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フランスにまつわるあれこれ

どうしてフランス語はフランス以外の場所でも使われているのか?

なぜ世界にはフランコフォニー(francophonie、フランス語圏)がたくさんあるのか? それが今回のテーマです。

フランス語を話すのはフランス人だけではない

昔の日本では、フランス語といえばフランス、そしてパリやカルチェラタン、カフェ・オ・レ、なんかを連想をする人が多かったと思います。ですが、実は、フランス語はフランス以外のさまざまな地域でも話されている言語です。

日本語は基本的に日本人と、日本に住んでいる外国人と、何らかの理由があって日本語を学んでいる人ぐらいしかしゃべりませんが、フランス語はフランス以外の複数の国で公用語になっています。

それはなぜでしょうか?

その理由を子供むけにアニメーションで簡単に紹介している、1jour1question の動画を紹介し、スクリプトの和訳をつけます。

どうしてフランス語はフランス以外の場所でも使われているの?

Parle-t-on français ailleurs dans le monde ?

それは何に使うの? それはどういう意味? なぜそれはそうなっているの? それはどこ? それは誰? 1日、1つの質問(Un jour, une question)。

なぜフランス語は世界の別の地域でも話されているの?

想像してみてください。6700万人のフランス人と、2億7400万人のフランス語を話す人がいます。必ずしもフランス人とは限りません。

フランス語は世界で5番目によく話されている言語です。中国語、英語、スペイン語、アラビア語、そしてヒンディー語に続いています。

また、フランス語はビジネスシーンで使われる言葉としては世界で第3位で、インターネット上で使われる言葉としては第4位です。

フランス語の影響力の鍵はその歴史にあります。昔、フランスはさまざまな領土を侵略し植民地化したので、そうした場所では、今もフランス語が話されているのです。

フランス語話者はさらに増加する

フランス語の影響力は今も拡大し続けています。2060年にはフランス語をしゃべる人は、さらに4億4500万人増える見込みです。

どうしてそんなに増えるのか?

その答えはアフリカにあります。現在、アフリカ大陸に住んでいる人の半分以上がフランス語を話すのです。専門家によれば、アフリカ人は近いうちに、人数が4倍になります。つまり、フランス語話者も増えるわけです。

そうなると、フランス語は、世界でも、もっとも話者の多い言語の1つになります。これはフランスにとってはいいニュースです。というのも、言葉はコミュニケーションに使われるだけでなく、その言葉が生まれた国の価値観や文化も伝えるからです。

ビジネス面でもよいことです。その国でフランス語を話す人が多いほど、フランスの製品がより売れるからです。

ほかの言語も勢いを増している

ですが、このチャンスを台無しにしないように気をつけてください。というのも、フランス語は、今後ますます、ほかの言語との競争することになるからです。

では、どうしたらいいのでしょうか? 

外国に学校をつくり、フランス語教育を推し進めるべきでしょうか? それとも、フランス語のメディアをサポートすべきでしょうか? そうしたメディアは世界にフランス語を発信してます。

質問がありますか? 私たちが答えます。

トランスクリプトはこちらを参考にしました⇒Parle-t-on français ailleurs dans le monde ? – Kwiziq French Language Learning Blog

スクリプトの読解はB1、リスニングはB2レベルだそうです。

単語メモ

francophone  フランス語を話す人

par le passé  昔、以前 = autrefois

de plus  ~だけ多く、さらに~だけ

or   さて、ところで

multiplier  増える

gâcher ~を無駄遣いする、損なう、浪費する

subir (影響などを)受ける

concurrence 競争、(特に商売上の)競争

フランコフォニー、関連動画

世界のどんな場所でフランス語が話されているか教えてくれる動画。2分14秒。フランス語の字幕つきです。

フランス語を話す国はヨーロッパでは、ベルギー、スイス、モナコ、ルクセンブルクなど。アフリカは国がたくさんあるのですが、カメルーン、ギニア、コートジボアール、マリ、チュニジア、モロッコ、マダガスカルなどなど。

アメリカ大陸ではカナダのケベック州、ハイチ、グアドループ、マルティニークなど。

アジアでは、ニューカレドニアとか、ポリネシア。ベトナムでもエリートの人たちは話すと思います。

こちらはフランコフォニーの定義について3分12秒で教えてくれる動画です。

フランスはもともと文化を重要視する国であり、フランス語もとても大事にしています。

フランス語を守っている団体について⇒アカデミー・フランセーズとは その1

1jour1question

1jour1questionは、フランスの子供たちの質問に答える短いアニメです。フランスのさまざまな事象を学ぶことができます。対象は6~10歳あたり。

フランス語を聞き取れなくても、絵を見ていればなんとなくわかるし、大人なら知っていることを説明していることが多いし、画面に単語が出てくるのでボキャブラリーも増えます。

数字の聞き取りの練習もできます。ガチな勉強の息抜きに見るとよいかと思います。

こちらにすべて集まっています⇒Vidéos – 1jour1actu.com

YouTubeにもチャンネルがあり、古いものから配信されているようです。日本が出てくる動画を2つ紹介しておきます。

☆ポケモンはいつからあるのか?

☆福島で何が起こったのか?

*******

今回はフランコフォニーについて説明している動画を紹介しました。

確かに、フランス語話者は増えていくでしょうが、日本に住んでいる限り、フランス語ができなくても困ることはありません。

しかも、ヨーロッパの人は、フランス人含めて、英語を流暢に話す人が多いため、国際的なビジネスシーンではやはり英語が使われることが多いと思います。

フランス語学校は別ですが。

日本人が日本国内においてフランス語を学ぶ場合、それなりに強い動機がないと、継続できないかもしれませんね。






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