10月の週末はハロウィンに関する語彙を紹介していきます。
ハロウィンは諸聖人の祝日の前夜である10月31日のお祭り。
諸聖人の聖日(⇒諸聖人の祝日(La Toussaint)を知っていますか?)はフランスにとってとても大事な日です。
しかし、ハロウィンはフランスの行事ではなく、おもに北米の、宗教とは関係のない催しとして発展してきました。
ハロウィンって何?
古くはハロウィンはケルト人の祝日。
この日はケルト歴の大晦日にあたります。
言い伝えによると、悪霊や魔術師たちが外を走り回り、「来年はこんなことや、あんなことが起きるんだぞ~」と大声で叫んで、人々を怖がらせていたそうです。
現在は夜、かぼちゃで作った提灯に火を灯し、子供たちが仮装して近所のドアをたたき、お菓子をもらって歩く日となっています。
スヌーピーのエピソードが有名です。
1分2秒
若者は仮装してパーティを開いたりします。
きょうはまず「ハロウィン」という単語、そして、このお祭りに欠かせない2つのものをご紹介しますね。
Halloween ハロウィン
もと英語です。フランス語はHを読みませんのアロウィン。
一般に、ケベックではL’Halloweenと冠詞がつき、フランスではHalloweenと冠詞をつけません。男性名詞です。
une citrouille かぼちゃ
ハロウィンにかぼちゃはつきものです。
というのもかぼちゃを繰り抜いて作る提灯(ジャック・オ・ランタン)を飾ることになっているからです。
ジャック・オ・ランタン用のかぼちゃは citrouille 。
発音はシトロウイユ。
辞書には「ペポカボチャ」とあります。
citrouille はcitron(レモン)という単語から派生。
皮の色がレモン色に似ているからです。
見た目はきれいでかわいいのですが、水っぽく繊維が多いため、食用には向きません。
フランス語にももう一つカボチャという単語があります。
un potiron ポティロン
辞書によるとこちらはセイヨウカボチャ
potiron は頭がつぶれていて、まわりが段々になっています。見た目は今ひとつですが、こちらは甘くておいしく食用向きです。
une bougie ろうそく、キャンドル
ブジと読みます。古代のアルジェリアの都市Bougieから。
ろうそくという意味の単語にもうひとつ
une chandelle というのもあります。
「ろうそく、キャンドル」を意味する一般的な単語はbougie
食事のとき燭台にさして灯すのはchandelle
でも、この2つにそれほど大きな違いはないようです。
辞書を見ると chandelle にはいろんな意味があります。
特におもしろいのが、「ハンカチ落とし」とあること。
これはローソクを取り囲む子どもたちの背後で、鬼がハンカチを落とすゲームだそうです。
きょうの復習
今回覚えた単語の例文を見ておきましょう。
Halloween est une fête d’origine celtique.
ハロウィンはケルト人由来のお祭りです。
On découpe des citrouilles pour halloween.
ハロウィン用にかぼちゃを彫る。
Placez la bougie au cœur de la citrouille.
ろうそくをかぼちゃの真ん中に置いてください。
その2はこちらから⇒ジャック・オ・ランタン~ハロウィンにまつわる単語 その2
ハロウィンの由来はこちらで紹介⇒フランス語で知るハロウィンの由来。
いかがでしたか?
日本でも、この時期、さまざまなハロウィン関連の商品が発売され、店のディスプレイにハロウィンモチーフのものが使われますね。
オレンジと黒という色使いがユニークで、目を引くのは確かです。
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