墓参りするpen

フランス語を読む練習

国によっていろいろ、死者や先祖をしのぶ行事。

本日、11月1日は、フランスでは、La Toussaint (諸聖人の祝日)と呼ばれる墓参りをする日です。

死者や先祖を弔い、追悼の行事をするのは、他の国でもよくあることですが、追悼の仕方はいろいろ。

いくつかの国の行事について、2分未満のアニメーションで解説している動画を紹介します。

タイトルは、La fête des morts à travers le monde(世界の死者の祭り)です。

世界の死者のお祭り

1分52秒。フランス語の字幕あり。

お墓関連の語彙を確認できる動画です。

La fête des morts à travers le monde・トランスクリプション

Le monde entier rend hommage aux morts.

Si l’Église catholique latine, pour la Toussaint, célèbre les chers disparus avec des fleurs et dans le recueillement, l’ambiance n’est pas du tout la même ailleurs.

Direction la Sicile.

Là-bas, pour la fête des Morts, les enfants sont ravis, parce qu’ils reçoivent des bonbons, des sucreries, qui leur viennent directement de leurs ancêtres disparus.

C’est du moins ce qu’on leur fait croire.

Au Japon, la fête des Morts se nomme O Bon.

On remplit les maisons d’offrandes et de lanternes.

Début septembre, les musulmans en Malaisie, à Singapour, à Hong Kong et à Taïwan déposent aussi offrandes et lanternes, mais pour les fantômes.

En Chine, la fête des fantômes existe tous les ans, afin d’accélérer la libération de ces âmes pour qu’elles trouvent le repos.

Au Népal, durant l’été, on fête le Gai Jatra.

Les enfants se déguisent en vache, animal sacré capable de guider les défunts égarés vers leur destination éternelle.

À Madagascar, entre juin et septembre, depuis le XIXe siècle, on procède au Famadihana.

On sort la dépouille du cercueil, on la nettoie, on la retourne, et on la replace dans la sépulture.

L’opération peut être répétée tous les cinq ans ou dix ans.

Depuis 3 000 ans, on vient du monde entier au Mexique pour assister au jour des Morts.

Catholicisme et croyances locales sont mêlés pour un événement haut en couleur qui fait partie de la culture mexicaine.

À tel point que cette fête, ces déguisements, sont inscrits au patrimoine mondial de l’UNESCO.

Tous ces jours liés au souvenir des défunts sont solidement inscrits dans les croyances et les traditions de chaque pays.

Démarche très éloignée de… ça :

Halloween !

Cette fête païenne, venue d’Irlande, popularisée aux États-Unis, au Canada, avant d’envahir le monde et, accessoirement, nos supermarchés.

世界の死者を弔う行事・和訳

世界中で、人は死者に敬意を表します。

ローマ・カトリックの教会では、諸聖人の祝日に、先祖に花を供え、祈りますが、ほかの地域では、雰囲気が全く違います。

シチリアに行きましょう。

ここでは、死者の祭りで、子供たちは大喜びします。というのも、お菓子や甘いものを、亡くなった先祖から直接もらえるからです。

少なくとも、子供たちはそう信じています(信じこまされています)。

日本では、死者の祭りは、「お盆」と呼ばれます。

家々を、お供え物とちょうちんでいっぱいにします。

9月のはじめに、マレーシア、シンガポール、香港、台湾のイスラム教徒も、お供え物をし、ちょうちんを飾りますが、それは幽霊のためです。

中国では、毎年、幽霊の祭りがあります。死者の魂を自由にし、平安を得るためです。

ネパールでは、夏場に「ガイ・ジャトラ」という祭りがあります。

子供たちが牛に仮想します。牛は聖なる動物で、迷っている死者を永遠に眠る場所へ導くことができるのです。

マダガスカルでは、19世紀から、6月から9月の間に、「ファマディハナ」を執り行っています。

棺から遺体を取り出し、きれいにして、裏返して再び墓に戻します。

この作業は5年ごと、または10年ごとに繰り返されることもあります。

3000年前から、世界中の人が、「死者の日」の祭りに参加するために、メキシコを訪れます。

これは、カトリックと土着の宗教が合わさったカラフルな行事で、メキシコ文化の一部となっています。

祭りや仮想の衣装が、ユネスコの世界遺産に登録されるほどまでに。

死者をしのぶこうした日は、宗教やそれぞれの国の伝統にしっかり根ざしています。

こうした行事とはまったく違うアプローチを取るのが……

ハロウインです!

アイルランド発祥のこの異教の祭りは、アメリカやカナダで広まり、その後、世界中を侵略しました。ついでに、スーパーマーケットも。

単語メモ

un recueillement 精神の集中、瞑想、黙想、内省

Sicile  シチリア、シシリー(イタリア南部にある地中海最大の島)

une offrande  供物

musulman  イスラム教徒

un défunt  故人、死者

une dépouille  亡骸、遺体

un cercueil  棺

retourner  裏返す

une sépulture  墓

une croyance  信仰、宗教

haut en couleur  色彩に富んだ

à tel point que + ind.  ~であるほどまでに

accessoirement  付随的に、ついでに、おまけに

祖先をお祝いする祭り・関連記事

C’est quoi le “Día de muertos” ?(「死者の日」って何?)

メキシコの「死者の日」Día de muertos(ディア・ドゥ・ムエルトス、英語では死者の日)を紹介する1分半の動画。

派手ですね。この祭りは通常、毎年11月1日と2日に行われます。

仮装するところはハロウィンと似ています。

死があるから、生がある。今、私たちが楽しく過ごせるのはご先祖さまのおかげだ、という気持ちを表しているから、こんなに楽しそうなのでしょう。

■関連記事もどうぞ

ハロウィンって何ですか?(子供むけの簡単な説明)

諸聖人の祝日(ラ・トゥーサン)の起源とは?

フランス語で知るハロウインの由来。

*****

動画には出てきませんでしたが、マダガスカルのファマディハナをするとき、人々が遺体と共に踊ります。びっくりですね。

まあ、日本でも盆踊りがあるけれど、お盆は、ごちそうを食べたりするものの、全体的にしんみりしていますよね?

昔は、奉公人は、盆と正月しか、休みがなかったので、今よりずっと楽しい日だったと思いますが。






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