小麦粉

時事ニュース

コムギは地政学上の武器。

世界の主要な食料であるコムギは、地政学的な戦略に使われる、という内容の動画を紹介します。

タイトルは、Le blé, une arme géopolitique(小麦粉:地政学の武器)。

小学生から高校生の勉強のお助けサイト、Luminiの作成した動画です。

Le blé

3分50秒。フランス語の字幕あり。

トランスクリプション

Le blé est l’un des produits clés de la sécurité alimentaire mondiale.

Des milliards de personnes en consomment chaque jour sous différentes formes.

Cette céréale sert principalement à fabriquer des aliments de base : de la farine, du pain, des pâtes ou encore de la semoule…

Si le blé est consommé partout sur la planète, dépend d’un marché mondial, il ne peut être cultivé partout.

Sa culture est localisée dans des territoires bénéficiant de la présence de l’eau, de sols fertiles et d’un climat tempéré.

Aujourd’hui, les pays qui peuvent à la fois produire et exporter du blé sont rares.

Si la Chine et l’Inde sont les deux premiers producteurs mondiaux, ils n’exportent pas de blé car la production est intégralement consommée par leur population.

Ce qui n’est pas le cas de la Russie, premier exportateur de blé du monde, suivi des États-Unis, de l’Australie, du Canada, de la France, de l’Argentine, de l’Ukraine et du Kazakhstan.

À l’inverse, le nombre de pays qui doivent importer du blé ne cesse d’augmenter.

L’Égypte, l’Indonésie et l’Algérie en sont les trois plus gros acheteurs mondiaux.

En raison de la croissance démographique les besoins en blé se sont amplifiés. La consommation dans le monde est passée de 330 à 780 millions de tonnes sur les 50 dernières années.

Si la production tient le rythme grâce aux progrès mécaniques et scientifiques, elle est aujourd’hui confrontée aux changements climatiques.

Continuer à produire autant de blé en réduisant l’empreinte écologique des activités agricoles, voilà la gageure des prochaines décennies.

Les récoltes en blé peuvent varier fortement d’une année à l’autre dans certains pays, et certaines limites de production font craindre des écarts importants entre l’offre et la demande à l’avenir.

Dans ce contexte, les jeux de puissance pourraient s’accentuer.

Ils ne sont pas nouveaux, le blé a toujours été une ressource stratégique dans les relations internationales.

Cette céréale joue un rôle central dans le commerce mondial et la paix sociale.

Quand elle vient à manquer, les marchés se tendent et des signes de nervosité gagnent les sociétés.

Le double choc représenté par la COVID-19 et l’invasion russe en Ukraine accentue actuellement l’insécurité alimentaire dans le monde.

La pandémie accroît la pauvreté, la guerre en Ukraine, elle, a fait exploser les prix à l’échelle internationale, le pays étant une superpuissance productrice et exportatrice, notamment de blé.

Le XXIᵉ siècle sera marqué par une progression des inégalités agricoles et alimentaires.

Développer une agriculture responsable, repenser le système de l’offre et de la demande; c’est s’assurer d’un juste accès à l’alimentation, gage de paix dans de nombreuses zones du monde.

コムギ・和訳

コムギは世界の食料を保障する鍵になる食料のひとつです。

何十億もの人々が、毎日違う形でコムギを消費しています。

おもにこの穀物から、小麦粉、パン、パスタからセモリナといった食品が作られています。

コムギは、世界中の市場に出回り、消費されていますが、どこでも栽培できるわけではありません。

コムギの栽培は、水、肥沃な土壌、温暖な気候に恵まれた場所で行われています。

今日、コムギの生産と輸出の両方を行っている国はまれです。

中国とインドは、二大生産国ですが、生産したコムギを輸出しません。すべて自国民が消費するからです。

世界で最大の輸出国であるロシア、それに続く、アメリカ合衆国、オースラリア、カナダ、フランス、アルゼンチン、ウクライナ、カザフスタンはそうではありません。

コムギを輸入する国は増加する一方です。

エジプト、インドネシア、アルジェリアが、世界でもっともコムギを買っている国です。

人口の増加により、コムギの必要性は高くなっています。

世界の消費量は過去50年で、3億3000万トンから、7億8000万トンに増えました。

機械や科学の進歩により、生産は順調ですが、ここに来て、気候変動に直面しています。

農業活動によるエコロジカル・フットプリントを減らしながら、これまでと同じように生産を続けることは、今後数十年の大きな課題です。

コムギの収穫量が、年によって大きく変動する国もあり、生産量の限界もあるので、この先、需要と供給に大きなギャップが生じる懸念が生じています。

そのせいで、パワープレー(力を行使するゲーム)が、増える可能性があります。

これは今に始まったことではなく、コムギはいつも国際関係における戦力的な資源でした。

この穀物は、世界貿易と社会平和の中心的な役割を果たしています。

コムギがなくなると、市場は緊張し、ピリピリした雰囲気が社会に広がります。

新型コロナウイルスとロシアのウクライナ侵攻というダブルショックのせいで、現在、世界は食糧難に陥っています。

パンデミックは、貧困をエスカレートさせ、ウクライナでの戦争は、世界規模で価格を高騰させました。ウクライナはコムギを中心とした食料の一大生産国であり輸出国だからです。

21世紀は、農業と食料の格差が広がることになるでしょう。

持続可能な農業を展開し、需要と供給のシステムを見直すこと。これが、世界の多くの地域で平和を保証する、公平な食料の入手を確かにします。

単語メモ

une gageure  向こう見ずな言動、無謀な行為、賭け

une nervosité  (一時的な)神経の興奮、神経過敏

gager (担保によって)保証する

コムギ問題・関連動画

Guerre en Ukraine : l’arme du blé (ウクライナ戦争:コムギという武器)。2022年6月18日のニュース。

コムギの値段があがっているのは我が国のせいではない、と言うプーチン大統領と、収穫したコムギを輸出できず困っているウクライナの農民。

3分22秒。

■関連記事もどうぞ

2分で知るウクライナの歴史。

*****

世界のコムギの輸出量の3割をロシアとウクライナが担っているそうです。

ウクライナの輸出はかなり減っているし、ロシアも輸出に制限をかけているので、今後ますますコムギの値段があがるでしょう。

しかも異常気象で、コムギの栽培は世界的に影響を受けています。

いいニュースは1つもありません。

ただでさえ、世界における食料の分配がアンバランスで、余っているところと、全然足りないところがあったところに、今年は状態が悪化しました。

せめて戦争は早くやめてほしいです。






中絶の権利国によって違う中絶の権利。前のページ

ノートル・ダム:レ・フランジーヌ(歌と訳詞)次のページノートルダム大聖堂

ピックアップ記事

  1. 『星の王子さま』~お役立ちリンク集
  2. 2023年版、フランス語学習用カレンダーの紹介:テーマは「食」

関連記事

  1. 揚子江

    時事ニュース

    揚子江で客船が転覆、悪天候のため救助は難航

    中国の揚子江で客船が転覆して沈んだニュースをお伝えします。事件は201…

  2. ラップトップを使っている手

    時事ニュース

    フランスの掲示板サイトを利用して機密情報を集めるロシアのスパイ。

    ロシアがフランスの掲示板サイトを利用して機密情報を集めているというニュ…

  3. penとネットの闇市

    時事ニュース

    インターネット上の違法サイトを一斉に摘発

    Euronewsの短いニュースをご紹介します。インターネット上…

  4. 桜

    時事ニュース

    日本の習慣、「お花見」をフランス語で説明する

    子ども新聞の1jour1actuに、日本の「お花見」の習慣を説明した記…

  5. ブルンジ

    時事ニュース

    ブルンジの土を使わない農業。

    アフリカ中東部にあるブルンジ共和国の土を使わない農業を取材した2分のニ…

  6. 欧州連合の旗と若い女性

    時事ニュース

    欧州連合はどのような役割を果たしているか?

    TV5 Monde が制作した、欧州連合について簡単に説明している2分…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

更新情報をメールで配信中

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらからどうぞ

封筒
⇒お問い合わせフォームへ


お気軽に^^

☆和文仏訳、仏文和訳の無償サービスは行っておりませんので、ご了承願います。

アーカイブ

PAGE TOP