スズラン

フランスの暦、年中行事

すずらんの咲く頃・ダニエル・ダリュー、歌と訳詞。

フランスでは5月1日はスズランの日( La Fête du Muguet)です。

この日、愛する人や友だち、日頃お世話になっている人にスズランの花束を送る習慣があります。

春の訪れを喜び、お互いの幸運を祈ります。

スズランはとても香りのいい花ですね。

きょうはスズランにちなんで、”Le Temps du Muguet”という古いシャンソンをご紹介します。



すずらんの咲く頃

この曲は、もともとは「モスクワの夜」というロシアの歌です。それにフランシス・ルマルク Francis Lemarque という歌手がフランス語の歌詞をつけて59年に発表しました。

フランシス・ルマルクの歌はこちらでご紹介しています。
きょうの単語:muguet

きょうはダニエル・ダリュー(Danielle Darrieux)のバージョンを紹介します。
2分19秒

訳詞です。最初の節だけオリジナルを引用しますね。

Le temps du muguet
すずらんの咲く頃

Il est revenu le temps du muguet
Comme un vieil ami retrouvé
Il est revenu flâner le long des quais
Jusqu’au banc où je t’attendais
Et j’ai vu refleurir
L’éclat de ton sourire
Aujourd’hui plus beau que jamais

すずらんの季節が巡ってきたわ
再会した古い友だちのように
桟橋沿いをぶらぶらするために戻ってきたの
私があなたを待っていた土手まで
そして、あなたの微笑みが
花咲くのを見たの
これまでにないほど晴れたこの日に

すずらんの季節は決して長くは続かない
5月ほどはね
花束がすべてしおれてしまっても
私たち二人は何も変わらないわ
前と同じように美しく
私たちの愛の歌は
初めての日のように響きわたる

すずらんの季節は行ってしまった
疲れきった古い友だちのように
一年のあいだ、ずっと忘れていられるように
去っていくとき、私たちに残してくれた
春の気分を少しだけ
二十歳の心をすこしだけ
ずっと愛しあっていられるように

歌詞はこちらを参照願います⇒Le temps du muguet

☆単語メモ

revenir+inf.~しに戻ってくる 
le long de ~に沿って
 



ダニエル・ダリューについて

ダニエル・ダリューは1917年5月1日生まれ。
つまりきょうが96歳(!)のお誕生日なのです。

彼女はフランス、ボルドー生まれ。
1931年14歳のとき、映画デビューしました。それ以後ずっと現役です。
口が小さくて、古典的な美人です。小柄ですが、けっこうグラマーです。

国際的なスターになったのは、1936年の「うたかたの恋」

うたかたの恋(Mayerling)のワンシーン、当時19歳ぐらい。
2分

この映画はマイヤーリング事件と呼ばれる、1989年に、当時のオーストリア=ハンガリー帝国の皇太子ルドルフと男爵令嬢マリー・ヴェッツェラがマイヤーリングという場所で心中した事件をもとに書かれた小説の映画化です。

でもこの事件は暗殺説もあり、いまだに謎です。1世紀以上前のことですから、真相が明らかになるのはないでしょうね。

この話は皇室もので、華やかに演出できるせいか、ほかにも映画やテレビドラマ化されています。

1951年の映画の中のダリュー
Rich, Young and Prettyというアメリカのミュージカルより
ダニエル・ダリュー

この写真はWikimedia commonsでパブリックドメインだったので借りて来ました。

ダニエル・ダリューは歌手でもあります。

こちらで「ロシュフォールの恋人たち」でイヴォンヌ(ダリュー)が歌っている歌を紹介しています。
⇒ 双子姉妹のママをご紹介します。

最近では、2002年に「8人の女」に出演していますね。

スズランの日についてはこちらで詳しく説明しています⇒スズランの日の起源~5月1日はスズランを贈って幸せを願う

スズランはとても愛らしい花ですね。それでは、みなさまも素敵なすずらんの季節を!






ピックアップ記事

  1. 2019年版、フランス語と英語が勉強できるカレンダーの紹介。
  2. 『星の王子さま』~お役立ちリンク集
  3. ぜんぶ無料:あなたのフランス語学習に役立つサイト16選

関連記事

  1. お城

    フレンチポップスの訳詞

    アナと雪の女王「とびらを開けて」(フランス語版)の歌と訳詞

    ディズニーの大ヒットアニメ映画『アナと雪の女王』より3曲めのご紹介です…

  2. ロンドン

    フレンチポップスの訳詞

    パトリック・ブリュエルのShe’s Gone(彼女は行ってしまった)の訳詞。

    フランスでは人気俳優であり、国民的な歌手でありながら、日本ではあまり話…

  3. 秋のモンスーリ公園

    フランスの暦、年中行事

    歌と訳詞:美しい九月~バルバラ

    きょうは「9月」というタイトルのバルバラの歌をご紹介します。バルバラの…

  4. こうもり

    フレンチポップスの訳詞

    歌と訳詞:こうもり~トマ・フェルセン 前編

    ここのところ、ハロウィン関連の記事を書いていますが、この歌でしめたいと…

  5. ミュージックシート

    フランスの暦、年中行事

    フェット・ド・ラ・ミュジーク(音楽祭)の起源

    毎年6月21日、フランスでは Fête de la Musique(フ…

  6. 水

    フランスの暦、年中行事

    歌と訳詞:3月の水~ジョルジュ・ムスタキ その2

    ジョルジュ・ムスタキの「3月の水」の歌詞を訳しています。今回は2回めで…

コメント

    • アン
    • 2013年 5月 02日

    ナントにいた時、この日に、同じ寮に住む学生からスズランをもらいました。
    こんな習慣があることすら知らず、それほど親しい人でもなかったので、なんで?なんでくれるの?と、ただただ困惑しました・・・
    外国人だから、くれたのかもしれませんね。イイ人やったんや。

      • フランス語愛好家
      • 2013年 5月 02日

      アンさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      スズラン、もらったことがあるんですね。
      バレンタインの友チョコみたいな感じだったのでしょうか?
      美しき青春の1ページですね。

    • 樋沼達雄
    • 2013年 5月 02日

    ウインに行ったとき、郊外のマイヤリングを見に行きました。いまでも建物はそのまま残っていました。
    その後ある記事を読んでいたら、男爵令嬢の墓から頭蓋骨を発掘したところ、ルドフルが射ったと伝えられるピストルの弾の跡はなく、
    シャベルのようなもので頭部が打撲されそこが陥没していたと報じていました。 暗殺説の根拠ですね。記事はだれがやったかは書いていませんでした。
    ダニエルダリューのあと、カトリンヌ・ドヌーブが主演した同じタイトルの映画も見ましたが、我々にはダニエルダリューでなければ駄目です。
    何回も映画館でみていますし、ビデオも借りて見ました。 まさに絶世の美女です。懐かしい彼女歌声を聞かせて頂いてありがとうございました。

      • フランス語愛好家
      • 2013年 5月 03日

      樋沼さん、こんにちは。
      いつもコメントありがとうございます。
      マイヤリングの現場に行かれたことがあるのですね。
      暗殺説はけっこう根強いようですが、もう誰にもわからないでしょうね。

      ド・ヌーヴもとてもきれいな女優さんですが、ダリューの
      はかなげな様子は彼女にはないかもしれません。
      私もダニエル・ダリューは大好きです。

  1. うたかたの恋、好きです。
    斜陽のパプスブルグを象徴するような事件の一つと言われていますよね。
    ウィーンはまだ行ったことがないので、一度は行きたいです。
    ダリューの「守ってあげたい」的な美しさが魅力ですね。

    すずらん。
    この帯を探しているのですが、思った一本に会えず、今年も見送りです。
    自分のイメージ通りって、難しいです。
    なんでも。

      • フランス語愛好家
      • 2013年 5月 03日

      ママリーヌ空さん、こんにちは。
      こちらにもコメントありがとうございます。
      ダニエル・ダリューって実際はすごく強い人だと思うし、
      どんな役どころでもやってしまう方ですが、
      若いころは愛らしいですね。

      すずらんの帯、2本検索で探してみました。
      どちらも地味ですね・・・
      ママリーヌさん、帯はけっこう派手なのが多くないですか?
      http://www5e.biglobe.ne.jp/~shikama/gal/img_gal_obi10.htm
      http://item.rakuten.co.jp/kimonohiroba/nn0021/

      私はミュゲのオーデコロンが好きでした。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

お気に入りに登録してね♪

CTL+D でお気に入りに登録。

Feedlyで確実に更新をチェックしよう。

follow us in feedly

更新情報をメールで配信中

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

新しく書いた記事です。

  1. 連絡:お問い合わせいただいたプッゼさん、返信メールが戻ってき…
  2. 2019年版、フランス語と英語が勉強できるカレンダーの紹介。…
  3. クリスマスはいくつ?(Combien de Noëls ):…
  4. ドラマ、Dix pour cent (10パーセント)の予告…
  5. フランス語で知るハロウインの由来。
  6. ダンスに関係のある単語:かわいいフランス語(129)
  7. 伝説の歌手、シャルル・アズナブール、94歳で亡くなる。
  8. 私のおかしな人生についての歌(Chanson sur ma …
  9. シャネルを物語る5つの色(後編)
  10. 猛暑をフランス語でなんと言う?

おすすめ記事いろいろ

  1. あつものに懲りてなますを吹く:フランス語のことわざ7
  2. 歌と訳詞:3月の水~ジョルジュ・ムスタキ その2
  3. すずらんの咲く頃・ダニエル・ダリュー、歌と訳詞。
  4. 山羊とキャベツの両方に気を配らねばならぬ~フランス語のことわ…
  5. あまい囁き(Parole parole)、ダリダとアラン・ド…
  6. ごく簡単なフランス語が聞き取れなかった頃~入門日記第20回
  7. 5月8日、ヨーロッパ戦勝記念日(VEデー)の起源とは?
  8. ミスユニバース2015でびっくりのハプニング,優勝者の名前を…
  9. Laisse tomber les filles~フランス・…
  10. 誰もいない城~masausa、penのおまけコーナー【第2回…

おすすめのまとめ記事

  1. 歌の訳詞を書いている記事の目次~その1
  2. ファッション、モード、おしゃれに関する記事の目次(5)
  3. クリスマス関連記事の目次 2013年版
  4. フランス語のCMの記事のまとめ。ディクテに最適。
  5. 『ベルサイユのバラ』新作その2が週刊マーガレット第22号(1…
  6. ファッション、モード、おしゃれに関する記事の目次(1)
  7. かわいいフランス語、教えます~目次 その2
  8. 数字の記事のまとめ その1 0から18まで
  9. かわいいフランス語、教えます~目次 その3
  10. 『不思議の国のFrance』関連記事の 目次その3

フランス語の勉強法とか

  1. 星の王子さまの本
  2. フランス語の日めくり
  3. 黒板

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらからどうぞ

封筒
⇒お問い合わせフォームへ


お気軽に^^

☆和文仏訳、仏文和訳の無償サービスは行っておりませんので、ご了承願います。

アーカイブ

PAGE TOP