久松先生の初級編、とうとう最終週です。
今週はこれまでの復習。
フランス語の6つの文型を扱っています。
最終週の特徴
いつもと違うのは基本と応用のダイヤローグがないこと。
そのぶん、いつもより「覚えようこの一言(今週は覚えたいこの名言、となっています)」と「教えてマダム」のコーナーで多少長めに時間をとっています。
そのため全体的に落ち着いた展開ですね。地味、とも言えますが。
きょうは6つの文型のうち、比較的簡単な最初の2つの文型を学びました。毎日2つずつチェックしていくようです。
文型は文の並び方のパターンです。フランス語の場合、単語の並び方の順番にこだわることが大切です。
以前も書きましたが、出てくる順番を間違えると、変な意味にとられたり、意味が通じなくなってしまうのですね。
というのも日本語みたいに助詞がないので、たとえば主語なら、たいてい最初にもってきて、目的語はこの場所、というのがきっちり決まっているわけです。
第1文型 主語+動詞
たとえば
Pen travaille.
penは勉強する。
主語 pen
動詞 travaille < travailler
主語は前回説明しましたが、その文の動詞で表されている動作をする人や物です。
主語に動詞をつけてしまえばもうフランス語になるわけですね。
これに、いつ、どこで、どうやって、といった場所、時間、様子の情報を付け加えることができます。
たとえば
Pen travaille tous les jours.
penは毎日勉強する。
この文章で一番大切なのは「penは勉強する」という部分。
もし、説明の部分がわからなくなってもとにかく、文の核をとらえるようにすることが大切とのこと。
つまり何が一番大切情報なのかみきわめるということですね。
久松先生は、主語+動詞 の部分が文の幹、説明の部分は枝葉と言われていました。
ちなみにこの文型で使われる動詞は目的語をとらない自動詞です。
自動詞についてくわしくは⇒「まいにちフランス語」31:L53 複合過去その2
第2文型 主語+動詞+属詞
たとえば
Pen est manchot.
penはペンギンだ。
「AはBだ」「AはBに見える」
という文型です。
この文型で使う動詞の代表はêtreです。
属詞(ぞくし)というのは主語とイコールの関係にあるもの。ここには名詞や形容詞が来ます。
ほかの例
Guru est gentil.
グルは親切だ。
Guru(グル)=gentil(親切)
という図式が成り立っています。
この文型にも、説明を付け加えることができます。
Guru est gentil avec moi.
グルは私に親切だ。
avec moiは説明部分です。
講座の例文
Tu sembles enrhumé.
きみは風邪をひいてるみたいですね。
sembles < sembler ~のように見える
sembler もこの文型を作る動詞です。
ほかの例
La terre est ronde.
地球は丸い。
ラジオ講座関連記事目次はこちらから:
■ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その1(概要)
■1課~47課まで⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その2
■48課以降⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その3
いかがでしたか?6つの文型のすべてに共通している文の要素は主語と動詞です。
さっぱりわからない文章に出会ったら、とにかくまずこの2つがなんであるのか突き止めるようにするといいでしょう。
また、自分でフランス語を書いたり話したりするときも、まずこの2つを決めるとやりやすいかもしれません。
もちろん何も考えずにスラスラ出てこれば、それが理想でしょうけどね。
「覚えたいこの名言」に出てきた名言をひとつ紹介してきょうは終わります。
Vouloir, c’est pouvoir.
為せば成る←やりたいと思うことはできることである。
がんばりましょう。
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