『百合のFranceウォッチング』の第49課の受講メモです。この講座では文法は軽く流して、おもにポーズ・カフェの書き取りにフォーカスしています。
先週は、クレープ屋さんで、ブルターニュ名物の話をしていた3人。今週はお昼ごはんを食べながら映画や音楽の話で盛り上がっています。
きょうのポイントは Au fait (ところで)などのつなぎの言葉でしたので、省略しまして、いきなりポーズカフェに入りますね。
トピックはジブリの映画『借りぐらしのアリエッティ』です。
『借りぐらしのアリエッティ』
書き取り
F: アリエッティ、ごらんになりましたか?
Oui, c’est un film qui m’a captivé du début à la fin, et de tous les films du Ghibli c’est certainement un de ce que je préféré.
F: どんなところがよかったですか?
Eh bien, l’histoire est à la fois émouvante et très profonde.
Je pense en particulier à la scène où Arrietty et le héros Sho unissent leurs forces pour secourir la mère d’Arrietty ainsi qu’à la dernière scène où Arrietty et Sho se disent adieu.
F: フランス語のタイトル、«Arrietty le petit monde des chapardeurs»の chapardeur はあまり聞かない単語ですが。
Oui un chapardeur, c’est quelqu’un qui dérobe furtivement de petites choses mais sans violence.
Oui dans un sens c’est vrai qu’Arrietty et sa famille sont des chapardeurs, mais ils le font sans perturber la vie des habitants et je traduirais plutôt «Arrietty le petit monde des gentils chapardeurs.»
要約
最初から最後まで夢中で見た。ジブリの作品の中でも好きな映画だ。
感動的で深いストーリーで、アリエッティとショウが協力してアリエッティのお母さんを助けるシーンと2人が別れる場面がよかった。
chapardeur は暴力は使わず、ちょっとした物を盗む人のこと。アリエッティたちは、こそ泥ではあるが、人々の生活をおびやかしたりはしない。だから、私なら、«Arrietty le petit monde des gentils chapardeurs.» (アリエッティ、優しいこそ泥の小さな世界)というふうに訳す。
単語メモ
héros 主人公
unir 結びつける、結集する
活用:unis,unis,unit,unissons,unissez,unissent
se dire 互いに言う
活用:dis,dis,dit,disons,dites,disent
chapardeur こそ泥、万引きの常習犯(ってあんまりよくないですけど^^;)
dérober こっそり盗む
perturber 混乱させる、妨害する
補足
タブレ(taboulé)
photo credit: joshbousel via photopin cc
お昼ごはんにさくらが作ったのはタブレでした。タブレはクスクスのサラダです。
クスクスはパスタの粒粒。原材料はデュラム小麦で、それを粉にして、水分を加え、粒粒にして蒸したものです。
クスクスはそのパスタの名前でもあり、これを使った料理名としても使われます。
クスクスは北アフリカの先住民が食べていたものなので、それがフランスに入って今はごく普通にフランス人が食べています。
このクスクスに、オリーブオイルや野菜、柑橘類の果汁などをまぜて作ったサラダがタブレです。さっぱりしていて暑い夏の日に食べるのに最適だとか。
「虎と小鳥のフランス日記」第106話でレバノンレストランのタブレが登場しました⇒パリで一番おいしいレバノン料理レストラン
セシル・コルベル(1980~)
スキットに、
… ce samedi il y a un concert de Cécile Corbel au théâtre de Rennes. …
Cécile Corbel, c’est celle qui a chanté dans le film “Arrietty” de Chibli, n’est-ce pas ?
今週の土曜、レンヌの劇場でセシル・コルベルのコンサートがある。
セシル・コルベルはジブリのアリエッティで歌っていた歌手でしょう?
と出てきました。
セシル・コルベルはブルターニュ出身の歌手であり、ケルト・ハーブの奏者です。
★『借りぐらしのアリエッティ』のサウンドトラックです。
レビュー、とってもいいですね。「森林浴をしているかのよう」と書いている方がいます。
★第26課以降の記事の目次はこちらです。
⇒『百合のFranceウォッチング』~目次 その2(L26~)
ブルターニュはケルト文化が残っており、ブルトン語もケルト語のひとつです。食べ物はおいしいし、ケルト音楽は素敵だし、なかなかよさそうな所ですね。
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