2015年12月20日の夜、ラスベカスで行われていたミス・ユニバースの決勝大会で、優勝者を間違って発表するというありえないハプニングがありました。その事件を伝えるフランス語のニュースをEuronewsから紹介します。
もうみなさんご存知かもしれませんね。
ニュースのタイトルは、Miss Univers 2015 : la couronne change de tête après une erreur ミスユニバース015:間違いが発表されたあと、優勝者の王冠は別の人へ
このタイトル、王冠( la couronne)という名詞が主語です。直訳は、「エラーのあと、王冠は(それが乗る)頭を変えた」という感じなのですが、日本語に訳しにくいので、意訳しています。
それではニュースをごらん下さい。なお、上の画像はミスユニバースでなはく、ミスアメリカのミスコンの画像です。
ミスユニバース2015、優勝者を読み間違える
La soirée de Miss Univers 2015 devait se conclure en beauté, elle a tourné au fiasco. Le présentateur annoncé la victoire de Miss Colombie avant de se rendre compte de son erreur.
日曜のミス・ユニバース2015の決勝大会の夜は、美しく終わるべきだったのに、とんでもない失敗が起きました。司会者が、優勝者はミス・コロンビアと発表しましたが、その後自分の間違いに気づきました。
“Je dois m’excuser”, dit-il. Je suis responsable, c‘était marqué sur la fiche.”
「お詫びしなければなりません。私の責任です。カードにちゃんと書いてありました」。
Et c’est finalement Miss Philippines, heureuse mais stupéfaite, qui s’est vu couronner.
結局、優勝者はミス・フィリピンで、うれしさと戸惑いを見せながら、王冠をかぶりました。
En Colombie, le comité de soutien de la malheureuse Miss est passé de la joie à l’amertume. “Nous étions vraiment heureux car elle méritait de gagner”, réagit ex-reine de beauté, “mais soudainement l’excitation et la joie se sont transformées en un moment d’humiliation et de tristesse”.
コロンビアの、ミスのサポートチームの人々は、喜びから悲しみに転じました。「彼女が優勝して当然だと思っていたから、とても喜んでいたのですが、突然その喜びや興奮が、辱めをうけた瞬間に悲しみになりました」と、元ミスコンの優勝者は語りました。
サポートコミティは愕然としました。ミス・ユニバースは特にラテンアメリカで人気があります。昨年の優勝者はミス・コロンビアでした。
元記事 → Miss Univers 2015 : la couronne change de tête après une erreur | euronews, monde
単語メモ
fiasco 大失敗
se rendre compte de son erreur 自分の誤りに気づく
stupéfait, stupéfaite びっくり仰天した、唖然とした
se voir + inf. ~を~される
Elle s’est vu refuser l’entrée du club. 彼女はそのクラブの入会を断られた。
couronner 冠をかぶせる
amertume 苦さ、つらさ
mériter de + inf. ~に値する、当然受けるべきである
réagir ~に反応する、対応する
atterré 仰天した、呆然とした ←atterrer
同じニュースの英語版
名前呼び間違え事件の補足
ミス・ユニバース、日本からは宮本エリアナさんが出場して10位以内に入賞しました。しかしこの方、ハーフのせいか、私にはどうしても日本人に見えません。たとえば、カナダやアメリカのような多民族国家の代表なら、受け入れられるのですが。偏見でしょうか?
今のように人種が入り乱れている社会では、もう国ごとに美人を選出してランキングをつけるのは無意味かもしれません。
もともと、美しさにランキングをつけるなんてできないわけですし。
今回の大失態、実は演出だったのではないか、という声も出ています。確かにこの失敗によって、ミス・ユニバース2015の決勝大会はいつも以上に大きな話題になりました。
私が上で貼っている動画は、優勝者のミスフィリピンの関係者の人が投稿したようですが、12月20日にアップされたのに、もう1500万以上のビューがあります。
司会者のポール・ハーベイはベテランだから、こんな基本的なミスをするわけがない、きっと主催者側から頼まれたことで、これもギャラのうちに入っている、という疑惑が出ているのです。
ですが、これ生中継なので、ミスが起きる可能性はありますよね。
しかも、もしわざとやったのなら、ミス・コロンビアの気持ちをずいぶん傷つけてしまいます。この人もプロなら、ありえますが、まだ21歳のふつうのお嬢さんです。王冠をはずされたあと、泣いていたそうです。
ふつうに2位だったら、1位になれず残念だったかもしれませんが、2位も悪くないですし、ここまでショックを受けることはなかったでしょう。
しかも、その前に、大勢の観客に笑顔で手を振ってますからね。まるで映画のような筋書きです。
ただ、こういうハプニングや「間違える演出」はけっこう多いと思います。
カーペンターズの演出
私が中学生のとき、カーペンターズのコンサートを見に行ったことがあります。
カーペンターズ、1970年代に3回来日しています(1972,1974,1976)。私が見に行ったのは、1974年のツアーで、のちに大阪公演がライブアルバムになっています。6月10日名古屋市民会館です(すっかり忘れていましたが、Wikipediaにそう書いてあったのでそうなのでしょう)。
3回も来日するぐらいですから、当時、とても日本で人気がありました。
そのコンサートの出だしの動画がありましたので、紹介します。7分ほどです。歌詞の字幕がついてるので、テレビ放映の録画だと思います。
曲は「スーパースター」「雨の日と月曜日は」「愛にさよならを」。
このコンサートの最後、アンコールが終わったあと、2人はステージのはしにひっこむのですが、カレンがもらった花束をピアノの上に忘れて、あわてて取りに来るというハプニングがありました。
カレンが花束を取りにもどるところ、こちらの最後にほんの少しですが入っています⇒https://youtu.be/ED0Px2j6RmA?list=RDRHCCA8OQExU
私はハプニングだと思っていたのですが、後に、東京の公演(武道館)を撮影したテレビ放送を見て、全く同じことをしているのを知り、「え、うそ、あれ演出だったんだ」とびっくりしたことを覚えています。
考えてみれば、花束忘れたって、あとでゆっくり取りに来ればいい、というか付き人が取りに行けばいいだけの話で、何も走って自分で取りに行くほどのことではありません。きっとファンサービスだったんでしょうね。
そんなわけで、こういう演出はよくあるので「今回もそうじゃないの?」と疑っている人がいるのですね。
それでは、次回のニュースの記事をお楽しみに。
カーペンターズの1974年のコンサートはとってもよかったです。できることならもう1度ライブを見たいですね。
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