毎週届く、フランス語の教材「虎と小鳥のフランス日記」。バックナンバーも週に1本のペースで見ています。
きょうは33話を見ました。2012年の1月に撮影されたものです。
この回は「夕方のモントルグイユ通り」というタイトルがついています。
第33話の見どころ
33話は夕方、商店街をぶらぶらする話です。寒いだろうに元気ですね。この回は、4分ぐらいあります。街の様子がたっぷり写っています。
見どころは、
1.街の楽しげな雰囲気
2.カミーユのしゃれた会話
3.カミーユのチョコレート一気食べ
4.カフェの秘密
まず、教材の一部を抜粋したサンプルビデオをごらんください。
フランス語字幕 1分
★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。
地下鉄から出てきて、今、午後6時で仕事帰りの人がたくさんいる、と言っていますね。
いつものように3つのキーフレーズをご紹介します。
3つのキーフレーズ
シーン1
あるお店の前で、カミーユが私は赤が好きなの・・
赤い色を見るといつも足を止めてしまうわ。
この日も赤いコート着てますね。
このあと、rocher noir (ロシェ・ノワール)という大きなチョコレートを一つ買い、歩きながらほぼ一気食べします。
これ↓
で、アントワーヌが「もう食べたの?」と聞きましたら、一瞬でなくなった、と答え
シーン2
もし自分の声を聞くのなら、まだ三つか四つ食べるわ。でもここで自分の声を聞いてはいけないの。(自分を聞く=本心に従う)
しかし、ここでせっかくチョコレートをがまんしているのに、次に行ったモントルグイユ通りのカフェで、またフォンダンショコラを食べていました。本当にチョコレートが好きですね。カミーユは、これまでこの教材で三、四回、フォンダンショコラを食べています。
これ↓
シーン3
カフェのテラス席にて、1月なのに襟元のあいた服を着ているけど、平気なの、なぜだと思う、と言います。実は、ヒーターが天井についており、まわりをビニールでかこって暖かくしています。
こうして、人々は暖かくしながら、そこでタバコを吸えるようになったのです。
1. Dès que je vois une couleur rouge, je m’arrête tout le temps.
2. Si je m’écoutais, j’en prendrais encore trois ou quatre. Mais y faut pas que je m’écoute.
3. …ça permet aux gens de fumer et d’être à l’extérieur tout en ayant chaud.
覚えておくと使えそうな表現と文法
きょうは文法について書きますので、興味のない方は飛ばしてください。
● dès que
1.~するやいやな
2.~するといつも
ここでは2の意味です。辞書には1の意味しかのってないのですが、2の意味で使われることも多いそうです。
Dès que je vois une couleur rouge,
赤い色を見るといつも~
闘牛の牛の話にも使えそうです。
● Si je m’écoutais, j’en prendrais encore trois ou quatre.
これは「条件法」という現実ではないことを「もし~なら」と仮定していう言い方です。
écoutais < écouter
prendrais < prendre
「Si+半過去、条件法現在」という形です。
● tout en ayant chaud
これはジェロンディフという形です。
(tout) en + 過去分詞 ~しながら
ayant は avoirの過去分詞 chaudは「暖かい」なので、
「暖かい状態であるのと同時に」という意味になります。
tout は強調です。
きょうの豆知識:バイヨンヌってどこよ?
地図はBayonne – Wikipedia, the free encyclopediaでお借りしました。
バイヨンヌ(Bayonne):フランスのチョコレートの街
カミーユがチョコレートを買った店は « L’Atelier du Chocolat »と いういわゆるグルメチョコを売っている店です。アルチザンタイプの高級なチョコレートです。
袋にバイヨンヌと書いてあるのですが、これはフランスの南西のスペインの国境のそばの街です。
ヨーロッパで最初にチョコレートを見つけたのはスペインです。コルテスという探検家がアステカ帝国(16世紀はじめのメキシコの文明)を侵略したとき、チョコレート飲料を見つけて、カカオと一緒にスペインに持込みます。
このときのチョコレートの飲み物は苦いどろどろしたものだったので、スペイン人が砂糖やシナモンを入れて甘い飲み物にしました。
スペインはチョコレートの存在を一世紀ぐらい隠していたのですが、17世紀になって、ルイ13世のお嫁さんになったスペインの王女のアンヌ・ドーリッシュと、ルイ14世のお嫁さんになった王女マリア・テレサがフランスにチョコレートを伝えたと言われています。
そんなわけで、チョコレートはスペインから入ってきたので、バイヨンヌというスペインに近い街が、玄関口となりました。
以来この街ではチョコレート産業がさかんです。チョコレートの博物館もあります。
多くのアルチザンタイプのチョコレートを作るお店に Bayonne という文字が見られます。
チョコレートの歴史はこちらで詳しく紹介
私はあんまりチョコレートは好きではないのですが、家にあれば食べます。
ホワイト・チョコレートっておいしいですよね。あと、ラムレーズンの入ったチョコ、ナッツの入ったもの、オレンジにかかっているものなどが好きです。
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