先週からラジオ講座の初級編を聞いています。(第1週の受講メモはこちら⇒NHKラジオ講座「まいにちフランス語」初級編L1-3を聞いた)
ラジオ講座はいつもテーマソングが楽しみですが、今回の音楽もなかなか素敵です。
久松先生の「Pas à pas ~ころばぬ先のフランス語入門」では、オープニングもエンディングも
« Les Pommes de ma Douche »(レ・ポム・ドゥ・マ・ドゥーシュ)の音楽が流れますね。
●オープニングは「After You’ve Gone」
●エンディングは「Ça Vole Haut 」
きょうはこの «Les Pommes de ma Douche»(レ・ポム・ドゥ・マ・ドゥーシュ)をご紹介します。
Les Pommes de ma Douche
レ・ポム・ドゥ・マ・ドゥーシュは2007年に来日もしている5人組で、ジプシー・スイングやマヌーシュ・ジャズと呼ばれる音楽を演奏する人たちです。といってもひじょうに幅広い音楽性を持っており、さまざまなタイプの音楽を演奏しています。
アコースティックなスイングとも呼べるでしょうか。
ライブ映像がありましたので、ごらんください。
みんな演奏、うまいですね。
構成は
guitaire(solo) :ギター
guitaire:ギター
accordéon:アコーデオン
contrebasse :ダブルベース
violon:ヴァイオリン
ジプシー・スイングとは?
ジプシー・スイングは、1930年代にギタリストのジャンゴ・ラインハルト(Django Reinhardt)(1910-1953)が始めたジプシーの伝統的な音楽とスイング・ジャズを融合させた音楽です。
ラインハルトはロマの旅芸人であった両親がベルギーに滞在しているときに生まれました。
こちらは彼の生涯をフランス語で紹介している動画です。英語の字幕がついています。4分17秒
ジプシー・スイングはフランス語で jazz manouche (ジャズ・マヌーシュ)といいます。日本ではマヌーシュ・ジャズというほうが多いでしょうか。Manouchesはフランス語の口語で「ロマの人」という意味です。
ジャンゴ・ラインハルトは10代はじめぐらいからパリのダンスホールで音楽活動を初め、以後もフランスをベースに活動したので、このタイプの音楽はフランス発祥とされています。
ポンプについて
さて、Les Pommes de ma Douche というグループの名前を直訳すると「私のシャワーの中の林檎たち」という「ふぞろいな林檎たち」みたいな名前になります。
実はこれは言葉遊びです。ジプシー・スイングの、あるギターの奏法が la pompe(ポンプ)と呼ばれ、マヌーシュのポンプ⇒pompe en manouche(ポンプ・マヌーシュ)という表現にかけた名前です。
ギタリストじゃないのでよくわかりませんが、pompeといってもいろんな奏法があるみたいです。
レッスン動画もたくさんありますが、わりとわかりやすく説明してる動画をご紹介します。
英語です。2分4秒。
手首をリズミカルに速く動かすことがポイントなんでしょうか? 腱鞘炎になりそうな気もします。
ジャズ・マヌーシュはとても軽やかでウキウキするような音楽ですね。
さわやかな演奏は早朝のラジオ講座のテーマにぴったりだと思います。
Les Pommes de ma Douche のホームページにビデオや音源があります。
画像クリックで飛びます。
Les Pommes de ma Douche
1枚目の音源は曲名をクリックしたら、ダウンロードが始まり、RAMファイルでした。RAMファイルはRealプレイヤーで再生するファイルです。
ほかのアルバムの曲はサイト上で聴けるようになっています。
ラジオ講座のオープニング、エンディングのテーマはともにデビュー・アルバムのこのCDに収録されています。
この邦題はいかがなものか?
消防車を思い浮かべるのは私だけでしょうか?
オリジナルのタイトルは”Y va tomber des Cordes !”
これは On y va tomber des Cordes ! です。
corde(s) は楽器の弦ですが、
Il tombe des cordes. 土砂降りだ
というイディオムもあるので、
まあ、怒涛のように楽器を演奏してるさまをイメージして、
「スイングにまみれよう!」ぐらいですかね?
あまり私の訳も気がきいていませんが。
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