先日私が購入しました電子辞書、カシオエクスワードXD-N7200の音声コンテンツに関してのご質問に答えました。
⇒フランス語用電子辞書:カシオエクスワードXD-N7200の音声コンテンツ
そうしましたら、同じ方からさらに質問をいただきました。
辞書の見出し語に関しては紙の辞書には発音記号等がついていますが、複数形や動詞の活用など発音記号等がついていない物に関しての音声対応はありますか?
きょうはこの点について検証します。本日も写り込みのはなはだしい写真ばかりですが、ご容赦願います。
一口に紙の辞書といってもいろいろありますね。
私が愛用しているプチ・ロワイヤル仏和辞典の場合でお話します。
単数形、複数形の発音について
フランス語の名詞の複数形は原則として単語の最後にSをつけて、そのSを読まないので、単数でも複数でも発音は同じです。だから、特に発音記号をつける必要はないですよね?
単数と複数の発音が大きく違う「目」と「卵」をそれぞれの辞書で見てみました。
まず「目」
プチ・ロワイヤルには、発音記号、カタカナ及び説明がのっていました。
電子辞書では目は単数(œil)、複数(yeux)続けて発音されました。
つぎに「卵」
プチ・ロワイヤル
電子辞書
卵は単数の発音のみでした。ちなみに
単数:œuf ウフ
複数:œufs ウー
です。
結論:単語によって違うようです。ただ、先にも書きましたように、単数、複数で発音はそんなに変わらないので、この点はそれほど問題にならないと思います。
動詞の活用
次に動詞の活用ですが、プチ・ロワイヤルには、代表的な動詞はこんなふうに発音記号がついています。
でもすべての動詞の活用形に発音記号はついていません。パターンが同じ動詞に関しては、活用のみが書いてあります。
とはいえ、私、フランス語の発音記号はなんとなくしか読めないので、ふだんはつづりの方で読んでいます。
そして、この語とあの語のこの部分はいっしょの発音なのだろうかといった疑問がわいたときだけ、発音記号を確認しています。
さて、電子辞書をチェックしてみました。
avoir はこのようにすべての活用の発音がついています(主語から読んでいます)
活用表の番号は紙辞書と同じなので、つきあわせながら、どの動詞まで発音が入っているのか調べてみたところ、
1.avoir
2.être
3.aller
4.faire
5.finir
まで、辞書に書いてある部分を発音していました。
つまり、1.のavoirであれば、
肯定形 不定詞の単純形、複合形~否定倒置形複合時制まで
5.のfinir なら、
このページにある分を発音しています。
活用表そのものは、この86番のものまで、参照できます。
さて、電子辞書は活用した形から原形を調べることができます。
変化形というところに、活用した形の最初の文字はいくつかいれると候補が出てきます。
この場合は、私は«enverront»と、すべてスペルアウトしました。
そうしますと、こんな画面が出ます。最初の数文字入れた場合は左の枠に候補が出るので、そこから選びますが、この場合は一つだけなので、それを選択します。
すると、このように該当の動詞を参照できます。
プチ・ロワイヤル仏和辞書には頻出の活用形(たとえば、suis)はのっていますが、通常活用形で辞書をひくことはできないので、これは電子辞書ならではの機能と言えます。
こんなところで、回答できているでしょうか?
カシオのエクスワード、私はアマゾンで買いました。
このモデルに関して、ご質問があれば、お気軽にお問い合わせください。
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