フランスでも人気のある、日本製テレビアニメ、ムーミンの主題歌のフランス語版をご紹介します。
1991年に放映された『楽しいムーミン一家』のフランス語版のオープニング・テーマです。これはムーミンのアニメシリーズとしては1番有名な作品で、アメリカやフランスでも放映されました。平成ムーミンと呼ばれています。
Les Moomins ムーミン一家
On les trouve au fond d’une vallée
Ils ne pensent tous qu’à rigoler
Là-bas c’est la fête tous les jours
Ils sont tous débordants d’amour
谷の奥で出会えるよ
笑うことしか考えてない連中なんだ
あそこでは、毎日がお祭り
愛にあふれてる連中なんだ。
Refrain :
V’là les moomins
V’là les moomins
リフレイン
ほら、ムーミンたちだよ。
ほら、ムーミンたちだよ。
ムーミンたちは楽しいことを話すよ
そして、思い通りに生きている
さあ、両手をひろげてムーミンたちを迎えてあげよう。
きっと後悔しないから。
リフレイン
単語メモ
débordant de + 無冠詞名詞 ~に満ち溢れた
le langage des fleurs 直訳は「花言葉」
「couvrir 誰々 de fleure」 で、「賛辞をあびせる;ほめそやす」
という意味があるので、いつもお互いに楽しいことばかり言ってる、というふうに訳しました。
ils n’écoutent que leur coeur 自分たちの心しか聞かない⇒思い通りに生きている
V’là = Voilà
歌詞はこちら⇒Paroles et lyrics
『楽しいムーミン一家』テーマソング英語版
フランス語版の歌と同じですね。こっちが先にできたのかもしれません。
Here they are for one and all
The Moomins are about to call,
Com’ on and sit down here with me
They’re here for you on your tv
They are the moomins, they are the moomins
So come with me give me your hand
I’ll take you up to Moomin land
You can fly just like a bird
or sing the best song ever heard
They were the moomins, they were the moomins, they were the moomins
ムーミンがみんなのためにやってきた
もうすぐ呼ぶところだよ
こっちにきて、僕と座って、テレビに映るよ
彼らはムーミン一家、ムーミンたちだ
だから僕といっしょに来て、手をかして、
ムーミンランドに連れていってあげるよ
きみは鳥みたいに空を飛べるよ
これまでで1番いい歌を歌えるよ
彼らはムーミン一家、ムーミンたち、ムーミン一家だ
リフレインのところ、始めは、They are the moomins と現在形ですが、最後は、They were the moomins と過去形になっています。ムーミンたちは来て、もう行ってしまったってことなんですかね?
カントリーウエストン調で楽しい歌ですが、今いちムーミンの世界にあわないような気もします。
オリジナルの日本語版のテーマ『夢の世界へ』
歌は、白鳥英美子。静止画です。
途中でワルツになって、夢の世界へ旅たつ感じがいいですね。
1972年の昭和ムーミンのテーマソング:ムーミンのうた
歌:藤田淑子、作詞:井上ひさし作曲:宇野誠一郎
このムーミンは、作者のトーベ・ヤンソンは気に入っていませんでした。絵柄が可愛すぎるし、世界観も違うからです。
確かにムーミンの童話の原作を読むともっと暗いし、哲学的なところがあります。
昭和ムーミンでは、スノークのお嬢さんは、ノンノンとして登場。
映画『劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス』
2014年は、ムーミンの原作者のトーベ・ヤンソンの生誕100周年だったので、記念のイベントが行われていました。また、長編アニメーション映画が作られ、今、日本で公開されています。
予告編
ホームページ⇒映画『劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス』公式サイト
予告編を見た限り、イギリスの新聞に連載されたマンガをもとにしているみたいです。ムーミン一家がリビエラに行くエピソードがあります。
このマンガ、ナンセンスでけっこう笑えます。スノークのお嬢さん、ふだんは裸なのに、ビキニ姿をムーミンがたしなめます。
マンガはこれ。セリフがすべて手書き。絵の描き込みが半端じゃありません。
それでは、次回の音楽の記事をお楽しみに。
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