NHKのラジオ講座、百合のFranceウォッチング、受講メモです。
今週は百合がピエール夫妻をたずねる場面です。百合とピエールの奥さんのジャンヌは初対面です。
きょうのメニュー
それでは、早速、復習しましょう。
人称代名詞「~に」
Je te présente ma femme.
妻を君に紹介するよ。
この文の te みたいなのの仲間で、前置詞〈à/pour +人〉に代わる代名詞のことを間接目的語になる代名詞、あるいはテキストにある間接補語人称代名詞と呼びます。
「~に」と訳せる代名詞です。
上の文を代名詞、teを使わずに書くと
Je présente ma femme à Yuri.
となります。
teは この à Yuriを受けています。
具体的には
me(m’), te(t’) lui, lui, nous, vous, leur, leur
です。
間接目的語をとる動詞
その動詞によってàが続くか、続かないか違うので、àが続くものを覚えて、そういう動詞のときは、間接目的語なんだ、と覚えておくといいです。
以下は、「語彙を増やそう」コーナーで登場した動詞です。
~に頼む demander à
~に与える donner à
~に送る envoyer à
~に手渡す passer à
~に言う dire à
~に手紙を書く écrire à
~に貸す prêter à
~に電話する téléphoner à
※間接目的語になる人称代名詞はこちらで詳しく説明しています⇒「まいにちフランス語」25:L47 間接目的語になる代名詞
ポーズカフェ~tuとvousの使い分け
se tutoyer tuで呼び合う
きょうのスキットの最後の、ピエールのセリフ
Yuri, on peut se tutoyer !
百合、tuで呼び合おう.
に関連して、どんなときにtuとvousを使えばいいのかというお話がありました。
フランス語の2人称「あなた」はtuとvousの2つあります。
参考書などには
tu きみ
vous あなた
と書いて区別していたりしますが、
tuかvousと呼んでいる相手が複数のときも、vousです。
通常、距離のある人、たとえば初対面の相手、目上の人、お客さんなどにはvousを使い、家族や友だちなど親しい人にはtuを使う、と言われます。
tutoyer 相手のことをtuを使って話す
vouoyer vousを使って話す
問題なのは、最初はvousで話始めるとして、どこからtuにするのか、ずっとvousなのか、ということです。
書き取り
Oui, «on peut se tutoyer ? », c’est une formule très courante chez les Français. Il arrive bien sûr que l’on se tutoie ______ comme par exemple, les étudiants dans même campus, mais généralement on passe du vous au tu dans mutuel accord.
C’est normal qu’Yuri vouvoie Pierre et Jeanne qu’elle raconte pour la première fois, mais à partir de moment ou Pierre invite Yuri à le tutoyer, elle peut le faire sans hésite. C’est(?) à partir de une différence d’âge de plus de 15 ans que l’on hésite tutoyer.
Comme l’emploi du tu et du vous es très subtil même pour les Français, il vaut mieux attendre que vos interlocuteurs vous tutoient pour commencer à le tutoyer vous-même.
※すみません、きょうは二箇所聞き取れませんでした^^; マーカーをひいた部分はイチゴプリンママさんにコメントで教えていただきました。
interlocuteur 話し相手、対話している相手
要約
«on peut se tutoyer ? »はフランス人でもよく使う言葉である。学生などはいきなりtuで呼び合うことも多いが、たいていはお互いの合意の上で、tuを使うことになる。
ピエールが百合に「tuを使って」、と言ったから、そこでtuと呼ぶようにするのは何ら問題ない。相手にそういわれても、tuを使うのをためらうのはむこうが15歳以上、年上のとき。
tuとvousの使い分けはフランス人でも難しいので、相手がtuを使ってきたら、自分もtuにするのが無難である。
いかがでしたか?
私は子どもころ、家では「あんた」と親に呼ばれてたと思います。あるいは、「penちゃん」とか。「あんた」がtuにあたりますかね。
第3者が家族に私のことをさしすめすときは、「娘さん」「お嬢さん「「お姉さん」「penさん」あたり。
会社では「penさん」とこれまた名前で呼ばれていたし、友だちにも、名前かあだな。あまり代名詞で悩むことはなかったです。
知らない人には、「お宅」(オタクのおたくではありません)を使うので、これがvousに近いでしょうか?。
考えてみると、日本語には相手をさす言葉はたくさんありますが、会話ではあまり代名詞を使いませんね?
ちなみに、現在、英語圏に住んでいるので、誰も私のことを「奥さん」などとは呼びません。
こんにちは。イタリアのイチゴプリンママです(名前変えました)。
私もディクテ、一つめがわかりませんでした。意味は「最初から」とか「いきなり」ということでしたが、思いつきません、、、
二つめは”C’est à”のように思いました。
イタリア語もフランス語のvousvoyerとtutoyerにあたるものがありますが、イタリア語の方がずっと早い段階でtuを使うように思います。コマーシャル類はまずtutoyerです。フランス語になれていた私は、なんだかなれなれしくて、「私とあなたって親しい友達なの?」となかなかなじめませんでした、、、
イチゴプリンママさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
一つ目は「ドンブレ」と聞こえるんですが…。2つ目はC’estだと文法的にはいいような気がしますので、記事に書き加えました。でも、ここは私、「ズトっ」って聞こえるのです。
でも、以前仏検講座で「自分の耳を信じるな」と教えてもらいました。文法的に意味のとおる文にしろ、と。
イタリア語にもtuとvousみたいなものがあるんですね。イタリア人はやはりおおらかなのか、フランスとはtuの許容範囲が違うのか、どちらかでしょうね。
Penさん、こんにちは。
tuとvous、いつまでたっても慣れません。
少し前までtuで話しかけていてくれた相手が、いつのまにかvousで話しかけてくるようになってちょっと凹んだりしてます(笑)
こうやって、お互い同意の上にすればいいんですね〜。
夫は、目上の人にtuを使おうと言われたときには、会話の中でとにかく人称を明確にしない言い回しばかり使って乗り切るそうです。
これはさすがにネイティブじゃないと難しい技な気がしますが。
ユッキッキさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、tuで呼んでいた人が、vousにシフトする、ということもあるでしょうね。
>夫は、目上の人にtuを使おうと言われたときには、会話の中でとにかく人称を明確にしない言い回しばかり使って乗り切るそうです。
ということは、やはり目上の人にtuを使うのは、たとえ相手がそうして、と言っていても、心理的抵抗があるのでしょうか?
人称を明確にしない言い回しって、どんなんだろ。話題を自分たちのこと以外にすればtuを使わなくていいとは思いますが。
人にもよると思いますが、夫は、この人にtuは使えない、と感じる人はいるようです。
以前超高齢の著名な方ともtuで話しているのを聞いたので、年齢や職業とは関係なく、あくまでrespectの問題だと思いますが。
どうやったら人称を明確にせず話せるのか、これはかなり高度なんだよ〜と夫がウキウキ言っていたので、言い回しをいろいろ変化させるのだと思いますが、私には全然分かりませ〜ん。
ユッキッキさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
なるほど。respectの問題ですか。
自分のほうでtuが使えないというのと、自分をtuで呼んでほしくない、というのもあるかもしれませんね。
そうやって考えるとけっこう面倒ですね。
ユッキッキさんのご主人は話術にたけていそうな感じですね。日本語でも敬語って難しいですから。