キュリー夫人のイラスト

フランス語を読む練習

キュリー夫人の生涯(後編)。

キュリー夫人の生涯を4分でまとめた動画の紹介、後編です。

後編は、ご主人が亡くなってからの、キュリー夫人の活躍について。

Marie Curie, scientifique engagée

4分25秒。フランス語の字幕あり。

後編は、2分12秒から最後まで訳します。

トランスクリプション

Elle devient aussi la première femme à diriger un laboratoire universitaire et y embauchera de nombreuses femmes scientifiques qualifiées.

Marie Curie aurait pu devenir très riche si elle avait breveté certaines de ses découvertes.

Pourtant, elle considérera toute sa vie que «les découvertes appartiennent au peuple».

Ses travaux sur la radioactivité permettent des progrès médicaux déterminants notamment dans la recherche contre le cancer.

En 1914, l’Institut du radium est inauguré pour encadrer ces recherches.

Lorsque la guerre éclate, elle mobilise son réseau pour contribuer à l’effort de guerre.

Grâce à elle 18 ambulances sont créées avec du matériel médical pour faire des radiographies.

Ces 18 «petites Curies» permettent de prendre en charge les blessés sur le front.

Grâce aux radiographies, les chirurgiens repèrent les éclats d’obus dans les blessures.

Des dizaines de milliers de soldats français sont ainsi sauvés.

Marie Curie conduit elle-même l’une de ces ambulances, accompagnée de sa fille.

Malgré son aura internationale, elle évite de prendre parti lors de grands débats politiques mais protesté publiquement contre l’incarcération d’une suffragette en 1921 et se prononce contre la peine de mort.

Marquée par la guerre, elle comprend l’importance de réconcilier les nations par la coopération scientifique en participant avec Einstein à une organisation qui est l’ancêtre de l’Unesco.

Jusqu’à sa mort elle dirige l’institut du radium, œuvrant pour la recherche sur le cancer.

Mais son engagement pour la science a un prix.

À 66 ans, une leucémie l’emporte, causée par les matériaux radioactifs qu’elle a manipulés.

Irène, l’une de ses filles dira longtemps après qu’elle aimait chez sa mère «son féminisme intransigeant, sa révolte contre l’état social actuel, son désir passionné de voir se réaliser une entente pacifique entre les peuples…»

キュリー夫人・和訳

また彼女は女性としてはじめて、大学の研究室をもち、たくさんの優秀な女性科学者を採用しました。

マリー・キュリーは、自身の発見のいくつかの特許をとれば、とても金持ちになれたでしょう。

しかし、彼女は生涯、「発見は人々のもの」と考えていました。

放射能に関する彼女の研究は、医学の、特に、がんの研究において、決定的な進歩をもたらしました。

1914年には、この研究を統括する「ラジウム研究所」が生まれました。

戦争が始まると、彼女は、自分のネットワークを使って、戦争に貢献しました。

キュリー夫人のおかげで、18台の救急車に、医療機器が設置され、X線検査をできたのです。

この18台の「小さなキュリー」のおかげで、前線で負傷した者の手当ができました。

X線撮影のおかげで、外科医は、傷の中にある破片を見つけることができました。

こうして何万人ものフランス兵が救われました。

マリー・キュリー自身も、娘と一緒に、救急車の1台を運転しました。

国際的な影響力にかかわらず、キュリー夫人は、政治的に重大な議論に参加するのは避けていました。しかし、1921年に婦人参政権の運動家が投獄されたことには、公に抗議し、死刑制度への反対の声もあげました。

戦争を体験した彼女は、国家間が、科学で協力し、和解する重要性を理解し、アインシュタインと共に、ユネスコの前身となる組織に参加しました。

キュリー夫人は、亡くなるまで、ラジウム研究所を運営し、がんの研究に従事しました。

しかし、科学に身を投じたことは犠牲を伴いました。

扱っていた放射性物質のせいで白血病になり、キュリー夫人は66歳で亡くなりました。

娘の1人であるイレーヌは、ずっとあとになってこう語りました。

母の「一歩も譲らないフェミニズム、現在の社会状況への反発、人々の間に平和的な理解を実現させようとする情熱的な願望…」を愛していたと。

単語メモ

encadrer (人・集団)を統率する、指導する

breveter (発明に)特許を与える

une radiographie  X線撮影

une incarcération  拘禁、投獄

une suffragette  婦人参政権論者

marquer  痕跡をとどめる

œuvrer  働く、仕事をする

un prix  代価、犠牲

une leucémie  白血病

emporter  命を奪う

intransigeant  妥協しない

une révolté  反抗、反逆、憤慨

pacifique 平和を好む、平和的な

キュリー夫人・関連動画

Marie Curie – Les Grands Découvreurs – Quelle Histoire

イラストを使って、子供向けにキュリー夫人の生涯を説明しています。

6分27秒

☆初回の記事はこちら⇒キュリー夫人の生涯(前編)。

☆関連記事もどうぞ⇒パンテオン(パリにある建物)とは何ですか?

*****

キュリー夫人には娘が2人いて、長女、イレーヌは、母親と同じ科学者に、次女エーヴは、ピアニスト・作家になりました。

イレーヌのご主人(フレデリック・ジョリオ)も科学者(キュリー夫人の助手だった)で、2人で放射性元素の研究をし、ノーベル賞を受賞しています。

しかし、イレーヌは、母親と同様、放射性元素の影響で、58歳で白血病で亡くなっています。ジョリオさんも、その2年後、白血病で亡くなりました。

エーヴのほうは、お母さんの伝記を書いたことで有名です。彼女は102歳まで生きました。

X線検査やCTスキャンを受けられるのは、キュリー夫人やピエール、イレーヌ、その他大勢の名のない人たちの、研究のおかげですね。






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