ペーパーバックを読んでいる女性

時事ニュース

フランスでペーパーバック(livre de poche)が生まれて70周年。

Livre de poche (ペーパーバック)が登場から70年たったと伝える4分のニュースクリップを紹介します。

タイトルは、Collection poche, le petit livre devenu grand (ポケットコレクション:小さな本が大きくなった)

livre de poche は、それまで主流だった大きなハードカバーの本ではなくて、ソフトカバーの小型の本のことです。

Le livre de poche

4分

2023年3月に放映されたニュースです。

☆記事はこちら⇒Le Livre de Poche fête ses 70 ans : retour sur cette "petite" révolution du monde de l'édition

トランスクリプション

Il nous accompagne partout, vraiment partout.

Il nous fait rire, parfois pleurer, et souvent, rêver.

Au point d’oublier la dure réalité du quotidien.

Le livre de poche : une révolution dans le monde de l’édition, qui a démocratisé la littérature et qui aujourd’hui encore reste tendance.

En France, le livre de poche connaît le succès grâce à Henri Filipacchi en 1953.

Selon la légende, il eut cette idée après la guerre, en voyant un GI ranger dans sa poche un petit ouvrage.

– Les dimensions qui sont exactement celles de la poche révolver de la tenue de combat des soldats américains.

Vendu deux francs, le prix d’un magazine, le succès est immédiat.

– Ça me permet de lire dans le métro, dans Le train.

– J’achète des bonbons puis des livres.

Aujourd’hui, il faut se rendre dans cette abbaye pour retrouver la trace de ces ouvrages dans les archives de l’édition contemporaine.

Le premier, c’était Koenigsmark par Pierre Benoit.

Les couvertures étaient, on va dire, de type cinématographique.

On a un peu l’impression d’avoir affaire à des affiches de cinéma, en fait, hein.

Tout était fait pour montrer que le livre était en fin de compte un bien culturel ouvert au grand public.

Mais ces couvertures chatoyantes et leur contenu font débat. À l’époque, certains,comme Jean Cocteau, s’enthousiasment : « tout livre devrait être un livre de poche » écrit-il.

Mais d’autres sont très réticents, même chez les lecteurs.

– Que pensez-vous du livre de poche ?

– Beaucoup de mal.

– Pourquoi ?

– Parce que ça fait lire un tas de gens qui n’avaient pas besoin de lire finalement, ce qui leur a donné une espèce de prétention intellectuelle qu’ils n’avaient pas.

Qu’importe les mauvaises langues, le livre de poche est un succès.

À partir des années soixante, dans les supermarchés, son prix est même relevé pour calculer le célèbre caddie de la ménagère, témoin du coût de la vie.

Folio, Pocket, J’ai lu, toutes les maisons d’édition se mettent à ce format pas cher. À l’époque, il fait partie du quotidien.

– Mon Oliver Twist, que j’avais en pension il y a 50 ans. il y a 60 ans.

Des souvenirs de jeunesse qui ont marqué l’écrivain Daniel Pennac.

Il est encore là..J’étais pensionnaire et je planquais des livres de poche dans tous les coins où je pouvais me retrouver seul.

Je pouvais lire Des souris et des hommes dans la chaufferie, Les trois mousquetaires aux chiottes, dans le dortoir, David Copperfield ou je ne sais quoi. Et tous étaient des « poche ».

Et aujourd’hui, petit hommage, la sortie de son nouveau livre est mise en avant tout autant que son précédent en poche, deux fois moins cher. Même à 70 ans, le livre de poche reste tendance.

Longtemps cantonné à la réédition de bestseller, cette maison d’édition cherche aujourd’hui à se réinventer en prenant plus de risques.

– Y a des livres qui en grand format n’ont pas forcément eu la carrière qu’ils auraient méritée.

Donc, là, nous, on leur donne une seconde chance, en les habillant parfois différemment, en les positionnant différemment si besoin. Et puis on est aussi en veille sur les réseaux sociaux.

Dernière découverte en date, grâce à TikTok.

– Ce livre s’appelle La mâchoire de Caïn et il a été publié en 1934.

Cette influenceuse américaine a fait le buzz avec cet ouvrage policier tombé dans l’oubli. Imprimé dans le désordre, il faut en découper les pages et les remettre dans l’ordre pour résoudre son énigme.

Edité pour la première fois en France en poche ce mois-ci, seules 3 personnes ont jusque-là résolu ce mystère dans le monde. Nous, en tout cas, on cherche encore.

☆トランスクリプションの引用元⇒Le livre de poche fête ses soixante-dix ans – Le blog des profs de l'Institut Français

ペーパーバック・和訳

それは、どこでも私たちについてきます。本当にどこにでも。私たちを笑わせ、時には泣かせ、そしてしばしば夢を見させてくれます。

日常のきびしい現実を忘れさせてくれるほどに。

ペーパーバック、それは、出版界の革命であり、文学を民衆に浸透させ、今も、人気なのです(流行しています)。

フランスでは1953年、アンリ・フィリパキのおかげで、ペーパーバックが成功しました。

言い伝えによれば、彼は、戦後、GIがポケットに小さな本を入れているのを見て、このアイデアを思いつきました。

– サイズはまさに、アメリカ兵士の戦闘服にあるリボルバーを入れるポケットと同じです。

雑誌の値段である2フランで売られ、すぐに成功をおさめました。

– 地下鉄でも電車の中でも読めます。

– お菓子を買って、それから本を買います。

今日、この修道院に行かなければ、近代の出版における、のこれらの傑作の跡をたどることはできません。

– はじめての本は、ピエール・ベノワの、ケーニヒスマルク(Koenigsmark)でした。表紙は、言ってみれば、映画っぽいものでした。

映画のポスターみたいな感じだったんですね。

すべては、本が、結局は一般大衆に開かれた文化的資産であることを示すために行われたんです。

しかし、このきらびやかな表紙と中身は、議論を引き起こしました。

当時、「本は全部、ペーパーバックであるべきだ」と言ったジャン・コクトーのように、熱烈に支持する人がいました。

しかし、読者の中にも、とても消極的な人がいました。

– ペーパーバックをどう思いますか?

– 全然よくありません。

– どうしてですか?

– だって、読む必要なんてなかったたくさんの人々にも、読ませるわけだから。そういう人たちに、もともとなかったインテリ気取りみたいなものを、もたらしています。

悪口があったとしても、ペーパーバックは成功しました。

60年代から、スーパーマーケットで、ペーパーバックの値段は、かの有名な生活費の指標である、le Caddie de la ménagère の算出のために引き上げられたほどです。

フォリオ、ポケット、ジェリュなど、すべての出版社が、この安価な形式を取り入れました。当時、ペーパーバックは日常の一部でした。

– 50年前に寄宿学校にいるとき持っていた、オリバー・ツイストです。60年前だったかな。

作家、ダニエル・ペナックに影響を与えた若き日の思い出。

まだ覚えていますよ。寄宿生だった私は、1人になれそうなあらゆる場所にペーパーバックを隠していました。

ボイラー室で「ハツカネズミと人間」を読めたし、トイレでは「三銃士」、寮の部屋には「デイヴィッド・コパフィールド」とか。全部がペーパーバックでした。

そして今日、ちょっとした敬意を表すために、彼の最新作が、以前の本と同じようにペーパーバックで、しかし、半分の値段で発売されました。

70年たっても、ペーパーバックはトレンドなのです。

長い間、ベストセラーを再発行することだけをしていたこの出版社は、今、もっとリスクをおかして、生まれ変わろうとしています。

– 大きな版で発行された本の中には、その本が受けてしかるべき道をたどれていなかったものがあります。

だから、私たちは、そうした本にもう1度チャンスを与えるんです。時には体裁を変えて、必要ならポジショニングも変えて。

それから、ソーシャルメディアでもスタンバイしていますよ。

Tiktokのおかげの最新の発見。

– この本は、「カインの顎(あご)」というタイトルで、1934年に出たものです。

このアメリカのインフルエンサーは、忘れ去られていた推理小説で大きな話題になりました。

順番通りに印刷されていないので、ページを切り取って、もとの順番に並べないと謎を解けません。

今月、フランスで初めてペーパーバックの形で出版されましたが、世界でこの謎を解いたのは、たったの3人です。

とにかく、私たちはいまだに答えを探しているのです。

単語メモ

avoir affaire à  ~にかかわる

en fin de compte  結局

chatoyante  光線の下限で違った色に輝く、玉虫色に光る

réticent  ためらいがちな

planquer  隠す

chaufferie  ボイラー室

chiottes  トイレ

cantonner  閉じ込める、制限する

être en veille  待機する、スタンバイする

mâchoire  顎

tomber dans l’oubli  忘れられる

faire le buzz  バズる

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******

70年前の、ペーパーバックの登場は、とても画期的なことだったんですね。

ペーパーバックに否定的な人がいたなんて、ちょっとびっくりです。小さくて軽量で邪魔にならず、値段も安く、とてもいいと思うのですが。

新しいものにとりあえず抵抗してみるのは、人間の性(さが)なのかもしれません。






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