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青が増えていったゴッホの最後の数ヶ月。

2023年の10月3日から2024年の2月4日まで、オルセー美術館で、« Van Gogh à Auvers-sur-Oise. Les derniers mois »(オヴェール・シュル・オワーズのヴァン・ゴッホ、最後の数ヶ月)という展示会が行われています。

これにちなんで、France2が、最晩年のゴッホについて2分で伝えているニュースクリップを紹介します。

タイトルは、Culture : les dernières œuvres de Van Gogh au cœur d’une exposition(文化:ゴッホの最後の作品たちが、展示会の目玉となる)

ゴッホの最後の数ヶ月

2分

トランスクリプション

Au nord de Paris, Auvers-sur-Oise. Son église toute simple, ses petites rues tranquilles.

En mai 1890, après un séjour à l’hôpital psychiatrique, c’est là que s’installe Vincent Van Gogh pour un nouveau départ.

Il veut se refaire et peindre des dizaines de tableaux comme cette fameuse église.

Mais dans sa tête, l’orage gronde. Alors pourquoi à Auvers, Van Gogh a-t-il le blues ?

C’est le choix du vingt heures.

À Auvers-sur-Oise, Van Gogh peint frénétiquement, un à deux tableaux par jour.

Pourtant, très vite, plusieurs détails de son travail intriguent beaucoup son médecin, le docteur Gachet.

D’abord, les touches de ses peintures sont excessivement épaisses.

Et puis il y a ces grands formats vides, sans présence humaine.

En fait, Vincent Van Gogh se sent seul et broie du noir.

Sa palette se transforme.

Les bleus, de plus en plus sombres, envahissent tout.

- Il y a une espèce d’association à la fois à un sentiment diffus de mal-être et à la couleur bleue, à la couleur du blues et qui va donner à toute cette œuvre d’Auvers une espèce de note bleue dominante.

Pas la peine de se mentir, à Auvers-sur-Oise, Van Gogh a emporté ses vieux démons dans ses bagages.

Sa bouteille d’absinthe, mais pas seulement.

À l’auberge Ravoux, dans sa chambre du deuxième étage, il a accroché cet autoportrait qui le représente à son avantage.

Car son reflet, inversé dans le miroir, cache son oreille coupée.

Dans la tête de Van Gogh, tout est compliqué. Regardez dans son dernier tableau, même les racines sont torturées.

Et c’est ce jour-là que le peintre part dans les champs… pour se donner la mort.

Aujourd’hui, 133 ans plus tard, le portrait en bleu de Van Gogh reste une icône indéboulonnable dans la tête de ses nombreux fans.

☆トランスクリプションの引用元⇒7 jours sur la planète – Enseigner le français langue étrangère (FLE) avec l'actualité – Fiches pédagogiques gratuites

ゴッホの最後の数ヶ月・和訳

パリの北のオヴェール・シュル・オワーズ。素朴な教会に静かで小さな道。

1890年5月、精神病院で過ごしたあと、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホが再出発するために移り住んだのがここでした。

彼は、やり直して、この有名な教会の絵のような絵を何十枚も描きたかったのです。

しかし彼の頭の中では、嵐が吹き荒れていました。では、なぜオヴェールで、彼はふさぎこんでいたのでしょうか?

これが、Le choix du 20H(番組のコーナーの名前)のテーマです。

オヴェール・シュル・オワーズで、ヴァン・ゴッホは精力的に描きました。1日に1枚か2枚。

それでも、彼の作品のいくつかのディテールに、主治医のガシェ医師は、気になる点を見つけました。

まず、彼のタッチが、とても太かったこと。

それに、絵に人の姿がまったくなく閑散としています。

事実、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホは、孤独で、ひどく落ちこんでいたのです。

彼のパレット(色使い)は変わりました。

青に青。それはどんどん暗くなり、すべてを覆いつくしました。

- どこまでも不幸な気分と青い色には、関連があります。それが、このオヴェールの作品すべてに、青が勝った色合いを与えています。

明らかに(←嘘をつく必要はなく)、オヴェール・シュル・オワーズに、ヴァン・ゴッホはおなじみのデーモンをカバンに入れて、持ち込んだのです。

アブサンのボトルだけでなく。

ラヴー旅館(Auberge Ravoux)の2階の彼の部屋に、ゴッホは自分がよく見える自画像をかけました。

というのも、鏡の中で反対に写ったその像は、切り取られた耳を隠したからです。

ヴァン・ゴッホの頭の中は、すべてが複雑でした。彼の最後の絵を見てください。根ですら、虐待されています。

そして、その日、彼は野に行き、自殺しました。

133年後の今も、ヴァン・ゴッホの青い自画像は、彼のたくさんのファンの心の中で、その地位を奪うことのできないイコンであり続けています。

単語メモ

broie du noir 黒い考え(ネガティブなこと)が、頭の中をぐるぐるしていること。

diffus 四方に広がった、散乱した;散漫な

Ce n’est pas la pein de ~する必要はない

avantage 優位、利点、才能

indéboulonnable その地位を奪うことのできない、評判をおとしめることのできない

ゴッホの晩年。関連動画

Van Gogh à Auvers-sur-Oise : les derniers mois de l’artiste en 5 lieux emblématiques (オヴェール・シュル・オワーズのヴァン・ゴッホ:5つの象徴的な場所で知るゴッホの最後の数ヶ月)

ゴッホが描いた場所を紹介している動画。フランス語の字幕あり。

4分23秒。

『ゴッホ ~最期の手紙~』日本版予告編

これはゴッホが描いた油絵そっくりの油絵が動いているアニメーションです。

2分。

■ゴッホ関連記事もどうぞ。

ゴッホのヒマワリの絵が意味するもの。

ゴッホの亡くなった村~「虎と小鳥のフランス日記」第20話

*****

ゴッホは、1853年に生まれ、1890年に亡くなったオランダの画家です。後期印象派に分類されています。37歳でピストル自殺した彼が、画家として活動していたのは最後の10年のみ。

その10年のあいだに、何度か作風が変わりました。

彼の絵はとても個性的で、絵にうとい人でも、一目でゴッホとわかる作品が多いですが、生前は、あまり売れず、ずっと貧乏でした。

19世紀の人にとって、彼の絵は斬新すぎたのか、それとも、ゴッホが早く死にすぎたのか。

ゴッホのサポーターだった弟テオも、ゴッホが死んだ翌年に亡くなりましたが、20世紀に入って、ゴッホの評価はどんどんあがり、今は、ダヴィンチやピカソと並んで超有名な画家の1人です。






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