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フランス語の扉を開こう~ペンギンと

知的なパリジャンは接続法を使う?:「秘密のパリへ連れてって」プロローグ2

マルメゾン城

フランスダイレクトスクールが週に1回配信している、「秘密のパリへ連れてって」序章、その2の受講メモです。

この「ひみパリ」(長いので私はそう呼んでおります)は、パリに住む5人の男女のそれぞれの mon Paris (モン・パリ)を紹介するという企画です。

序章その1では、若い3人が登場しました。


その2ではちょっと年齢があがりまして、大人な感じの2人の男性です。Raymond (レイモン)さんという大学の先生と、Sébastien (セバスチャン)という金融関係のコンサルティングをする会社を持っている男性が登場しました。

お2人とも、ちょっとインテリな雰囲気でしたね。

セバスチャンは、「昔、日本に行ったとき、日本人にすごく親切にしてもらったから、お返しにこの動画の仕事を引き受けた」と、クールな証券アナリストには似合わない、鶴の恩返しみたいなことを語っていて、印象に残っています。

また、そのうち、動画を紹介できる回もあると思いますので、それまでどんな人なのか想像しながら記事を読んでください。

☆きょうのメニュー
●3つのキーフレーズ
●プチ文法:接続法


3つのキーフレーズ

pour que + 接続法 ~のために

… nous avons voulu donner des explications sociologiques, historiques voire esthétiques pour que votre compréhension de Paris, de la langue français, soit améliorée.
みなさんが、パリやフランス語をより理解できるように、私たちは、社会学的、歴史的、さらに美学的な説明をしようとしました。

レイモンさんは大学の先生なので、いきなりこんな抽象的なことを語っていました。

彼は、パリという街を、社会学的、歴史的、美学的に説明してくれたようです。確かにパリは2500年以上の歴史があり、歴史的建造物も多く、街全体が文化遺産のような側面があります。パリを研究対象として書籍もたくさんありますね。

パリの隠された歴史を教えてくれそうな予感がします。

このフレーズのポイントは、pour que + 接続法という形です。
pour que votre compréhension de … soit améliorée. のsoit がêtreの接続法です。améliorée は動詞、améliorer (向上させる)の過去分詞。主語が、compréhensionという女性名詞なので性数一致してe がついています。

接続法についてはあとでプチまとめをしますので、ここでは別の例文を紹介するのにとどめます。

J’allume le poêle pour que vous n’ayez pas froid.
あなたが寒くないように、ストーブをつけますね。

Je me suis enfermé dans ma chambre pour qu’on ne me dérange pas.
私は邪魔されないように自室に閉じこもった。

例文を見てわかるように、pour que + 接続法 は、メインの主語とque で導かれる節の主語が違うときに使います。主語が同じ場合は、pour + 動詞、という形にします。

Il travaille pour payer son loyer. 彼は家賃を払うために仕事する。

neの単独使用

Dernier mot, la langue ne saurait être simplement une question de technique, c’est une question d’esthétique, de philosophie et parfois d’idéologie.
最後に一言申し上げます。言語とは、単にテクニックの問題ではありえないのでしょう。それは、美学、哲学、時にはイデオロギーにかかわる問題です。

これもレイモンさんの言葉です。レイモンさんは、この動画を誰が見ているのかあまりよくわかっていないようで、難しいことばかり言っていました。

イデオロギーとは、すごく簡単に書くと「いろいろな考え」になるでしょうか。

さまざまなな文脈で使われるので、「思想、観念、意見、主義」など状況に合わせて言い替えることができます。

人は言葉で考えているから、イデオロギーに関係あるのは当然と言えましょう。

idéo は、ギリシア語のイデアからできた言葉で、「観念、思想」という意味。logie は、「~学、~論」という意味です。ロギーも、ギリシャ語のロゴス(言葉)という言葉から来ています。

さて、このフレーズの文法ポイントは否定のne の単独使用です。ne はいつもpasとセットで出てきますが、場合によって、単独で登場することがあります。かしこまった表現だと思います。

pouvoir, savoir, oser, cesser を否定するときは、ne だけにすることができます。

Je ne sais comment le faire. どうしたらいいのかわかりません。

レイモンさんの言葉にでてきた、「ne + savoir 条件法+不定詞」の形のときは、いつもpas がありません。意味は、「~できない」ですが、語調を和らげた表現です。

Je ne saurais vous répondre. お答えできません。
On ne saurait penser à tout. すべてに気を配ることはできないだろう。

qui sait ひょっとしたら、もしかしたら

Puis, qui sait, peut-être qu’on se croisera un jour à Paris.
そして、もしかしたら、パリでいつかすれ違うかもしれませんね。

これはセバスチャンの言葉です。動画を使って、みなさんがフランス語を話したい、パリにいつか来たいと思ってくれたらいいなあ、もしかしたら、ある日、街ですれ違うかもしれませんね、と話していました。

qui sait は英語の Who knows ? で、誰にわかるというのでしょう、先のことはわかりませんよ、ひょってしてこんなことがあったりして、という意味です。
コーヒー


プチ文法:接続法

接続法は、参考書には、「話者の判断が介入しない言い方」「判断留保の除法」などと書かれています。事実を事実として言うのは直接法で、事実としてではなく、こうだったらいいな、とあくまで話者が頭の中で考えていることを述べるのが、接続法であるらしいです。

たとえば、レイモンさんの使っていたpour que + 接続法。目的が達成されるかどうかはわからないので、客観的な事実ではありません。

さらに、セバスチャンも接続法をこんなふうに使っていました。
je suis désolé, mais pour le besoins de la caméra, il fallait que je sois habillé correctement.
ごめんなさい、カメラで撮影するなら、もっときちんとした格好をすべきでしたね。

fallait は falloir の半過去形です。

Il faut que ~ ~すべきである、というときも接続法を使います。これも、~すべきそのことは、現実になるかどうかわからないから、接続法を使っているのだと思います。

ほかの例:
Il faut que vous reveniez me voir. ぜひまた会いに来てください。

接続法は、話し手の主観を表す、と以前ラジオ講座で習いました。客観的な事実ではなく、あくまで頭の中で考えていることを話す時、接続法を使うようです。

「頭の中で考えないことなんてないじゃん」と思うかもしれませんが、この場合の「頭の中」は接続法の「頭の中」とは微妙に意味が違います。

また条件法も、事実ではないのですが、条件法は客観的事実をパキっと裏返しており、接続法より「ありえなさ加減」が強烈である、と個人的に理解しています。

詳しくは、こちらを復習しておいてください。


序章その2は、登場人物がインテリだったせいか、文法的に難しいところが多々ありました。セバスチャンさんは、やさしそうでなかなか感じのいい人でした。

「こんな格好ですみません」と言っていましたが、べつにTシャツを着ていたわけではなく、カッターシャツの上に上品なグレーのセーターを着ておられました。

これ以上きちんとした格好というと、スーツでしょうか?

確かに、レイモンさんはスーツを着ておられましたが、薄いパープルのシャツに、グリーンのネクタイ、茶系のチェックのざっくりとしたジェケットという、かなり難しい色合せにチャレンジしていました。

さすが、フランス人だ、と思った次第です。

それでは、次回の「秘密のパリへ連れてって」をお楽しみに。次回から本編です。

フランスダイレクトスクールは、無料体験できます。詳しくはこちらをどうぞ⇒フランスダイレクトスクール(旧フランス語脳プロジェクト)で自分の才能を見つける

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  1. ペンさん、こんにちは。
    2500年の歴史があるパリを案内してくれる
    インテリ男性達、楽しみにしています!
    接続法をきちんと使えるのは
    知的な証なのですね、私も意識してみます。

    ペンさんのイラストが可愛くって、可愛くって、
    なんだか楽しく読めるんです。
    フランス語の勉強は 理由はわからないのですが
    気分が良くなるし、未来が開ける気になります。

    これからも、がんばります。
    電車の中でいつも読んでいます。

    モコ

      • フランス語愛好家
      • 2016年 6月 06日

      モコさま

      こんにちは。いつもブログのご愛読
      ありがとうございます。

      接続法ってよくわかりませんが、
      使うべきときに使わないと
      恥ずかしい思いをする、

      と解説の先生がおっしゃっていました。

      イラストをほめてくださり、
      ありがとうございます。

      のろのろ更新ですが、
      今後ともよろしくお願いいたします。

      pen

    • akemi・sapporo
    • 2016年 9月 12日

    ありがとうございます。近接未来と単純未来の使い方がわかりませんでした。でも、わかりやすく書かれていて嬉しかったです。フランス語教室で文法は勉強しています。、眼で学んでいる学習が自分には多く会話に慣れなくて、ヒアリングが苦手です。もう2年になります。時々覗かせて頂き勉強頑張ります。

      • フランス語愛好家
      • 2016年 9月 12日

      akemiさま

      こんにちは。penです。

      ブログをごらんいただき、
      ありがとうございます。

      何かお役にたてれば
      うれしいです。

      >ヒアリングが苦手

      ラジオ講座やインターネットを
      利用して、聞く練習をすると
      いいのではないでしょうか?

      私もそうなのですが、
      けっきょく、聞く量が少なすぎるだけなのだと
      思います。

      これからもよろしくお願いいたします。

      pen

    • Suki
    • 2016年 9月 29日

    Penさん、ロンドンよりこんにちは。

    La FontaineのFablesについてインターネットで見ているうちにこちらのサイトを拝見しました。

    いろいろ面白いトピックを載せていらっしゃいますね。興味深かったです。

    接続法を見たり聞いたりすると、フランスの文化レベルは高いなぁ、となぜか感じます。estがsoitに変わるのに最初は驚きましたが(笑)。

    ちなみになぜFablesかというと、先日1人でパリに行った際に、たまたまあるカップルと知り合ったのですが、その男性(80代の方です)が、たまたま近くの売店で売っていたこの本を、きれいなフランス語だから、と買ってくださったのです。

    またブログを拝見させていただきますね。

      • フランス語愛好家
      • 2016年 9月 29日

      Sukiさま

      はじめまして。

      ブログにお越しいただき、ありがとうございます。

      見知らぬ人が、ラ・フォンテーヌの本を買ってくださったのですね。
      いい人ですね。きっとその方は、この本をお好きなのでしょうね。

      確かにフランスは、文化を大事にしていますね。

      また気が向いたら、ブログを見に来てください。

      コメントありがとうございました。

      pen

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