スタジオのカミーユ

虎と小鳥のフランス日記

TIPAの初アルバム紹介~「虎と小鳥のフランス日記」第145話

今週の「虎と小鳥のフランス日記」は144話の続き。
この夏発売予定のTIPAの初アルバムの収録の様子がおさめられています。

TIPAはこの教材を作っている2人です。

今回はミキシングの話や、このアルバムの内容の紹介がありました。

まずはサンプルビデオをごらんください。
前回サンプルなかったですから。
これで、収録の様子がよくわかります。

★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。

けっこうしゃべってますね。

きょうのメニュー

  • サンプル部分のスクリプトの和訳
  • 2つのキーフレーズ
  • キーフレーズの解説
  • penが初めて買ったアルバム
  • それでは、復習、行ってみよう。

    サンプル部分のスクリプトの和訳

    Alors là on est sur le mix de «Moi je». Et on va laisser Martin travailler. Donc, regardez déjà comment s’est passée la phase d’enregistrement.

    さて、今、「私、私」のミックスをしているところです。マルタンに仕事をまかせましょう。

    まずは、どのようにレコーディングが行われていたかごらんください。

    ポイント:
    déjà  déjà は「もう、すでに」という意味で使われることの多い副詞ですが、ここではなんと「まずは」という意味です。こういう副詞って意味が捉えにくいですね。

    comment s’est passée la phase d’enregistrement
    この文章は主語と動詞が倒置(逆になること)しています。

    ふつうの語順なら
    la phase d’enregistrement s’est passée

    フランス語では動詞で文章を終わるのはおさまりがよくないので、こういった倒置が行われることがあります。それに主語が長いから、後ろに置いたほうがバランスがとれますよね。

    3つのキーフレーズ

    1. 虚辞のne 2.そのようである

    1つの文章に2つのポイントが入っています。

    カミーユがミキシングについて語る場面。

    ミキシングは見た目よりちょっと難しいんです。

    スタジオのカミーユ

    Donc la phase de mixage, qui est un petit peu plus difficile qu’elle n’en a l’air.

    気に入ってもらえるとうれしいです

    アルバム紹介の最後の締めの言葉。

    アルバムが完成するのが楽しみです。皆さんにも気に入っていただけるとうれしいです。

    スタジオのカミーユ

    Donc euh nous attendons avec impatience la sortie de notre album, et j’espère que vous l’apprécierez.

    ☆アルバムに関しては前回の記事に詳しく書いています⇒TIPAのアルバム収録@モントルイユ~「虎と小鳥のフランス日記」第144話

    キーフレーズの解説

    虚辞のne

    虚辞とは「きょじ」と読みます。この漢字が書けなくて「キョジのne」とノートに書いた私です。

    虚辞は「うそ」という意味ですが、フランス語の文法では、必ず「虚辞のne」という形で出てきます。

    うそのne、つまり否定の意味を持たないneです。文法的な説明をすると、「話し手の否定的な気持の表れ」だそうですが、そういうのもあるんだ、と覚えておけばいいでしょう。

    虚辞のneは出てくるときと出てこないときがあります。だって、別になくても意味が変わりませんから。

    Donc la phase de mixage, qui est un petit peu plus difficile qu’elle n’en a l’air.
    ミキシングというのは簡単に見えるかもしれないけど、本当は難しいのよ、という気持が入っています。

    といってもカミーユはそんなこと考えずにしゃべってるはずですが。

    このneは必ず queで始まる節(主語+動詞の形)の中で出てきます。メインの動詞のそばには来ないということですね。

    いくつか出てくるパターンがあるのですが、今回のように、比較級といっしょに出て来やすいです。

    ほかの例
    Il est plus malin que tu ne crois.
    彼は君が思っている以上に抜け目がないんだ。

    en avoir l’air

    そのようである、そのように見える

    これは熟語ですねavoir l’air (~のようである)の前にenがつくだけです。enは前に話したことや、その場の状況などをさします。

    たぶん、上で説明した、n’en as l’air とういう形でよく出てくると思います。

    ほかの例
    Pam, tu es plus solide que tu n’en as l’air.
    パムちゃん、あんた見た目よりずっと強いのね。

    バリエーション
    Ils ont divorcé ? – Ça en a tout l’air.
    彼ら、離婚したんだって? - そのようね。

    Il est très ambitieux sans en avoir l’air.
    見かけによらず彼はなかなかの野心家だ。

    J’espère que vous l’apprécierez

    気に入ってもらえるとうれしいです。

    これは、このまま覚えるといいですね。
    おみやげやプレゼントを渡すときに使えますから。

    apprécierez は apprécier (高く評価する) の単純未来形です。

    これはかなり丁寧な表現。口語でカジュアルに言いたいときは
    J’espère que ça vous plaira.

    plaira は plaireの単純未来形。
    plaire à 誰々 で ~の気に入る、という意味です。
    物が主語になり、それを気に入ったり気に入らない人は、à のあとに続く(動詞の目的語とも言う)=代名詞なら動詞の前に来るので注意が必要です。

    Cette robe me plaît.
    私、このドレス気に入ってるの。 

    penが初めて買ったアルバム

    ティファニーが初めて買ったアルバム

    TIPAの初アルバムつながりで、解説でティファニーとケンが自分たちが初めて買ったアルバムについて話していました。

    ティファニーは
    Le premier album que j’ai acheté était Panique celtique de Manau. J’avais à peu près 8 ans, je pense.
    初めて買ったアルバムはマノーの「パニック・ケルティック」。私は8歳ぐらいだったと思う。

    この曲、当時流行っていたようです。
    ちょっと笑えるヒップポップなんですよね。
    紹介しておきます。

    カンガルーに脱力しちゃいますね。

    それにしても、今8歳でこういう音楽聞いてしまうんですね。
    うちの娘もそうでしたから、驚きませんけど。
    この曲はなんとなく、日本の『およげ!たいやきくん』みたいで、子どもに受けそうです。

    penが初めて買ったアルバム

    私が初めて買ったアルバムをご紹介します。8歳よりずっと大きかったんですが、うちは長らくステレオというものが家になかったので、アルバム・デビューは遅いのです。

    Le premier album que j’ai acheté était Hiköki gumo de Yumi Arai. J’avais à peu près ?? ans.

    1973年のアナログのLPです。
    もちろん今は、もっと新しい版がCDで出てますけど。

    このレコード、フランス語には関係ないので、ここでは詳しく書きませんが、こちらの記事でふれています⇒ユーミン、どうしてあなたは歳をとらないの? – 50歳からのフランス語

    実はもう1枚一緒に買ったアルバムがありまして、それはバッハのピアノ曲を集めたものでした。

    両方ともよく覚えています。あなたは、ご自分が初めて買ったアルバムを覚えていますか?






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