虎と小鳥のフランス日記のバックナンバーのキーフレーズをご紹介しているシリーズ。きょうは第43話です。2012年の3月頃撮影されたものです。
『104』という建物(施設)が舞台です。読み方は「サン・キャトル」
104(サン・キャトルとは?)
サン・キャトルはスポーツ施設と文化施設が融合したようなところ。パリの最先端の芸術を紹介するアートスペース、ビジター参加型アートセンターなどと言えます。
ここには«Résidence d’artiste»が集まっています。レジデンスって、日本だとマンションの名前ですね。でも、ここでのrésidence は、住まいではなく、芸術を保護し活性化させる場所や、体制のことです。
それは、金銭面の支援、作品を発表する場所の提供など、いろいろな形で行われます。
レジスタンス résistance という言葉がありますね。権力や侵略者に対して抵抗することで「抵抗運動」と訳されます。レジデンスも「振興運動」と訳せるかもしれません。
フランスは国の威信をかけて芸術を保護していますので入場は無料です。すごく広くてきれいな場所ですが、無料です。
ただし、催しものによっては個別に観覧料を払う必要があります。
さて、この回はかなり難しいですね~。最初はいいんです。いつもの、ククー、サヴァ、サヴァ、エトワ、なんですけど、建物の中に入ると、カミーユさんがいろいろ説明を始めるのですがこれが難しいです。復習必須ですね。
文法項目として、半過去の受動態の文で主語が倒置してるやつとか、大過去とか、これはキーフレーズに入ってますが、条件法過去とか、sur lequelとかぼんぼん出てきます。
しかも例によってだだ~としゃべってますし。もし、バックナンバー買うならこの回もぜひまぜて下さいね。
では、3つのキーフレーズをチェックしましょう。
3つのキーフレーズ
キーフレーズその1
きょうは『104』へ行くのよ。104って
何かわかる?
キーフレーズその2
驚くべきなのは、ここはとても居心地がいいことです(←今私たちは、とても居心地のいい場所にいることです)。
この写真じゃわからないでしょうが、廊下を歩いています。このあたりは、昔は葬儀屋さんだったので、今のきれいで明るい雰囲気が驚きなのです。
キーフレーズその3
鏡のトリック(後述)をやってみたかったけれど、この日はお休みだったので
残念。やってみたかったのに。
答え
1. …tu sais ce que c’est ?
2. Ce qui est incroyable, c’est que là on est dans une ambiance euh, super agréable et tout.
3. Dommage, j’aurais bien voulu le faire.
キーフレーズをちょっと解説
1.はこのまま覚えるべき表現。
2.Ce qui est incroyable, c’est que…
incroyable(信じられない)なことは、どういうことかというと、c’est que 以下のことである、という構文です。
3.j’aurais voulu le faire.
この文章は一見動詞が三つ並んでいるのでぎょっとします。
aurais < avoirの条件法現在
voulu < vouloir の過去分詞
faire < vouloir faire 「~したい」のfaire
助動詞の条件法現在形+過去分詞⇒条件法過去 です。「やりたかったのに・・(できない)」
何をやりたかったのかというと、faireの前の代名詞leです。この言葉の前に、床に寝ると、それが鏡にうつって、まるで建物にぶらさがっているかのように見えるんだけど、と説明しており、そのトリックを自分でもやってみたかったのです。
鏡のトリックとは?
鏡のトリックはこれです。
1分45秒(ちょっと長いです)
Bâtiment, Leandro Erlich au 104
きょうのアルバム
こんな感じの場所です。
右下は黄色いキャビンと呼ばれる、小さな図書室(?)。ほかに託児施設もあります。
ホームページはこちら⇒Le Centquatre-Paris : établissement artistique et culturel innovant
住所:
Le CENTQUATRE
5 rue Curial
Paris (19e arr.)
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