそうですが、エッフェル塔から飛び降り自殺する人がけっこういます。
エッフェル塔からの眺めはとても素晴らしいはずですが、そうした眺めを見ても、死を選ぶ人がいるわけですね。
ほかにもいろいろな逸話のあるエッフェル塔です。
フランスの哲学者、ロラン・バルトは、エッフェル塔を記号とみなして、さまざまな分析を試みています。
難しそうなので、私は読んだことないのですが、子供向けの「エッフェル塔物語」みたいなのがあったら、読んでみたいと思います。
エッフェル氏は、時代を越えて、パリのシンボルとなるエッフェル塔を作り上げた、稀有な才能の持ち主です。
彼の肖像が印刷された、200フラン紙幣もあります。いまは、ユーロを使うから、コレクターアイテムですね。
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