ウチワサボテンと鳥

時事ニュース

美容によいオイルが取れるウチワサボテンの栽培に力を入れるチュニジア

ウチワサボテンの栽培と製造が伸びているチュニジアのニュースクリップを紹介します。

近年、ウチワサボテンの実から取れるオイルが美容にいいと話題になっています。ビタミンEが豊富に含まれ、抗酸化作用があるからです。

しかもウチワサボテンは、サボテンだから、水が少ない土地でも育ちます。

ニュースのタイトルは、La figue de Barbarie, aubaine cosmétique et écologique ウチワサボテン、美容と環境に思わぬ幸運。

La figue de Barbarie

1分51秒。

トランスクリプション

La figue de Barbarie, on la mange depuis la nuit des temps ici dans la région de Zelfen, au centre-ouest de la Tunisie.

Et ces dernières années, on lui a découvert d’autres vertus, cosmétiques.

Une aubaine économique, mais aussi écologique pour les agriculteurs locaux, car ces arbres consomment peu d’eau dans une région qui en manque cruellement.

– À côté de ses qualités agronomiques qui permettent à cette plante de s’adapter, de produire sous des conditions difficiles, il y a aussi son potentiel de transformation industrielle.

Donc c’est vraiment une plante miracle, et c’est ce qui attire les investisseurs à s’implanter dans les zones difficiles pour produire des produits finis qui sont demandés par le marché extérieur.

Les graines des figues, après avoir été séparées de la pulpe du fruit, sont pressées et transformées en huile.

Il y avait au début des années 2000, cinq usines comme celle-ci. Elles sont aujourd’hui dix fois plus nombreuses dans toute la Tunisie.

Et la filière peut encore se développer. Elle emploie déjà 5000 personnes, rien qu’autour de Zelfen.

Le gouvernorat de Kasserine, où la ville se trouve, a un taux de chômage de 20 %.

La production d’huile de figue de Barbarie suscite donc l’espoir. 

Cette usine fabrique même ses propres produits.

– De plus en plus de personnes commencent à connaitre notre huile, à l’utiliser, et elles en sont satisfaites.

C’est une huile précieuse qui a un fort pouvoir antioxydant, car elle est très riche en vitamine E.

Elle est utilisée par les gens de plus de 25 ans pour prévenir les rides et par les plus âgés pour atténuer la profondeur des rides.

Les exportations tunisiennes ont bondi de 50 % entre 2019 et 2021 et des marchés restent encore à conquérir. 

L’huile de figue de Barbarie intéresse déjà les marques de cosmétiques européennes, mais elle est peu connue en Amérique et pas du tout en Asie.

☆トランスクリプションの引用⇒7 jours sur la planète – Enseigner le français langue étrangère (FLE) avec l'actualité – Fiches pédagogiques gratuites

ウチワサボテン

ウチワサボテンはチュニジアの中西部にあるゼルフェン地方で、大昔から人々が食べてきました。

そして近年、べつのメリットが見つかりました。美容に使えるのです。

これは経済的な恩恵ですが、地元の農家にとっては、環境のメリットもあります。というのも、この木は、とても水が不足しているこの地域において、ほとんど水がいらないからです。

- 難しい条件のもとでも栽培できるという農業上の特質だけでなく、産業を変革させる可能性も秘めています。

本当に奇跡の植物なんです。外国の市場で需要のある完成品を作るために、難しい場所にウチワサボテンを導入しようと、投資家が注目しています。

ウチワサボテンの種は、果肉から取り出され、圧縮されて油に姿を変えます。

2000年代はじめには、このような工場が5つありました。今は、チュニジア全土で、その数が10倍になっています。

このセクターはまだまだ伸びる可能性があります。ゼルフェン周辺だけで、すでに5000人を雇用しています。

この街があるカセリーン地区の失業率は20%です。

よって、ウチワサボテンの種子油の生産は希望をもたらします。

この工場は自社製品も製造しています。

- 多くの人たちが、どんどん我が社のオイルを知り、使用し始め、満足していただいています。

ビタミンEがとても豊富で、強力な抗酸化作用がある貴重なオイルです。

25歳以上の方にはシワの予防に、もっと年上の方は、シワの深さを浅くするのに使っていただけます。

チュニジア製のオイルの輸出は2019年から2021年の間に50%増えましたが、市場はまだ征服されていません。

ウチワサボテンオイルは、すでにヨーロッパの化粧品ブランドの関心を集めていますが、アメリカではほとんど知られておらず、アジアでは全く知られていません。

単語メモ

la figue de Barbarie  ウチワサボテン

la nuit des temps  太古の時代

une aubaine  もうけ物、授かり物、思わぬ幸運

produits finis  完成品

une pulpe  果肉

une filière  (出世、昇進の一連の)段階

gouvernorat  長官(総監、知事)職、長官の当地区域

atténuer  弱める、和らげる

ウチワサボテンシードオイル・関連動画

[À LA LOUPE] L’huile végétale de Pépin de figues de barbarie

4分48秒。フランス語の字幕あり。

このオイルの美容効果、製造方法、選び方など詳しく説明している動画です。

もともとはメキシコ産の植物ですが、今はモロッコ、アルジェリア、チュニジアが主な生産地だそうです。

ウチワサボテンといっても、いろいろな種類があるので、奇跡のオイルが取れるのは、特定の品種なのでしょう。

****

あまり美容に興味がないので、ウチワサボテンのシードオイルのことは、このニュースを見て、初めて知りました。

カナダのアマゾンを見たら、オーガニックのオイル、30ccが38ドルぐらいでした。

英語では、prickly pear seed oil または、cactus barbary fig Oil という名前です。

日本のアマゾンにもありました。

やや匂いにクセがあるみたいですね。

一度使ってみたい気もします。






病院の天井安楽死の合法化の現状。前のページ

アルザス地方のクリスマスのクッキー、ブレデル(グルテンフリー)の作り方:フランスのお菓子(47)次のページブレデル(星型のクッキー)

ピックアップ記事

  1. 『星の王子さま』~お役立ちリンク集
  2. 2023年版、フランス語学習用カレンダーの紹介:テーマは「食」

関連記事

  1. 雪

    時事ニュース

    ニューヨーク州バッファローで記録的な大雪

    ニューヨーク州バッファローの大雪のニュースをご紹介します。バッ…

  2. モナリザ
  3. 地図(シリア)

    時事ニュース

    シリアのドゥーマで何が起こったのか?

    シリア政府が化学兵器を使ったとして、2018年4月13日金曜日に、アメ…

  4. 冬時間

    時事ニュース

    夏時間と冬時間。年に2度の時間の変更は、意味があるのか、ないのか?

    フランスを含め、欧州連合の国々は2019年10月27日(日)の未明に、…

  5. グアム島

    時事ニュース

    アメリカ軍が2000匹のネズミをグアム島に投下~その心は?

    JDEという子ども新聞から、環境問題に関する記事を読みました。…

  6. スマホをチェックして詐欺を見つける

    時事ニュース

    フランス発:不正引き落とし詐欺の手口と今すぐできる対策

    最近増えているオンライン詐欺に関するニュースクリップを紹介します。…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

更新情報をメールで配信中

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらからどうぞ

封筒
⇒お問い合わせフォームへ


お気軽に^^

☆和文仏訳、仏文和訳の無償サービスは行っておりませんので、ご了承願います。

アーカイブ

PAGE TOP