今週の虎と小鳥のフランス日記はパリの田舎町(La campagne à Paris)が登場しました。
パリって都会ですけど、その北のほうに一区画だけ、田舎の景観を呈している場所があるのです。私はこのビデオを見るまで知りませんでしたけどね。
「パリの田舎町」の見どころ
今回はたまに登場するカミーユの親友のヴァロンティーナが、この田舎町を案内してくれました。
ヴァロンティーナはパリの北のほうに住んでいるようです。
田舎というだけあって花がきれいに咲いていました。それに人もあんまり歩いてなかったです。
住宅街なので、昼間は皆、学校や職場に行ってるのでしょうね。
この回のみどころ
・美しい景観
・場所の説明のしかた
・(ファッションと化粧がいつも独特です)
「虎と小鳥のフランス日記」ではカミーユがよくしゃべっているのですが、人が違うと話し方も違うので、そのあたり勉強になりました。
3つのキーフレーズ
キーフレーズその1
あっちの方向よ。「パリの田舎町」と呼ばれる地区なの。
Et c’est par là. C’est le quatier qu’on appelle «La campagne à Paris».
キーフレーズその2
着けばわかるけど、この階段を上がったところから、田舎にいるのではないかと思うような雰囲気の地区が始まるの。
Tu vas voir là, arrivés en haut, c’est là que commence la bulle un p’tit peu, le quartier euh…euh où on se croirait à la campagne, en fait.
キーフレーズその3
私の住んでる地区は好きだけど、唯一の問題はとても騒々しいことなの。
Ben, moi dans mon quartier, que j’adore, le…le seul inconvénient c’est que c’est très bruyant.
文法の解説
きょうも自分の勉強のために少し文法の説明を書いてみます。文法に用のない方、まだ習っていない方は飛ばしてくださいね。
今回は特に場所の説明にフォーカスします。
1. C’est le quartier qu’on appelle «La campagne à Paris».
le quartier を que(関係代名詞)以下で説明しています。
そこは私たちが「パリの田舎町」と呼ぶ場所です。
2.この文章はちょっと難しげですが、構文は1と一緒である場所を関係代名詞以下で説明しています。
…c’est là que commence la bulle un p’tit peu
ここから少し泡のような場所が始まるの
la bulle はバブル、泡です。この場所だけ都会であるパリとは異質な場所なので、はla bulleという単語を使っています。
ちなみに、bulleは「まんがの吹き出し」という意味もあります。
…le quartier où on se croirait à la campagne
このフレーズはその前の泡のような場所の言い換えです。やはり、le quartier を où(関係代名詞)以下で説明しています。
その場所(quartier)は人が田舎だと思うようなところです。
se croirait は se croire 自分が~にいると思う という動詞の条件法。
田舎町にいると思うけれど、そこはパリであり、実際には田舎ではなので、条件法を使っています。
・・・説明するとこんなふうになるのですが、
se croirait で 「まるで~みたいだ」と覚えておけばいいです。
他の例:
On se croirait au printemps. まるで春みたい。
3.が自分の住んでいる場所について説明。
…dans mon quartier le seul inconvénient c’est que c’est très bruyant.
直訳⇒私の(住んでいる)場所において、唯一の不便なところ、それはとてもうるさいことです。
適当に文章を読んではいけない
さて、なぜ私がこんな文法のことをごちゃごちゃ書いているかというと、自分の学習のアウトプットなのですが、特に翻訳講座で誤訳が多いので、もう少し丁寧に文章を見ていくべきなのではないかと最近思っているからです。
こうして説明することはできても、聞き取りはさっとできないのですが。とりあえずは文法的にだいたい理解して、文字を読んでわかるようにしておけば、聞き取りしたり、自分でしゃべることは練習次第という気がします。
文字を読んだときさっとわからないと、聞いても絶対意味がわからないですから。
会話なので、細かい文法をつっこんで考える必要はないのですが、面倒でもだいたいの構文はいつも把握するようにしておくと、あとでどん詰まり状況にならないのではないかと思います。
そういう意味で基本的な文法をおさえるのは大事ですね。特にフランス語や英語って日本語より語順がびしっと決まっているので、文法の使いでがあります。
きょうのアルバム
ここまで文字多めでしたので、最後はこの田舎町の様子を写真でご紹介します。
19世紀の田舎の村みたいな感じですね。
この場所は、1907年にロンバールという牧師さんが作った場所。もともとは収入の少ない人々に一軒家を与えることを目的とした協同組合だったそうです。今は逆におしゃれな住宅街に見えますね。
特徴は
・石畳(⇒pavé パベ)の道
・ニ、三階建ての小さな家
パリではアパルトマンが多いので、こういう町並みは本当に異色ですが、知る人ぞ知る観光地になっています。
かなり小さい一角らしいので、すぐに一回りできそうです。
この田舎町のはずれ。むこうは都会です。
こちらはこのあたりをおさめたスライドです
1分45秒
パリに観光に行ったとき、時間があればここへも行って写真をとれば「パリだけでなく、田舎も行ったんだぜ」と友達にアピールできるかもしれません。
ペンさん、初めまして。
私もこの映像を習ったばかりの関係代名詞と共に廻らない頭をぐるぐるさせながら拝見しています!
そして、実はペンさんのblogは以前から拝読させて頂いておりました。
いつもながら勉強になるまとまり方、早さでビックリです^^
「lacampagneaparis.fr」も素敵ですね。
まだ始めたばかりのフランス語脳プロジェクトですが頑張ろうと意欲が湧きます^^
ありがとうございます!
宜しければリンクをさせて戴きたいのですが宜しいでしょうか?
不躾で恐縮ですがどうぞ今後とも宜しくお願い致します。
maquiさん、はじめまして。こんにちは。
コメントありがとうございます。
いつもブログをごらんいただいているのですね。
とてもうれしいです。
虎と小鳥のフランス日記、このところ少し難し目なエピソードが続いているかもしれません。
文法的にはふだんはもうちょっとやさしいのですが。
リンクありがとうございます。私もmaquiさんのアメブロのほうにリンクさせていただきました。
別のブログ、サイトがよかったら変更しますので、おっしゃってください。
これからもよろしくお願いします^^