きょうから新シリーズとして、毎週1回、フランス語の数字の読み方をご紹介します。
以前、アメブロに数字の記事を書いていましたが、リンク切れや動画の削除がちらほらとあり、情報が古くなってきました。
再構成して、こちらに書いていきますね。
フランス語の数字って難しいイメージがあります。
でも、結局は慣れの問題かと思います。
このシリーズは、初心者の方のお役に立つように、ペースはゆっくりにし、解説も丁寧につけます。
どうぞおつきあいください^^
初回は、«0»です。
数字 «0»
0(ゼロ)のスペルは zéro
読み方は ゼロ
日本語や英語と同じなのですが、eの上についてる印は、アクサンテギュというものです。
アクサンテギュはつづり字記号の1つ。
べつにここにアクセントがつくという意味ではありません。
アクサンテギュはで、e の上にだけ出現します。
eは う(あるいは無音)と読むことがありますが(たとえば je のe )、このしるしがついているときは「え」と読むんだ、ぐらいの認識で大丈夫です。
つづり字についてはこちらも参照してください⇒フランス語のアクサンと句読点のまとめ
R はのどをふるわせる音なので、ゼホみたいな感じ。
でもそんなに極端なRの音ではないですね。
発音はこちら⇒
(△を押すと音が聞こえます)。
zéroがタイトルに入っている映画
数字 «0» がタイトルに入っている映画の予告編をご紹介しますので、聞き取ってみてください。一番最後に出てきます。
タイトルは
L’Heure zéro
「ゼロ時間の謎」
2007年秋にフランスで公開の、パスカル・トマ監督の映画です。
お金のかかった「火曜サスペンス劇場」みたいな趣ですね。
原作はイギリスのアガサ・クリスティ(Agatha Christie)の「ゼロ時間へ」(Towards Zero)というミステリー。
原作の舞台は1940年代。カントリーハウス(別荘)に家族や親戚が集まっている最中に起きた殺人事件を現代のフランスに置き換えています。
ゼロ時間とは何でしょうか?
小説の冒頭で、ある判事がこれは殺人の起きる時間だ、と言います。
被害者はある日突然殺されるのではなく、さまざまな原因が何年も前から積み重なっていき、それが殺人の起こるゼロ時間に集約されるのです。
ところが、実はもう1つゼロ時間があります。
でも、これは謎解きにかかわっているので、ここでは書けません。
zéro を使った文章
J’ai eu un zéro en mathématiques.
私は数学で零点を取りました。
On doit repartir de zéro.
最初からやり直しをしなければならない。
原点に立ち返らなければならない。
この続きはこちらから⇒フランス語の数字【第2回】~1(アン)
ゼロとは、「何もない」という概念を表した数字。
ゼロという概念を数の1つとして取り入れたのは、インドの数学です。ローマ数字(I,II,Vみたいなやつ)にはゼロがありません。
でももちろんローマ時代にも「何もない」という状態はそこら中にあったわけです。
インドでは、それを見つけて、「ゼロ」という概念を与えたんですね。
何かを発見することって、すでにここにあるものを1つ1つ見つけて、言葉を与えていくことなんだ、と改めて思いました。
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