お墓

フランスの暦、年中行事

『諸聖人の祝日』(ラ・トゥーサン)の起源とは?

現在、フランスの子どもたちは「諸聖人の祝日のバカンス」で2週間のお休みの最中です。

La Toussaint (諸聖人の祝日)は11月1日。お墓に行き、菊の花を供えます。きょうはこの日の由来を説明しているビデオのスクリプトを訳します。

学習者むけのビデオですから、構文は難しくなく、フランス語のスクリプトもすべて字幕で出ています。



La Toussaint 諸聖人の祝日

まずはビデオをごらんください。

(日本語らしくなるように意訳しています)

みなさん、こんにちは。イングリッドです。 
なぜ11月1日がフランスで祝日なのかご存知ですか? 
フランス人は、『諸聖人の祝日』をお祝いするからです。これはカトリックの祝日で、死者の日でもあります。
このコースでさらに詳しくお話しますね。

「フランス人がお墓に供えるためにどんな花を買うかご存知ですか?」
この答えを、ビデオの最後でお教えします。

『諸聖人の祝日』はカトリックの祝日です。カトリックのパンテオンに祭られているすべての聖人をたたえる日です。

その起源は諸説あります。というのも、地方によって、違う時期に始まっているからです。

5世紀には、ローマ人がペンテコステの次の日曜日に、聖人と殉教者をたたえました。

8世紀になって、教皇グレゴリウス3世のとき、ローマ人は11月1日に、すべての聖人をたたえて、ローマのサン・ピエトロ大聖堂の中に小聖堂を作りました。

1835年、教皇グレゴリウス4世は、世界中でこの日を祝うことを命じました。

その後、『死者の日』が、『諸聖人の祝日』と結びつきました。 

11世紀になって、クリュニー修道院のオディロンが11月2日をすべての死者をたたえる日と制定しました。

けれでも、この2つの日の違いは、フランス人にとって決して明確ではありませんでした。少しずつ、『死者の日』は、『諸聖人の祝日』に取って代わっていったのです。

今日でも、たくさんのフランス人が、ラ・トゥーサン(諸聖人の祝日)は、死者の日で、聖人の日ではないと思っています。

『諸聖人の祝日』(11月1日)が、11月2日とは違って祝日なので、このような考えが一般的になりました。

こうして『諸聖人の祝日』は、大部分のフランス人にとって『死者の日』となったのです。

この日、フランスの人々は、先祖の墓に集います。家から離れた一族の墓に参るために、遠いところから車でやってくる人もいます。

墓を掃除し、亡くなった人に花を供えるが慣例です。

****
子どもや学生は『諸聖人の祝日』が大好きです。ふつう、この時期は「トゥーサンのヴァカンス」と呼ばれる2週間のお休みになり、ゆっくりできます。

では、最初にした質問の答えを言います。

「フランス人がお墓に供えるためにどんな花を買うかご存知ですか?」

フランスでは、菊やマリゴールドで、墓をおおいます。こうした花は死者の花と考えられており、愛の象徴です。
*****

このレッスンはどうでしたか?
何かおもしろいことを学びましたか?

あなたの国では、亡くなった人を思い出す日がありますか?

FrenchPod101.com にコメントを残してくださいね。
それではまた。

・・・〈和訳ここまで〉・・・



単語メモ

férié (宗教・法律で)祝祭日と定められた

panthéon パンテオン 古代ギリシア・ローマで神々を祭った万神殿。偉人たちを合祀(ごうし)する霊廟(れいびょう);神々、パンテオンに祭られるような偉人たち

Pentecôte 聖霊降臨祭、ペンテコステ 復活最後の第7日曜。聖霊が使徒に君臨したことを祝う日。

basilique 大聖堂、バジリカ

net, nette 明確な

déborder (河川などが)氾濫する、あふれる

généraliser 一般化する、普及させる

défunt 故人、死者

trajet 道のり
faire un long trajet 長い道のりをゆく

se rendre à ~に行く、赴く

afin de ~するために

prélasser くつろぐ

chrysanthème 菊

œillet d’Inde フレンチマリゴールド

『諸聖人の祝日』についてはアメブロでも書いています⇒11月1日は諸聖人の祝日(La Toussaint)、その由来は?

『死者の日』は11月2日なのに、11月1日に、亡くなった先祖をしのんでお墓参りに行く、ということですね。

フランスの祝日はカソリックに関係しているので、その由来を訳すのはなかなか骨が折れます。

11月は日本でも祝日が多いですが、さすがに2週間も休めないですよね。来月は年末年始の休暇がありますし。

それでは、次回の暦の記事をお楽しみに。






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