『秘密のパリへ連れてって』第5話の受講メモです。今回のタイトルはLa cuisine africaine de Montmartre(モンマルトルのアフリカ料理)
今回は、ディノさんが、行きつけらしいモロッコ料理のレストラン、Le Petit Bleu に案内してくれます。
字幕なし動画が公開されていますので、ごらんください。
このお店は、モンマルトルの裏通りにあります。地元では有名な店のようです。なぜかというと
●値段が安い
●ボリュームがある
●おいしい
この3拍子揃っているから。
特にクスクスがおいしいと評判です。クスクスといってもクスクスだけ出てくるのではなく、クスクスの上に肉などをのせます。
パリはおいしい店が多いと思いますが、そのなかでも人気の店、ということで、本当においしいのでしょう。
ディノさんも、「これでたった11ユーロ」と言ってました。現在、1ユーロは113円ぐらいなので、1250円ほど、ということになります。
☆きょうのメニュー
●3つのキーフレーズ
●ミニ知識:チキンと野菜のタジン鍋の作り方
3つのキーフレーズ
肉のグリルを一皿(assiette)
J’ai pris une assiette de grillades.
私はグリルをオーダーしました。
何ということもない文章ですが、 解説の先生は、この言葉のちょっと前に出てくる plat と assette の違いについて話をしていました。
一般に、un plat は 料理、une assette は 皿
ただ、plat も お皿という意味があり、その場合は、assiette よりは大きい皿(大皿)です。assiette は料理を取り分ける皿です。
ディノさんが言っているように、assiette de 無冠詞名詞 で、料理の一皿分という意味もあります。
demander deux assiettes de crudités 生野菜を二皿注文する
シェアする
Il y a des gens juste qui partagent leurs expériences, leurs voyages, des photos, ce qu’ils font, etc.
単に、自分の体験や旅行、写真、自分のすることをシェアする人がいる。
ソーシャルネットワークで使う「シェアする」はフランス語では partager です。英語の share もよく使われるとのこと。
後半しゃべっていたのはこの店のオーナーだと思いますが、あるとき、日本人がやってきて彼や店の写真をとりました。
その人は、自分のブログで店のことを紹介。
すると、それを見た日本人客がたくさんやってきた、という話をしています。
オーナーはなぜ、日本人客が増えたのかわからなかったのですが、ディノさんが、有名ブログにのったから宣伝になったんだ、と教えています。
Vous pouvez utiliser OneDrive pour partager des photos, des documents Microsoft Office, divers fichiers et des dossiers entiers avec d’autres personnes.
OneDriveでは、写真、マイクロソフトオフィスで作成したドキュメント、さまざまなファイルやホルダーすべてをほかの人と共有できます。
これはOneDriveのフランス語の説明です。
fichier も dossier もファイルという意味ですが、dossier は「書類を入れる紙ばさみ」という意味もあるので、ここではホルダーとしました。
envoyer 人を送り出す
C’est qui qui vous envoie ?
どうやってこの店を知ったの?
qui が 2つ並んでいるので、「おや?」と思いますが、これは強調構文です。
強調構文を示す、C’est —- qui ~ を取り去ると、Qui vous envoie ? 誰が、あなたをここを送り出すのか?⇒ 誰のせいでここに来るのか?⇒どうやってこの店を知ったのか?
envoyer は 人を送り出す、送り込む、という意味です。
C’est le ciel qui vous envoie.
よいところに来てくれた←天があなたを送り出してくれた。
強調構文についてはこちらをどうぞ。
チキンのタジン鍋の作り方
モロッコとは?
モロッコはアフリカの北西部にある国で、大西洋と地中海に面しています。首都はラバド。
8世紀からずっとイスラム王朝でしたが、1912年にフランスとスペインの保護領として、分割されました。
1956年に独立。
大きさはアメリカのテキサス州ぐらいです。
イスラム文化に、フランスとスペインの影響がちょっと入った国、と言えましょうか。イスラム圏の国なので、公にはお酒が飲めませんが、観光客を誘致するために、レストランなどではビールやワインを飲むことができます。
また豚肉を食べないので、モロッコ料理に出てくる肉は、鴨肉や羊の肉が多いとのこと。ディノさんが食べていたのは、牛肉みたいですが、何の肉かは語っていませんでした。
モロッコは土壌が豊かで野菜がおいしいそうです。また、地中海に面しているので、フルーツも豊富。もちろん魚介類もたくさん取れます。
日本では、タジン鍋と塩レモンが有名ですね。
というわけで、今回はタジン鍋の作り方を紹介します。タジン鍋は、野菜がたっぷり食べられるヘルシーな料理として、日本でもちょっと前に流行ったそうです。私は知りませんでしたが。
タジン鍋は、鍋の名前からついた料理名です。
土鍋で、とんがり帽子みたいなフタがついているのがタジン鍋。蒸し煮しているときに出る蒸気が鍋の上のほうで冷やされ、素材に戻ります。
だからおいしさも、香りも逃げないのだとか。確かに野菜の重ね煮はおいしいので、タジン鍋の野菜もおいしいのでしょうね。
チキンのタジン鍋のレシピ Recette de Tajine de poulet
材料:
1 kg de poulet 鶏肉
1 courgette ズッキーニ
1 navet カブ
1 carotte にんじん
4 gousses d’ail にんにく
4 pommes de terre じゃがいも
1/2 piment とうがらし
1 feuille de laurier ローリエの葉
Du persil パセリ
De la coriandre fraîche コリアンダー
1/4 de bouillon de volaille チキンのブイヨン
1 c à c de cumin en poudre クミン小さじ1
Huile d’olive オリーブオイル
Sel et poivre du moulin 塩と胡椒 (挽いたもの)
★c. à c.=cuillère à café 小さじ
作り方:
鍋にオリーブオイルを入れ、鶏肉の表面をこんがり焼く。
鶏肉を火にかけたまま、にんじん、カブ、唐辛子、じゃがいもを小さく切って鍋に投入。
塩、クミン、にんにく、ローリエの葉を入れる。
フタをして10分煮る。
ズッキーニ(皮つき)を切って入れ、塩、コショー、ブイヨンを入れてフタをして10分ぐらい、ズッキーニが柔らかくなるまで煮る。
コリアンダーとパセリを散らしてできあがり。
★タジン鍋がなくても、フタがきっちりしまる鍋があればできます。
これは、そんなに調理時間もかからないし、野菜がたっぷり食べられていいですね。作ってみようと思います。
エピソードの中で、「日本人は写真を撮るのが大好き」と話しています。一昔前は、サラリーマン風でメガネをかけて、首にカメラをぶらさげている日本人のイラストが海外のメディアによく出てきました。
今は、スマホでスマホでバチバチ写真を撮っているみたいですね。
なぜ、日本人はこんなに写真を撮るのが好きなのでしょうか?
写真を撮ることに興味のない私にはよくわかりません。
ところで、ドイツでは、レストランなどの飲食店の料理を撮影して、無断でSNSに掲載してはいけない、と法律で決まりました(2015年)。
料理も著作権の対象になるとか。
客が、料理の写真を熱心に撮影するのは、レストラン側としては迷惑な行為ですよね。できたてを食べてほしい気持ちもあるでしょう。となりでごそごそ撮影していたら、ほかのお客さんだって、食べることに集中できません。
レストランは食事をする場所であって、写真を撮影する場所ではないので。
それでは、次回の「秘密のパリへ連れてって」の記事をお楽しみに。
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